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129 新しいお友達

 シフォンさんとの寮の案内を一通り終えたので、食堂でお茶をする事になりました。


「クーちゃんって言うのですねー! もふもふで、柔らかくて、かわいいですわー!」

『クックゥ……』


 ポヨンポヨンと縦ロールの髪の毛を揺らしながら、シフォンさんはクーちゃんの背中やお腹に顔を埋めて至福の顔を浮かべています。


 そう、クーちゃんは今、シフォンさんに絶賛もふられ中なのです。


 クーちゃんはとてもフカフカのもふもふで、その触り心地はベルンの子供たちから絶賛の嵐だったのですから抗えるはずもありません。


 シフォンさんもそれにもれず、クーちゃん虜になってしまったようです。


『ピイッ!! ピイッ!!』


「ん? なんの声?」


 わたしは辺りを見渡します。


「あらら、珍しい。ヤキモチ妬いちゃったの? 出ておいで」


『ピイッ!』


「わぁ!?」


 なんと、シフォンさんのふわふわの髪の毛の中から1匹のツバメが飛び出してきました!


「この子はタチカ、わたしの召喚獣ですわ。ほら、挨拶は?」


『ピイピイッ!!』


 タチカちゃんはテーブルの上で得意げに挨拶してくれました。


 いつも頭の中にいるのかな?でもよく見るとシフォンさんの髪の毛は、ふわふわの鳥の巣のようで、とても気持ち良さそうです。


「初めましてソプラです。よろしくね」

『クックゥ!』


 挨拶するとタチカちゃんは、クーちゃんのトサカや背中にぴょんぴょん飛び回っりはじめました。


 タチカちゃんも遊びたかったのかな?


「タチカも気に入ったみたいね。この子怖がりで滅多に人前に出てこないの。ソプラが危険な人物じゃないって言う証拠ね」


「えへへ、よかったぁ」


「ねぇ! まだ時間あるわよね。もっとお話ししましょ!」


「うん!」


 それからいっぱいおしゃべりしました。


 私のこと、この学園の事、王前の儀の事、ベルン教会の事、シフォンさんの事……。


「ええっ!? シフォンさん、いえシフォン様は伯爵家のご令嬢だったんですかぁ!? たっ、大変失礼しました!」


 わたしは椅子から飛び降り深々と頭を下げます。


 まさかこんな位の高いご令嬢様だとは思いませんでした……どうしよう凄く親しげにお話しちゃったよぉ。


「あー、そう言うのは無しですわ。ここでは貴族も平民も平等に接する事を校則としているの。だから平民でも畏まらず同年代の女の子として対等にしてほしいですわ。だから互いに呼ぶときは呼び捨でお願いしますわ。よろしくて? ソプラ?」


 シフォンさんは柔らかくニッコリと笑いかけて握手を求めてきました。


「はっ、はい! よろしくお願いします! シフォンさ……シフォンちゃん!」


「まぁ、それでいいですわ。フフ」


 わたしは握手を交わしてニッコリ笑い返しました。


 アルトちゃん、わたし早速お友達ができたよ。 

短くて申し訳ありません。

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