198 医務室
鳴り止まぬ歓声と称賛の嵐の中、俺とマースはタンカで医務室に運ばれた。
「試合には勝ったけど無茶しすぎだよぉ」
「へへっ、ソプラの応援のおかげだよ」
「もう……////」
ソプラが治癒魔法をかけながら赤面する姿を見れただけでご褒美いただいた気分になる。
はぁぁぁあ可愛い〜勝ってよかったぁ。
『おい、アルトよ。早く祝勝会を開くのだ! 肉を焼け! たらふく食っても良いのだろう?』
「アルトちゃんお疲れ様! ここじゃさすがに祝勝会できないから先にバハムートと祝勝会場に行ってていい?」
「うるせぇ! 至福の時間邪魔すんじゃねぇ! 頭の中食欲しかないのか肉'sが!!」
クッソッ! 頭の上でぎゃあぎゃあ騒ぐこいつらさえいなければもっと至高だったんだけどなぁ。
「ソプラ不思議ですわ。騒いでるアルトちゃんの召喚獣とターニャさんの意見が完璧に合致してる気がするの。普通他人の召喚獣とあそこまで意思疎通できるものではないのに……」
「あはは、あの二人は特別だからね」
『クックゥ』
「ホッホッホッ、こっちは賑やかじゃのう」
「「「チューバ様!?」」」
ベットのカーテンを開けてチューバ爺さんの治療を終えたカウウとマースが入ってくる。
「アルトちゃんお疲れ様ッス」
「お〜疲〜れ様〜」
「お疲れ様! 2人とももう回復したの?」
「チューバ様の治癒魔法で完全回復ッス」
「も〜大丈〜夫〜」
2人とも力こぶ作りながら元気アピールしてくれる。カウウは正直見るからにボロボロだったから心配だったんだ。
「ワシの治癒魔法なんじゃすぐに元気モリモリじゃ!ホッホッホッ。しかし、あのジャイオンズを倒すとはたまげたわい。さてアルトちゃん、この試合の1番の功労者は誰だと思う?」
チューバ爺さんが髭をわさわさしながら質問してくる。
「んー最後は運任せな所もあったけど、やっぱりマースの功績が1番かな」
「えぇ!?」
マースは驚いているがやはりこの試合のキーマンはマースだ。
マースがいたからこそチームの士気も上がり最後まで戦っていられたのだから。
「ホッホッホッ、なるほどのぅ。さて、治療も終わったことだし閉会式も参加できそうじゃな。早く着替えてくるんじゃぞ」
「えぇ? 閉会式でなきゃダメ?」
「アルトちゃん何言ってんッスか!早く着替えていくッスよ!」
「ア〜ルトちゃん〜らし〜いね〜」
『何っ!? まだなにかあるのか!? 我はもう我慢できんぞ!? 肉じゃ!! 肉ぅ!!』
「アルトちゃん肉ぅーー!!」
「てめぇらうるせぇ!」
さっさと面倒な閉会式終わらせて祝勝会だ!
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年末の忙しさは異常だ……。
皆様今年もありがとうございました。
良いお年をお迎えください!
年末年始の忙しさが継続して書く暇が……1/22更新予定です。




