一方その頃高校では
第12話です!ようやく友達サイドです!時系列としては大地が初めてのバイトを始めた日です。
大地がいなくなって半年くらいたちました。いなくなると言うより不登校って事で。それではどうぞ!
僕は一つ机のなくなった教室を見た。何とも言えない気持ちだった。僕は小学校からの友達でありながら今まで何にも気づかなかった。大地がやめるまで、そう言えば昨日、大地が僕と貸し借りしてたゲームソフトを交換しにきた。声がかけづらかった。何にも話さず、大地はその場を去った。
「やっぱりもう会えないのかな」
僕は自分の席に座り、そう言った。大地はゲームが好きだった。特にアクションやRPGを好んでいた。○ァイ○ル○ァン○ジーというゲームの知識に関しては特にすごかった。何でも知ってた。ってそんなことはどうでもいいな。
「おはよう、啓介」
「あぁ、おはよう一」
ちなみに僕の名前は佐藤啓介。どこにでもいそうな名前だ。今挨拶をした友達が、高田一。『一』と言う名前にコンプレックスを抱いている。
「まーた勉強してるのか源ちゃん」
「一応今年受験生だろ。気抜けてんなぁ啓介」
こいつは友達の源田拓斗だ。いつも勉強ばかりしているが普通にしっかり遊ぶ。テストではクラス内3位以内には入る成績を持つ。あまり感情に出ないタイプで話もあまりしない。普通にいい人だ。
キーン、コーン、カーン、コーン……
とチャイムが鳴ったと同時に入ってきた友達、堀周吾
はこの4人の中で唯一部活をしており朝練で遅れて入ってくる。いつもおちゃらけた態度を取る。なので本当か嘘かわからないのがたまに傷だ。
「今からホームルームをはじめます」
先生がそう言ったら教室は少しずつ静かになっていった。大体今日の予定を言い終わったあと、
「今日放課後、文化祭の準備をするので時間がある人はなるべく残ってくれれば助かります」
と丁寧に言った。今は春の終わり頃で高3だ。文化祭はでかいイベントでそれぞれのクラスが店を出し合うのだ。店といっても屋台みたいなものだが。
午前中の授業が終わり、いつもの5に……ではなく、4人で昼食を食べた。一人欠けるとつまらないものだ。
周吾「大地がいなくなって半年くらい経ったな〜もうやめちゃったらしいけど」
啓介「うん。そうだね」
一「やっぱりさみしいな」
拓斗「……」
一「今頃何してるんだろ?なぁ啓介お前ならわかるんじゃないのか?」
啓介「いや、分からない」
何を隠そう僕ら5人だった時は大地がムードメーカーだった。いつも笑顔で楽しそうにしていた。それにつられてみんなも笑っていた。普通に楽しかったんだ。
周吾「その〜なんだ、あんまり気にしてもあれだし俺らが悲しそうにしてたら大地も悲しいんじゃねぇのか?」
拓斗「お前ってそんなこと言うやつだっけ?」
周吾の胸に何か刺さったのか顔が落ち込んだ。そんな感じで少ない会話をし、休憩を終え午後の授業を受けるのであった。
4人の物足りなさがどれくらいか予想できなかったんですけど、伝われば幸いです。さぁさぁこれからどうなっていくのでしょうか?文化祭したかったなぁ〜(切実)
大地「やめなきゃよかっただろ」
またきたか、お前もやめたくせに、
大地「僕はお前と同じだから仕方ない。」
それもそうだな。
大地「いつ出てくるんだ?出番は?」
まぁ気長に待ってなさい。
読んでいただきありがとうございました!
しばらく友達サイドです!ではまた。