本能
第27話です!どうも作者です。久々に人間界に戻ってきました。今回は短めです。
それではどうぞ!
久しぶりに帰ってきた。やはりこっちの時間はほとんど経ってない。向こうで10時間ぐらい過ごしたから大体10分くらい経ったかな。
「にしてもビラ配り10分で終えるのは早すぎるな。なんか適当に時間潰すか〜。ん!?ここ、どこ!?」
ここに戻ってきた時、狭い裏路地にいて外に出てみたらそこは見慣れない風景だった。外国人がいる。そこで僕は思い出した。
「ここヨーロッパのどこかだな。どうやって帰ろうかな。」
こっちへ戻ってくる時、扉を開いた場所が人間界のヨーロッパにつながったみたいだ。意外にも落ち着いていた。僕は飛べるしお金なんかなくたってどこへでも行けるからだ。僕は人目が着かないところへ行き飛んだ。残念ながら僕は外国に微塵も興味がない。観光することもなく僕は日本へ一直線だ。
はい着いた。めちゃくちゃ速い。これではビラ配り速すぎてますます疑われてしまう。そう思い僕は近くのコンビニへ寄った。イチゴ牛乳でも飲みたい気分だ。コンビニへ入る前にある臭いが僕の鼻を刺激した。それはタバコだ。竜になってから嗅覚もすごいことになっていた。恐らくコンビニの裏からする。犬なんか比ではないだろう。
でもなんだろうすごくムズムズ、いや、イライラする。なんか胸の内側から溢れ出る衝動が止まらない。
あれ?これやばいかも。竜の本能が「危険ダ、殺セ、喰ラエ、貪リ喰ライ尽クセ」と言っている。理性が飛びそう。
『ダメじゃ!お主速くこの場から離れろ!!』
なんかスカーレットが言ってるぞ。だんだん遠くなっていく……。足が勝手に店の裏の方に……。
『おいダイチ、しっかりするんじゃ!ダイチ!ダイ……』
なんだスカーレット?なに言ってるか聞こえないぞ?
どうかしたのか?
あぁ、こいつらは危険だ
早ク殺サナイト僕ガ危険ダ。
イヤ、危険ナノハボクカ?
ダメ、だ…コロシちゃ…イけ…ナイ。
自我ガ保て…ナイ。
ヤバイ……。
イシキが……。
次の瞬間僕の腕だけ竜化し
タバコを吸っていた中年男性2人を
僕の鉤爪が
襲った。
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。




