他竜神との交流①
第22話です!また新しいバイトが始まりましたね。ようやく他の竜神がきます!やっとです。
それではどうぞ!
今日はバイトの日だ。バイトといってもただチラシなど配るだけだが、今は朝の7時でチラシはもう入っていた。まだ母さんは寝てた。
(行ってきまーす)
と心の中で言った。
『行ってらっしゃーい。』
『今日はお前か。』
『なんじゃ。いつもやっておるじゃろう。』
スカーレットは起きていたようだ。玄関へ行き外へ出ると、携帯についたイヤホンを耳に付け、お気に入りのBGMをながした。(もちろんゲームの。)
(うるさっ!!)
音量1なのにめちゃくちゃうるさかった。イヤホンを外しズボンのポケットの中に入れて流すとちょうどよかった。
「行くか。」
そう言うと翼を出し、飛んだ…配り終えた。まだ曲が2秒しか経っていない。音速で移動した時に生じる衝撃波は、出る度に僕が相殺した。お気に入りのBGMが2秒しか聞けなかったので、楽しさが半減した。明日から歩いて配ろう、そうしよう。やっぱり歩いても速いかも。それより今日は他にもやりたいことがあった。僕は竜文字で『竜界への扉』と書き、
(開け)
と心の中で竜語で言った。するとこの前と同じように扉が出てきて入って行った。
竜界へ来た。強制的に真竜化させられ疲れた。まだこの体には慣れていなかった。特に視界だ。顔をひねってもいないのに後ろまで見える感覚、すごい酔うし気持ち悪い。今日やりたかったことは他の竜神に会うことだった。まずは水竜神に会いに行ってみた。世界地図でいうとロシアらへんにいる。竜界は広かった。かなりの距離を飛んだ気がした。目的地に近づいてきた頃、僕は異様な光景に目を疑った。無翼で超胴長短腕短足の青い竜がそこら中に飛んでいた。その中にいた竜を呼び止め、水竜神はどこにいるか聞いてみた。竜語はこの世界であればどこでも使えるそうだ。
「すみませーん。ちょっとお聞きしたいことがあるんですけど。」
「おや、炎竜がこんなところに。どうされましたか?」
「水竜神はどこはおられますか?」
「あぁ、アドニス様のことですか。彼女ならあそこの繁華街で買い物をしてます。」
「ありがとうございます。失礼しました。」
紳士的な対応で意外だった。今サラッとあそこと言ったが100km位ある。とりあえず向かった。すると店の中から貴族の風格がある青い竜が出てきた。
「すみません。あなたが水竜神ですか?」
「そうです。私がアドニスこと水竜神でございます。そなたは炎竜神の後継者ですね。名前は小野寺大地。生前のスカーレットから聞いておりました。」
「そうですか。」
「して、なぜそなたは私を訪ねたのでしょう?」
「それは、単純に会いたかったのとこっちの仕組みとかいろいろ知りたいんです。」
「分かりました。では私の宮殿に案内しましょう。」
そう言うと僕は飛び立ったアドニスについて行った。が、想像以上に飛ぶのが速くてなかなか追いつけなかった。
どうも作者です。なんか貴族風の話し方って全然分かりません。雰囲気です。自分貴族じゃないんで。あとやっとヒロイン的な立ち位置も登場しましたね。え!?別に必要ない?ある?まぁ、雰囲気です!(ゴリ押し)
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。




