敵の思惑
第30話です!どうも作者です。今挿絵のために絵の練習をしています。ある程度上手くなったら、この小説の漫画版みたいなのを作って画力上げていきます。挿絵一年後かなぁ〜もっと遅くなるかも。それでもいい方どうぞ!
『お主大丈夫か?』
『まだ大丈夫じゃない。』
『そうか。我はいつでも話し相手になってやるぞ。』
『ありがとう。』
僕はあの夜のニュースを見て、また滅入っていた。小説の主人公は自我は失うことはあったが、流石にこんなことまではしなかった。僕はまだこの体について全て分かった訳ではない。まだ注意が必要だな。今度は気をつけないとまたあの凄惨な事件が起きてしまう。ミニ扇風機でも持っておこうかな。いや、竜力でなんとかするか。それにしても想像以上の精神的なダメージだ。また黒歴史が1つ増えた。スカーレットにタバコの何がいけないのか聞いてみた。
『それは我にも分からぬ。我だけじゃなく、竜達全員がその原因を知らぬのだ。光竜が分析してみようとしたものの、光竜の研究者全員が自我を失い暴走を始めて原因究明どころではなくなったからじゃ。じゃが、アルバの奴、何か知ってそうな口ぶりじゃったから聞いてみたらどうじゃ?ところでお主「目星」とはなんじゃ?』
『それのことか。次敵が来る日のことだ。次の土曜日。つまり僕が前いた高校の文化祭の日だ。そこは公立の高校で結構知名度が高く、位の高い人達がそれなりに来る。奴らの目的が人間界の支配ならば、ここで叩き潰しに来るだろう。しかも僕の友達もいる。人質に取れば敵にとって有利な立場になる。僕の行動が封じられてしまうからな。人が大勢来て、大勢の犠牲が出て、人質も取れる、悪い奴が考えることはどうせこのくらいだろ。』
『敵はお主の友達など知らんだろう?』
『そんなの竜力があればいくらでもどうにかなるだろ。チートだし。もしかしたら僕のキャッシュカードの暗証番号までもうバレてるかも。当然文化祭当日までの日も警戒しておく。』
『流石じゃなダイチ。それでこそお主じゃ。』
あんまり褒められた感じはしなかったが、今日は特に疲れたので、とりあえず寝た。
今日は文化祭当日だ。この日の前に敵が来たが戦闘に不慣れだったため、呆気なく倒せた。死に際に気になることを言っていた。「お前はもうおしまいだ。精神的にな。」と。これがあったせいでもあるが、今日来るのは確信した。どうせ僕の友人狙いだろう。僕は朝の6時から学校の屋上にいた。やはり人はあんまりいない。
7時くらいになると生徒が店を開く準備をし始めた。それに伴い僕も準備を始めた。強固で頑丈な結界を張るために竜力を溜め始めた。敵を逃さないため。あと周りに被害を及ばせないため。結界内にいる人や物は当然壊れるが、下手に警察とか来られても困る。電波を阻害するようにした。学校にあるWi-Fiなどの電子機器は全て故障させた。多少の犠牲は覚悟しよう。敵もそれを利用するはずだ。元人間の僕に人間が死んでいく姿を見せ絶望させるために。
8時ぐらいになったら関係者や保護者、マスコミまできた。マスコミの皆さんすみません中継できません。まだ何も感じない。でもどこかに潜伏してる可能性があるのでもう結界を張った。結界も一昨日から練習していた。はじめは魔法陣4つ四角で囲んだような小さな物しか出来なかったが、次第に大きくなっていき最大まで貯めると僕の鱗より硬く、そして大きく、東京ドーム13個分くらいの結界が張れるようになった。最大まで貯めるとほとんどの竜力消費するのであんまり使わないが、学校くらいなら余裕だ。
9時になった。店が開店し始めた。ようやく敵も行動し始めただろう。竜力の流れを感じた僕も行動を開始するのであった。
「行くか。」
と言って。
次はようやく友達サイドです!ついにやってきましたね。お楽しみに!
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。




