敵の正体
第38話です!そろそろ終わりが近づいて来てます!不具合あったら改稿します!頑張ります!
それではどうぞ!
友達が乗っているせいか全然スピードは出なかった。むしろそっちの方が良い。なぜなら衝撃波が出るので、またそれなりの対策が必要だからだ。僕にとっては遅すぎるが、友達にとっては速く感じたかもしれない。せいぜい時速50kmくらいではないだろうか。当然人に見られるとまずいので、結構な高度で飛行した。幸い雲があったので隠れることが出来た。
友達を家まで送り、最後に啓介を家に送った。僕も家に帰ろうと飛ぼうとした瞬間、啓介が話しかけて来た。
「な、なぁ!大地。これからどうするんだ?お前もう家族いないんだろ?僕の家に、来ても良いんだぞ?」
「ありがとう。でも遠慮しとくよ。また僕や友達を狙って襲いにくるかもしれないし、迷惑かけてしまうかもしれないからね。いろんなことで。もちろんすぐ助けられるってこともあるけど、他の3人もちゃんと守らないといけないから。気持ちだけは受け取っておくよ。」
僕はそう言い、いつも通り飛んで帰った。
さっきこれからどうするか聞かれたが、あまり考えていない。取り敢えず目の前のことを片付けようとしてたから、先のことはあまり見ていなかった。まずスカーレットにいろいろ聞いてみる。そのあと、母さんの仇でも取りに行こう。あまりスカーレットは信用ならないが、仕方ない。
『おいスカーレット。母さんを殺した奴は誰だ?しかもあんたのこと兄さんとか呼んでたぞ?』
『なんじゃ、もう信用しないと決めたんじゃろう?』
『今は、仕方ない。』
『それもそうじゃな。奴の名はカーマイン。我の…弟じゃ。恐らくイグニスの創設者じゃ。あいつは我が炎竜神になった途端、変わってしまったのじゃ。破壊や支配を好み、しばらくするとどこかへ行ってしまったのじゃ。その間についてはまったく不明で、イグニスの行動が活発になり始めた頃、我も感づき始めたのじゃ。イグニスの裏の計画を知って、カーマインの仕業ではないかと疑い始めたのじゃ。じゃが、ほとんどが謎であり、カーマインの詳細については我も知らんのじゃ。恐らくと言ったのもそのためじゃ。知っておるのは我より500万年遅く産まれたぐらいじゃ。』
聞いた限り謎だ。居場所も知ってるなら言うだろうし、あと突飛な推測だが恐らくスカーレットの目的はカーマインの抹殺だ。やり方はどうあれその可能性は高い。まず兄弟ってのが気になる。長年の因縁にけりをつける的な。
(それにしても居場所わからないんならどうしようもないな〜。アルバのところに行ってタバコについて聞いてみるかな。ついでに他の竜神達の様子も見よう。)
僕はそう思い、竜界へ行く準備を始めた。
今回はいつもより短めでしたね。
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。




