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Myself-style

shake

作者: ふなはしけんた

きみと一緒に、渋谷の東急ハンズに行った。

お目当てはShaker set。あまり外で飲まないようにと、買い込んだ。

ぼくは渋谷に行き着けのBarがあって、よく一人で寄ってはマティーニを一杯。

なんてやってたものだから、財政が悪化(^^;

それなら自分で作ってしまえー、と道具を買い込んだのだった。


おれ、マティーニ飲むけど、何がいいの?


「私はギムレット」


お、女の子が飲むにしては、ちょっと色気がなさすぎないか?……などと言えない。

ハーパーをロックでぐびぐびされるよりはマシか。


ライム・ジュースが手に入らなかったぼくは、生ライムを購入した。


さっそく、レシピ本とにらめっこをして、まずはマティーニに挑戦。

ジンにほんの気持ちだけ、ヴェルモット。ドライに仕上げる。イギリスのチャーチル元首相は、ヴェルモットの瓶を見ながら、ストレートのジンを飲んだ、という逸話があるほどの、ドライ好き。

ぼくはそこまではいかないけど、ほどほどのドライで。


タブラーに加えて、ステアするとできあがり。そう、マティーニはshakeしない。


味見。

ぐび。……うまい。おおっ、店の味と変わらないぞっ。


さて。今度はギムレット。ジンにライムジュースを加え、シェイカーの中に氷を入れ、shakeする。ステアだけだと、ジン・ライムだ。shakeすることで味が丸みを帯びる。


ジン、スライスしたライム、氷を入れ、初shake。


shake,shake,shake


シェイカーにはうっすらと霜がつく。グラスにあける。


どーぞ。


きみの前に差し出す。

ずびびび。君は一口飲む。

「ま、ずぅぅぅぅーーいぃぃぃ」


……本当か?


ぼくも飲む。ずびびび。


まずい。


何度かチャレンジしては、味見して、結局ぼくは出来損ないのギムレットを4杯飲むことになった。へろへろだ。


ちゃんと、ライムジュースで作ってみるよ。

そう告げたあと、君にまだ作ってあげていない。

きみの前で一生懸命shakeするからね。

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