光竜神との手合わせ
第26話です!どうも作者です。この場所書くネタが尽きてきました。補足があれば書いていきます。
それではどうぞ!
「ルールは簡単。相手の竜玉が見えるまでだ。それじゃあ、始め!」
"バァン!"いきなり何か飛んで来たので躱すのが遅れてしまったが、ぎりぎり躱せた。普通に速く、当然のように音速を超える。
「う〜ん。さすが竜神といったところですか。基本の能力値が高いですね。折角だからこれについて教えてあげます。これは『竜殺し』と言われる弾丸で、当たると内部から組織を破壊し致命傷を与えます。いわゆる竜にとっての毒みたいなものです。最近開発されました。これは人間界のタバコから抽出される…おっと話しすぎましたね」
言い終わると次々に打ってくる。さっき飛んで来たのより少し速い。おそらく竜力を使って速くしているのだろう。アルバは二丁の拳銃を持っていた。どちらも竜の口をモデルにしたような形だった。飛んでくる弾丸は正確無比で、頭に来たかと思えば次は足、次は手と当てる場所を変えてくる。非常に避けづらい。しかもずっと空中を飛んでいるので疲労がすごい。
だが、こっちも負けてはいられない。こういう時のために、とある練習をしていた。それは先を読んで行動する力だ。僕はオンラインでのゲームもかなりやっていたのでそういう癖がついていた。常に相手を見て、どんな攻撃をしてきて、どういう対処をすればいいかある程度わかる。僕が人間だった時の時点でかなり長けていたが、竜になってからは四手先ぐらい予測できるようになった。慣れない攻撃にはこれで対処している。
「想像以上に慣れるのが早いですね。ならこれならどうです?」
銃弾の軌道とか結構慣れた。そういえばアルバって割とSな性格なんだなって思った。
そう思った瞬間、アルバは体を半回転させ体を元に戻した反動を使って尻尾で空を切った。するとなんか飛んでくる!僕は初めてかつこの広範囲な攻撃を躱しきれることなく、飛んできた何かに体中に当たった。頭などの急所は避けたがところどころが痛い。体を見てみるとそこら中から出血している。
「これは尾の鱗です。正式な名称がないから尾鱗片とでも呼んでおきましょう。尾の力を抜き思いっきり振ることで、鱗が飛んでいくのです。人間界の散弾銃を真似て見ました☆」
おまけの一言がすごく自慢げに聞こえた。この攻撃、狩りをするゲームで同じような攻撃する奴いたな。アルバの尾の方をを見てみると鱗がなくなって綺麗になっている。ズル剝けですべすべしてそうだ。あれをみる限り一回放つと鱗が復活するまでしばらく打てなそうだ。かなり被弾したので体に力が入りにくい、怠い。
その後も躊躇なく銃弾を浴びせてくる。いつか銃弾が当たるのも時間の問題だ。何か決定的な一打でもあれば戦況がひっくり返るかもしれない。
「雑念がすごいですね。そんなんじゃあ私の攻撃は躱しきれませんよ!」
また体をひねり始めた。今度はこっちに向かってきながら。
(また『あれ』が来る!)
僕はある準備にかかる。当然二丁拳銃にも警戒した。翼を広げ、準備完了した途端、アルバは二丁の拳銃を合わせた。それは変形していき剣になった。
「これで終わりです!」
剣が首元に差し掛かる。
(ダメだ!躱しきれない!)
僕はとっさにさっき準備していたものをぶつける。それは強風だ。それで尾鱗片や銃弾を跳ね返すつもりだったが、予想が外れたせいでこんな形で使用する形になってしまった。それでもアルバの攻撃の軌道をずらすことができた。
しかし、直撃は免れなかった。剣は僕の横腹を深く切り裂いた。ドクドクと血が流れ出した。
「(チッ、結構自信あったんですけど、スカーレットがこの者を適合者として選んだのも頷けますね。ですが、その体で戦い続けることができるのかしら?)」
悔しいがアルバの言う通りだ。もう体にほとんど力が入らない。そろそろ最初に受けた傷が完治する頃だがそんなの待ってくれるはずがない。
その後も切られ続けた。腕や足の関節など全部切られたせいで意識はあるものの、体は完全に機能停止した。僕は仰向けになったままこの空間を落ちていく。するとアルバが乗っかってきた。
「ちょっと気になることがあるので、意識飛ばしますね」
「好きにすればいいよ」
そう言った途端僕の首は飛んだ。
今回の戦闘はいかがでしょうか?また分かりずらかったら質問お願いします!改稿します!
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。




