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竜の希望  作者: 猫☆ライフ
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炎竜神の役目

第18話です!めっちゃ長いです。え!?このくらいがちょうどいい?かどうかは分からないんですけど、次は少し短くします。それではどうぞ!

 僕は部屋でゴロゴロしていた。尻尾と翼が邪魔だ。寝転び辛い。猫みたいに丸くなって寝てみた。とぐろを巻くみたいに。それなりに寝やすかったのでこれからそうしよう。言い忘れていたが家では猫を飼っていた。猫は可愛い、人間よりもはるかに。なので寝方を人間の時やってみたが、うまく丸くすることが出来なかった。女性は嫌いであった。中学の時いじめられまくったからな。それ以来女性を見ても、可愛いとか、ブサイクとか、美人などの概念がなくなった。だが竜のメスには過剰に反応した。だって竜好きだし。


『ねぇスカーレット?魔法……』


『あぁ、すまなかったのぅ。そっちの世界ではこれを魔法と言ったか、その前に竜力の感覚は掴めるか?』


『うん。何か胸の辺りがむず痒い』


『多分それのことじゃ。それを伸ばしたり、尖らせたり、丸めたりして、形にして、飛ばすだけじゃ』


『あぁ〜、スカーレットの説明が下手くそなのは理解できた。それとやってみなくちゃ分からないことが分かった』


『そうじゃ。何事も経験…てコラ!せっかく説明してやっておるのに』


『ごめんごめん。つい馬鹿正直なもので……ッッ!!』


『どうした?……!!飛べ!!』


『分かってるって!』


 僕は家の天井を突き破り、一気に上空へ避難した。僕が飛んだタイミングで別のもの、おそらく、竜が突っ込んできた。こうして意味も無く突っ込んできた、と言うことは


『暴走竜じゃ。おそらくお主と力の差はあまりない。暴走竜の場合、炎竜神と変わらない身体能力を持つ。油断すると殺られるぞ!』


『分かった!』


「グォォァァァァ!!」


 暴走竜の咆哮が響き渡る。空気が振動しているのを感じた。今回は空中にいた。避け方に悩んでいた。下から暴走竜が来る!近づいてきた暴走竜は左の鉤爪をこちらへ向けてきた。なので僕の左の翼を後ろに回し右に躱した。躱せたと思ったのも束の間、通り過ぎた暴走竜の尾が僕の顔に当たった。"バキ"と変な音がした。想像以上の威力だ。痛い。鼻から血が出てきた。何本か骨が折れたな。空中で態勢を立て直すと、暴走竜はスピードを落とさずUターンしてまたきた。今度は首元を掴まれ、そのまま地面に直撃して押さえつけられた。


「ガハァッ!」


 僕は強靭な鱗があってもその衝撃には耐えられなかった。竜界での物質は竜が少し雑に扱っても壊れないように固く頑丈にできていたからだ。


「グッッ……!!」


 締める力が強くなっていく、その時『意識を奪う』と言うワードが頭の中でこだました。そうだ、意識不明になれば、それはすなわち死を意味する。するとここで人間界で見た護身術を試してみる。密かに勉強していた。スカーレットが寝てる頃、必死で。


 ()()()()()()()()


 僕は暴走竜の人間で言う肘の関節の上側、曲池に向かって叩いた。すると乗っかっていた暴走竜は前のめりになって口吻(こうふん)が僕の顔の横で地面についた。それと同時に僕は足を引っ込め暴走竜の腹を蹴り上げた。280mくらい宙に上がった暴走竜が態勢を立て直し攻撃に入ろうとした瞬間もう手遅れだった。僕は『魔法』の準備をしていた。相手が宙に上がっている間、竜力を溜めていた。使うのは当然初めてだった。竜化小説で見たとおりイメージでなんとかなった。地面に4つ、空中に4つの魔法陣を形成し、(自分の体長と同じくらいの大きさ)地面の魔法陣からは光線が出るように、空中の魔法陣からは竜力で作った複数の剣が出るようにした。


「くらえ!!」


 その合図で暴走竜に(おびただ)しい数の光線と剣が襲った。暴走竜は諦めがついたのか


「グォゥ……」


 と言って僕の魔法をくらった。ズタズタになった暴走竜が光った。竜玉だ。そのチャンスを見逃さない。いや、見逃してはならない。上空200m付近にいる暴走竜の竜玉を僕はジャンプで跳んで行き、竜力で強化した爪で粉々に砕いた。キラキラと光って散っていった。今軽くジャンプしたつもりだが本気で跳べば7kmくらい跳べそう。僕が地面に足をつく頃には炎竜達がこの騒動を聞きつけ、集まっていた。少し沈黙が流れた後、竜たちの歓声が聞こえた。


「適正反応は間違ってなかったんだー!」


「新しい炎竜神の誕生だわー!」


 その後も"わーわー"と五月蝿かった。僕はこの歓声に混じることなく無言で立ち去る3匹の竜を見逃さなかった。しかも人間の服を着ていた。それは黒いジャージ?にフード?が付いている服だった。


『お主も気づいたか、あれが別の思想を持った団体のメンバーじゃ。周りからは「イグニス」と呼ばれておる。最近創設してから急激に勢力が拡大しており、我にも手がつけられんのじゃ。それにまだリーダー格すら分かっておらず、謎の多い団体じゃ。見てわかるとおり人間界の服を着ている。奴らの目的は人類との共存だと言っておるが、我が思うに奴らの目的はそれではない』


『スカーレットが最初に言った、人間界の支配か』


『そうじゃ。奴らは密かにその計画を進めておる。なぜなら我がその計画書の一部を見てしまったからなのじゃ。とりあえず疑惑は確信に変わり、少しずつ調査しているところなのじゃよ』


『じゃあスカーレットの義務は、そいつらの殲滅。及び、人間界の平和を守ると言うことなんだな』


 僕がそう言うとスカーレットは寝てしまった。そして僕は竜文字で『人間界への扉』と書き、

(開け)

 と竜語で心の中で言った。すると赤い光の輪にメラメラ燃え盛る炎のゲートの中に入っていった。


竜界でのお仕事を終えた大地くんが人間界に戻ってきます。昔は努力家だったんだねぇ〜。護身術は公式ではありません。作者がこうやったらこうなるんじゃね?みたいな感覚で書いてます。本当に効果があるかわかりません。

ここまで読んでいただきありがとうがざいました!ではまた。

少し改善。魔法と竜力の言葉に違和感。少しスカーレットのセリフを編集。

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