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竜の希望  作者: 猫☆ライフ
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変わった文化祭③

第33話です!相変わらず戦闘の次元が違うので、表現しにくいです。でも頑張って書きました!

それではどうぞ!

 その後も激しい戦いが続いた。空中での戦いも慣れたものだ。飛んでくる剣や攻撃を躱し、隙ができたところで攻撃する。だが何か妙だ。傷が癒えるのが早いし、3匹とも同じ行動ばかりばかりしている。役割でも決めているかのように。僕はそれに気づいてもなかなか崩せないでいた。

 レナはとにかく接近し攻撃、シューイが剣で牽制。レナにダメージを与えたかと思ったら後退し、シューイがかばう。そして他と比べて硬い。カレッドはあの魔法以来、また準備をしている。そこにレナが近づく。すぐまた来て攻撃してくる。その繰り返しだ。これじゃあまるでいつもやってるRPGみたいな……ん?ちょっと待てよ。RPG……RPGか……。そうか分かったぞ!崩し方が!

 僕はそう思った後実行に移る。この前やった竜力を操るのをカレッドでやってみた。流石に並より強いだけあって竜力を外に引きずり出す事は出来ないが、竜力を()()することはできた。もちろん敵にはバレないように注意した。しばらくこの状態で戦ってみよう。


「(おかしい。私の傷が治るのが遅い。これではシューイでも耐えきれない。もしかしてバレたか?)」


「レナ!私の竜力が弱くなってる気がする!目視ができない!」


「本当だ。さっきまで見えていたのに。使い切ったのか?」


「まだ全然余りあるけど、なんだか強制的に弱くされてる感じがする。」


 僕は疲れてきたシューイを拳で殴り飛ばし、2匹のそばまで飛ばすと少し笑みを浮かべ自慢げに語ってみた。


「君たちの行動は筒抜けだ。まるで僕がいつもやっているゲームみたいだ。おそらくレナが攻撃、シューイが防御(盾)、カレッドが回復だろう。それなら回復さえ押さえてしまえば、そっちは機能しないのと同じ。ただただダメージを受け続けることになる。もうそのサイクルはやらせないよ。」


「バレていましたか。これなら安定して倒せると思ったのですが、それならそれでいいです。こっちが全員()()に移ればいい話ですから。」


 言わなきゃよかったと一瞬思ったが敵もそれなりに気づいていたようだ。そう思うと3匹がくる!僕は竜力を操るのを止め、防御態勢に入る。そ、そんなの僕の「先を読む力」があれば、まずレナの2手先を読んで、次にシューイの2手先を読んで、カレッドは…カレッドはどうしよう。ちょ、直感で避ける!

 僕は残念ながら4手までしか予測できない。カレッドの攻撃は見てから避けることになった。やはりダメだ少し切られてしまった。足首の方を少し切られ出血している。次々に攻撃が来る。やはり2匹は躱せるが3匹目で少し当たる。次第に僕はダメージを喰らい続け、2匹目もギリギリ躱せる感じとなった。体中に傷が増えていく。治癒が間に合わない。


「(まずい、このままだとジリ貧だ。体が持たなくなる。結構焦る。早く打開策を見つけなければ!)」


『何をしておるお主!早く全力を出さんか!』


『なんだよスカーレット!これでも全力で躱したり弾いてるよ!』


『違う!お主は竜力の「制御」や「抑制」の練習をしすぎなんじゃ!本当の使い方を知っておらん!体を貸せ!』


『何やってんだよスカーレッ……!!』


 心臓がドクンとなる。どうやらスカーレットと交代されたようだ。


「ふう。この体で戦うのは久しぶりじゃわい。覚悟は…いいな?」


「中身が変わりましたか。あなたと戦うのは初めてですが、容赦はしませんよ!」


「それはこっちのセリフじゃ。」


 言い終わるとスカーレットが動く。速い!僕でも目が追いつかない。ちなみに入れ替わっても外の景色は見える。まずシューイに回し蹴りを入れる。シューイは両腕をクロスさせ顔を防ぐ。


「グオオォォォォッッッ!?」


 が、それも虚しく当たった瞬間とんでもないスピードで飛んでいく。飛んでく先には結界で覆った友達がいる。


『おいスカーレット!そっちには僕の友達が……』


『だからお主はジリ貧になるんじゃ!少しは周りのことを考えずに戦え!』


 スカーレットの言う通りかもしれない。僕は守ることばかり考えていた。そうだ敵を倒せないでなんになるんだ。守るもクソもないじゃないか。けど、それは間違ってもいる。なぜなら僕は究極のお人好しだからだ。他人を見捨てる訳にはいかない。

 次にスカーレットはカレッドに向かっていく。右腕を竜力で強化し、カレッドの腹に拳が入る。カレッドはあまりの速さに反応できず、もろ食らった。


「ウッッ……。」


 そのまま真上に吹っ飛ばされ、僕の作った結界に激突する。最後にスカーレットは殴り飛ばした後、後ろに一回転をし、オーバーヘッドキックの要領で、レナの頭を蹴る。レナは両腕と剣も使ったがそれも無視し、蹴られた瞬間真下へ凄いスピードで落ちていく。

 スカーレットはこの一瞬のうちに3匹を吹っ飛ばした。これが…炎竜神の力か。圧倒的だ。土煙の中からレナが姿をあらわす。


「フフフ、さすがスカーレット。毎日その人間から竜力を()()()()()()だけありますね。」


 え!?今なんて?


『おいスカーレット!どう言うことだ!吸い取ってるって!』


 スカーレットは黙ったままだった。



結構大変でした。3匹の竜の名前も適当です。

朱、赤、レッド、紅、から作りました。何しろ初めてなのでね、捻りがないです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。

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