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竜の希望  作者: 猫☆ライフ
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新しい発見

第20話です!結構書きましたね。まだまだ続きます。まぁ、全体の〜いや、分からないです。とりあえず完結させたい。それではどうぞ!

 今日は面接だ。面接会場は10kmくらい先にある。飛んで行くか自転車で行くか迷った。飛ぶ方が楽しいがバレたら大変だ。自転車では遅いが何も心配がない。両方ともメリットとデメリットがあったので少し考えた。だがやはり飛ぶ方が良いに決まってる。


「行ってきまーす。」


「行ってらっしゃーい。」


 そう言って自転車で行く素振りを見せ、母さんがドアを閉めるのを待ち、翼を広げ羽ばたいた……その瞬間一瞬で僕の家が遠ざかって行く!僕の視力をもってしても、家が豆みたいな大きさになった。それどころじゃない!雲か?いや、速すぎてピントが合わない!寒っ!と思ったら熱っ!急激な温度変化に耐えられず仕方なく竜化した。目を開けたらそこは

 地球が見えた。

 普通に整理が追いつかない。そうだ、竜界と人間界でかかるGが全然違うの忘れてた。僕は竜界で暴走竜の突進を避ける時、思いっきり羽ばたいて上昇した。それと同じ感覚でさっき地上で羽ばたいてしまった。

(幾ら何でも飛びすぎだろ!は、速く戻らなければ!そういえば息!全然意識してなかった。()めとこ。)

 僕は竜力が生み出す推進力でちょっとずつ地球に近づいて行った。風とか摩擦とか色々無いので遅い。地球が大きく見えた頃、いきなり速くなった。


「ガァァァァァァーーー!(速ぇぇぇぇぇ!)」


 高度40kmから急激に加速し始めたので、雲が見え始めたら翼を広げて減速しようと思った。僕はまだ音速の領域に慣れてはいなかった。マッハ5くらいは出てた。元人間の僕からしてみれば十分速かった。

(よし。)

 減速し始めた。それと同時に竜化を解いた。解いた瞬間竜の体が、竜が死んだ時みたいにキラキラ光った塵のようになって消え、その中から翼だけ残した僕が出てきた。竜力の制御をかなり練習したので、結構いろんな器用なことができるようになっていた。ようやく地面が見えてきた。とりあえずゆっくり着地した。まだ心臓がドキドキしている。服はちゃんと覚えていたのできっちり破れる前に戻った。今度は力の加減を間違えず、雲があるところまで上昇し、そこから進んで行った。

(やっぱり速い、速すぎた。)

 面接の時間より1時間ぐらい早く着いた。今のうちにどんなことを話そうか考えていた。ちなみに竜化後は、あ行か、が行か、は行、そして母音が「い」と「え」のやつはできない。骨格と声帯が人間と大きく違うから、これしか発音できないのだという。

 面接は終わった。採用とのこと。当たり前だが、当然僕が竜であることは話さなかった。いたって普通のことを言った。このバイトに対する意気込みには「誰よりも早く配り終えられるよう頑張ります!」と言った。実際余裕でできる。明日、郵便入れにチラシだの何だの入っているから、指定のところに配るだけ、だそうだ。今日の夜、またスカーレットが寝た頃、竜力を使って遊んだ。人間だった時やってみたかったこと。それは縫い針の穴に糸を通すことだった。僕は恐ろしく不器用だった。家庭科の授業が縫い針に糸が通せなくて2回分潰れるくらい時間を無駄にした。その時はあまりに情けなくて号泣した。今ではどうか。あれ?入らない。むしろ悪化している気がする。縫い針がポキッて折れたし、糸がほつれてすごい繊維状になった。これを知り僕は閃いた。数学の授業を思い出した。スカーレットは人間の時の能力の20万倍と言った。その能力値がもし最初がマイナスであるならば、20万かけるとさらに悪化するのは当然だ。なら逆ではどうか。つまり退化させてみた。すると縫い針に糸が通った。何回もやった。楽しかった。もう1つ気づいたことがあった。

(人間の時だった僕って不器用すぎじゃね?)

 と。

ちょっと補足。大地くんが行った場所は熱圏といわれる場所で実際熱くないらしいんですけど、熱いってことで、2000C°って書いてあったかな〜。ちなみに上空600kmくらいのところにします。途中でマイナス56C°のところもあります。

大地「おいおいそんな簡単に書くなよ。いろいろ大変だったんだぞ!」

おやおや久しぶりの登場かと思ったら、君が加減をすればいいことなのに、

大地「もう、何も言わんぞ」

はいはい分かりましたって。ちゃんと書きます〜。

作者黒歴史、実際家庭科で2回分潰したのは事実です。号泣まではしなかったがなかなか精神的にガタがきました。

ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた。

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