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174 応援と共に

「おおー!! いいね! いいねぇ!!」


 俺が打席に入ると共にバハムートオーケストラの演奏が始まった。


 総勢30名の魔楽器奏者からなる応援曲はスピーカーを通してビリビリと球場を震えさせる!


 俺が開幕に選んだ曲は「アフリカン・シンフォニー」!


「ハッスル」などのディスコサウンドで知られるヴァン・マッコイが作曲した「アフリカン・シンフォニー」は、演奏しない学校のほうが少ないのではないかというくらいの野球応援ド定番だ!


 あぁ〜この曲の中で試合やるのが小さい頃からの夢だったんだよぉ。今やってるのは魔球だけどね。


 俺のテンションも爆上がりだけど観客席はもっと上がってるみたいだ。


「なんだこのノリのいい曲は!?」

「こんな楽しいのアリかよ!? これなら俺キャビナス応援しちゃうぜ!」

「お祭りなんだ! 楽しもう! かっ飛ばせーア・ル・ト!」


 最初は呆気に取られていたお客さんも、段々と釣られて応援に参加してきた。


 この応援の一体感はクセになるとやめられないぜ。


 俺がそう思いながら鑑賞に浸っていたら。


 スパーンッ!!

「スットライーク!!」

「うぃいい!?」


「「「「「「「「「「キャー!!!! ジャビッツ様ーー!! 素敵ーー!!!!」」」」」」」」」」


 唸りを上げた豪速球がミットに収まったと共に黄色の声援が応援曲をかき消した!


 見るとジャビッツがブチ切れ気味に初球を投げ込んでいた。


「応援なんかで勝てると思ってんのか!? クソガキが」


「おまっ!! まだ構えてないだろうが!! こんな少女に不意打ちなんて恥ずかしくないのか!?」


 俺は力強く抗議した! めいいっぱいの可愛さアピールをしながら。


「うるせぇ。ベースの正面にも立たない腰抜けに構える余裕を与えるなんざ魔球にはねぇんだよ。頭狙わなかった分感謝しろ」


 そう言うと、新たな球を生成しながらほくそ笑みを浮かべた。


 ぐぬぬ……おのれジャビッツ痛い所を突きやがって……正攻法だからなんも言えねぇじゃねぇか!


 お前がさっさと初球投げるもんだからベンチからため息が聞こえてくるのと、ミーシャの威圧が半端ないからベンチの方見れないんだよ!


 こうなったら見せてやんよ! アルトちゃんの実力を!!


 俺は構えて次の球を待つ。


 ジャビッツは振りかぶりながら魔力を溜め込み腕を弓のようにしならせながらオーバースローで投げ込んできた!


 早い!! さすがナンバーワン投手!! スピードも角度も一級品だ!!


 しかし!!


「どりゃぁあああああああああ!!!!」

 キュィーーン!!!!


 金属が激しくぶつかったような衝撃音と共に球は空高く弾けた!!


「何ぃ!?」


 ジャビッツは驚愕の眼差しでその軌道を追う!


 センターも球を追いかけて下がるが、ついには諦めてその球の放物線を見上げるしか無かった。


 残念だったな。これくらいの球速ならもう慣れたんだよ。


『入ったぁーー!! ホームランーー!!!! なんと!! なんと!! なんとぉいう事でしょうか!! 先取点はまさかのチームキャビナスだぁー!!』


お読みいただきありがとうございます!


面白いと思っていただけましたら、イイネやブクマ、感想など頂けると嬉しいです!

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長らくお待たせしまして申し訳ありません。試験も無事合格できましたので再会していきます!!

よろしくお願いします。

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