表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜の希望  作者: 猫☆ライフ
33/71

変わった文化祭②

第32話です!どうも作者です。今回は長めです。

それではどうぞ!

 僕は友だち4人の居場所は把握しておいたので、相手の合図より速く動き、尻尾と両腕、背中に抱え、屋上に運んだ。当然ただの人間がこんなスピードで動かされたら体がもたない。ので、竜力を使って体が壊れないようにしてあげた。屋上へ運び強固な結界で4人を覆った。すぐ敵の位置を確認する。まだ3人、3匹かな?どっちが正しい数え方か分からないが集まって固まっている。するとこっちに向かって1人話しかけてきた。


「さすが炎竜神。私達より速く動けるとは。基本の能力値が高いですね。だが、今回は3人が相手です。私の名前はレナ。3人の中のリーダー的存在です。だからどうしたって感じですね。」


 アルバと同じこと言ってるな。こんな状況でも結構竜って饒舌なんだなって思った。おそらく3人とも女性だ。戦いは常に無情と思っていたが、こういうパターンもいるってことも知った。

 その後いきなり彼女らの周りを竜力で作った複数の剣で囲った。そのうちの一本がそこらにいる人間に飛んでいく。僕が作った剣でそれを弾く。敵はどうやらこちらの様子を見ているようだ。おそらく今ので人間を守ることを優先しているのがバレた。だから敵は僕を攻撃してくると同時に人間を攻撃するだろう。

 敵が攻撃を仕掛けてくる。3人のうち2人が来た。まだ僕も3人も竜化はしてない。3人とも体の周りに剣を纏わせている。これもどっかのゲームで見たな。残りの1人は何やら竜文字で何かを書き続けている。2人同時に相手をするのは初めてだったので、僕も様子を見ながら戦うことにした。早速剣が飛んでくる。それを速い身のこなしで避けて…てダメだ!敵の狙いは僕と人間だった!

 "ドスッ"

 あぁ、1人犠牲者が出てしまった。頭を貫かれて……ごめんなさい。仕方ない、ひとつひとつ丁寧に弾いていくしかないようだ。

 僕はこの日のために、またいろいろやっていた。それは敵の竜力の操り方だ。前、戦闘に不慣れなやつで実験したところ竜力を操って戦意喪失させることが出来た。今回もそれをやればいいじゃんみたいなことを思っていたが流石に2匹同時は難しい。他にも防御の仕方や躱し方などいろいろやった。その結果、攻撃が手薄になってしまった。防御しながら攻撃できないものかと考えていたら、思いのほかあった。それは防御で作った結界をぶつける。シンプルな攻撃だが普通に効く。特に僕の結界は頑丈なので相当ダメージがでかいはず。その証拠に当てた敵の凹んだ鱗の間から少し出血している。出血しているのはレナという方でもう片方(多分シューイとかいうやつ)はしていない。

 しばらくたった。僕は変わらず防御に徹し人が逃げる時間を稼ぐ。だいぶ避難できたみたいだが、負傷した人を含みまだ数十人いる。そろそろどっちも敵の行動パターンには慣れて来たはずだ。本領を発揮してくるかもしれない。

 すると2人が僕を無視して徹底的に逃げ遅れた人を狙う。当然助けに入る。が、それは罠だった。助けに入ろうとしたところ敵2人が突然地面を蹴って空高く飛んで回避した。何か来るのだろうかと思った矢先、残りの1人がついに動き出した。巨大な魔方陣が3つ正三角形の形をして並んでいた。すっかり忘れていた。最初から竜文字を書き続けていたのはこのためだったのか。ちなみに竜文字で放つ魔法は大規模で、威力が桁違いに高い。僕が主に2つの世界を行き来するときの扉は大規模なので竜文字を書いて唱えないといけない。そろそろ放ってくる。僕も2人に注意しながら最大の防御で固める。

 "ドォォォン!!"凄まじい轟音とともに放たれた光線は僕の10倍ほど大きさはある。相殺するため僕も迎え撃つ。僕の最大の硬さを誇る結界を前に張った。ビリビリと振動が伝わってくる。でも地味に押されている。すると結界にヒビが入ったような音がした。多分持ちそうにない。また犠牲者が出るのか。仕方ない。僕は自分の安全を優先し後ろにいた人間を光線の餌食にした。消し炭になって何も残らなかった。地面に当たった光線は爆発し、巨大なクレーターができた。学校も3分の1が消し飛んだ。

 だがこれで思う存分力が振るえるってもんよ。そう思った瞬間敵3人は竜化した。僕が防いでる間に変身したのか。でも残念。僕も竜化の練習はものすごいやった。多分100回くらいは繰り返した。90回くらいまでは体が痛かったのだが、それ以降は慣れた。ご飯を食べながら練習した。この練習方法にスカーレットは驚愕していた。そもそもスカーレットが「ご飯食べながらだと竜力は無限」なんて言い出したんだからな。それをやったまでだ。その結果数秒あれば竜化できる。体の痛みもほとんど感じない。変身速度が速くなったっていうのも理由の1つかな。こうして竜同士の戦いが始まった。角は3匹とも丸みを帯びている。敵は全員雌だ。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ではまた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ