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竜の希望  作者: 猫☆ライフ
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竜の体質

第40話です!今思えば40話ですね。最初短かったこともありますが、ここまで来るなんて思ってもいませんでした!これからも頑張ります!

それではどうぞ!

 三点倒立のアドニスの元を去り、アルバとレイヴンに会うべく現在飛んでいる。あの2匹に会う時は少しヒヤヒヤする。大規模な戦争中だったり、戦闘中であったり、はたまたは魂の管理もしているかもしれない。いずれにせよ、いつ会っても気まずい雰囲気が流れるに決まっている。とりあえず最初の2つは勘弁して欲しいところだ。

 そろそろ気配が近くなってきた。それなのに辺りが静かなのは、1つ目の予想は避けられたからだろう。となると次は…

 と、考えているうちに自分の周りが灰色の景色に包まれる。2匹が作った別次元に入った。激しい音が聞こえないので今2匹がやっているのは魂の管理となる。

(よし!)

 心でそう思いつつ2匹の場所へ向かう。

 2匹が見えた。僕から声をかけてみた。


「お久しぶりです。2匹とも」


 2匹が声を合わせて言う。


「オヒサシブリって、なん(ですか)?」


「しばらく会ってないときに使うのですよ。ほんと、人間のこと何も知らないんですね」


「しばらく会ってないも何もたった数日だろ」


「全くダイチさんったら、竜の寿命をお忘れですか?」


 しまった!それは盲点だった!約1億年生きる竜が数日のこととか、しばらく会ってないうちに入らないな。完全に挨拶のチョイスを間違えたところで今日来た理由を言う。


「なるほどそのことですか。タバコがなんなのか知りたいと。私も詳しく分かった訳ではないんですが今分かっていることなら教えられますよ」


「お願いします……」


「私たちは竜が暴走する原因としてタバコを研究しています。ですが竜はタバコから煙が出てない状態でも危ないです。そこで私の出番です。私はタバコに少し耐性があります。約2時間耐えることができます。この私の抗体を使って薬を開発しました。これにより1時間ほど耐えられるようになります。ですがその後遺症が激しく2日間全身の痙攣が止まらなくなるものでした。死にはしないので大丈夫です。で、本題に入りますがその原因として『ニコチン』が挙げられます。今50種類ほど試していますが竜が過剰に反応したのは今の所この物質だけです。他は匂わせたり近づけてみたんですけどまるで変化がなく、ニコチンのみ反応します。さらに驚くことにニコチンを匂わせた後、みんなが殺すとか、排除とか物騒なことばかり言うんです。今の研究で分かっていることはこれくらいです」


「ありがとうございます。アルバさん。そんな危険な真似してまで…」


「良いんですよこのくらい。後まだダイチさんには言ってなかったんですけど、竜の逆鱗って知ってます?」


 それくらい知っている。ドララーの僕にとってはそのくらい一般常識だ。確か顎の下にひとつだけ逆さに生えた鱗があって、それに触れたら嫌がって怒るみたいな。期限はそれだが意味もまぁ同じようなもので人間も触れてはいけないものに触れたら怒るって感じだったっけ。その場合は逆鱗に触れると言う扱いだが。


「ヘぇ〜人間界にそんな言葉があるんですか。顎の下というとは同じなんですけど、私たちはひとつだけ鱗が薄いんです。自分じゃあ見れないので竜は特に気をつけています。触れられたらそっからはタバコと同じような感じです。理性を失い暴走します」


 そんな部位があったなんて今まで知らなかった。ここまで生活してきて、よく触れずに過ごしてきたなと思った。ん?待てよ、それじゃあ。


「アルバさん。他の竜から見て、見えるものなんですか?なら()()()()暴走した竜を作ることは可能なのですね?」


「?、それはそうですけど、そんなことする奴はただのアホです。暴走竜は身体能力が飛躍的に向上するため、一度暴れだすと手がつけられません。私たちの力を持ってしてもです。いきなりどうしたんですか?そんなこと聞くなんて」


「いや、ちょっと気になっただけです。放っておいて構いません」


「そうですか……気になりますけど」


 最初に戦った暴走竜はカーマインの仕業に間違いないだろう。ということは奴は暴走竜を操るほどの強敵。

 つまり…………次の瞬間背筋が凍った。奴の強さに。僕と対等、もしくはそれ以上かもしれない。するとレイヴンが声をかけてきた。


「おいダイチ〜忘れちゃいないんだろうな」


「なんのことでしょうか?」


「だぁ〜っ、忘れたのか、今度会うときは俺と手合わせするって」


 そうだった。すっかり忘れていた。意識すらしてなかったし。だが相手は闇竜神だ。油断できない。


「よろしく頼むよ。レイヴン」


「今度の審判は私ですね。ルールはこの前と一緒。竜玉が見えるまでです。配置について、……それじゃあ、始め!」


 合図とともに僕たちの手合わせが始まった。

ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。

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