他竜神との交流④
25話です!どうも作者です。今回長めです。残りの2匹を紹介します。結構賑やかになつてきましたね。友達サイドももう少ししたらきます。
それではどうぞ!
僕はシーモスに言われた通り目的地に向かっていた。闇竜神と光竜神がいる場所はヨーロッパらへんで、東西で生息域がパックリ割れている。境目でいつも戦争している。
(これじゃあ2匹別々に会うことになりそうだな〜。)
普通に面倒くさかった。しかも戦争真っ只中で。気まずい雰囲気になるのは目に見えていた。そろそろ気配が強くなってきた。て、あれ?目の前がいきなり灰色になったぞ。あれあれ?どこを見渡しても灰色になったぞ?一体これはどういうことだ?すると近くで音がしてきた。多分戦っている。近づいてみると白い竜と黒い竜が争っていた。殺し合いか?でもそうは見えない。本気で戦っているものの、急所だけは避けているように見える。しばらく経つとこちらの存在に2匹が気づいた。
黒「おおっ、こいつが噂の後継者か」
白「たしかに、炎竜神のオーラを感じます」
「どちら様でしょうか?」
「あぁ?俺か。俺はレイヴン。こっちは…」
「自分の名前くらい自分で言います。私の名前はアルバです。よろしくお願いします、ダイチさん」
「こちらこそ。よろしくお願いします。ところでさっきは何をしていたのですか?」
「見ればわかるだろ?戦ってたのさ」
「全く貴方は何にもわかってませんね。ダイチさんはこの『空間』に入るの初めてなんですよ?まずはいろいろ説明してあげないと」
「それもそうだな」
ちょっと待てなんかいろいろ想像してたのと違うぞ。僕の名前を知ってることは予想してたが戦争中じゃないのか?この2匹結構仲よさそうに見えるぞ?スカーレットも「なぜじゃなぜじゃ?」とうるさいし。
「まぁ仕方ありませんね。私『達』だけの秘密ですし」
「お前ダイチと言ったな。お前は俺『達』が作ったこの空間に案内されたんだ」
「???」
恒例の質問タイム。まずこの2匹、戦争はしてるつもりはないという。実際戦争しているのは闇竜や光竜のみ。この2匹はいつもギリギリの戦いに見せる為、この空間を作っては日々練習をしているらしい。この空間は他の竜には見えないし入ることもできない。竜神も同じだ。僕が入れたのは入り口を作ったからとのこと。見ての通り2匹は思いの外仲良しで魂の管理を一緒にしている。竜界、人間界で死んだ魂を次の転生場所に送る。魂には流れがあり、少ないと滞ってしまい、悪霊になってしまう。なので戦争をする理由としては魂の流れを円滑にするためだった。多くても大丈夫だが、管理が大変になるらしい。身体能力の差は僕とあまりない。闇竜は隠密な戦いをする。敵に気づかれにくい戦い方だ。なので団体で戦うことはない。光竜は団体のチームワークで敵を倒す。連携が得意だ。闇竜の武器は短剣や毒針など出せる。光竜は近未来な武器。これは竜力で生み出すのではなく自主制作とのこと。光竜は人間界の技術より遥か最先端の技術を持っている。こうして自分たちの武器を作ることによって、無駄な竜力消費を抑えるという。見た目の違いは強いて言えば翼と体毛くらいか。闇竜の翼は使い古された布切れみたいにところどころ穴が空いている。もはや翼として機能していないように見える。体毛はない。翼と鱗の色が違う僕みたいな感じだ。
「(使い古された布って……)」
ごめんレイヴン。対して光竜は体毛が多めで髪の毛っぽいのもある。翼は天使のような翼だ。羽がある。
「まぁ!天使ですって!実際見たことないんですけど、なんか人間に翼つけたような生き物なんですよね。あと輪っかが頭上にあったりするんですよね。意味わかんないですよね!」
若干アルバのテンションがわからない。レイヴンは落ち込んでいる。
『ちょっといいかダイチ?お主体の制御を我に譲ってくれないか?』
『いいけど』
心臓がドクンって鳴った。するとスカーレットが口を開く。
「なんで貴様ら我だけ教えてくれなかったのじゃ!」
「ええ〜だってお前口軽すぎるだろ」
「そうですね。貴方、なんかあったらすぐ炎竜に報告しますし危なすぎです。もしバレたら誰が責任取るんですか!私達闇竜と光竜達に何されるかわかりませんよ!」
「うっっっ……」
『すまんダイチ、もういいぞ』
『あ、うん』
また心臓がドクンって鳴った。戻ってきた。ちなみにさっき入れ替わった時僕がいた場所は、僕が最初に行った謎の真っ白な空間だった。すると戻ってきた僕にアルバはある提案を持ちかけてきた。
「さてダイチさん。いきなりで悪いんですが手合わせお願いします」
「うん。全然いいけ…え!?」
「審判は俺がしようか」
「えぇ。頼みましたよ」
うわぁもう始める気満々だぁ。ちょっとこっちは飛びすぎて疲れてるのにぃ。まぁいいか。そうしていきなり手合わせが始まった。
竜達の名前は色から来てます。アルバだけラテン語です。そうです。適当です。
スカ・アド・シー・レイ・アル「適当かよ!」
まぁまぁみなさんそう言わずに。こっちもキャラ作りとか大変なんですよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。




