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魔法構築士  限界までLv上げないと帰れない!  作者: さきのえ
始まりの街 ファース編
6/32

6話 勇者は男嫌い?

次回投稿予定は一週間後ですが少し遅れるかもしれませんσ(^_^;

「カエデさん、ルークくん、お帰りなさい。ごめんね、ついアリスちゃんと話しこんじゃって、あら?夕御飯までありがとうアナタ……」


「ミレーヌ、いいんだよ君のためなら、それに一生懸命、好きな事する姿はとても素敵だよ……」


「アナタ……」


「ミレーヌ……」


久しぶりに会って、いきなりのろけから見せるとは、ミレーヌさん夫婦は、相変わらず仲が良いな。でも何かミレーヌさんは、前見た時より、熱っぽいというか、恥ずかしがってるような……何だろう?


「……………………。」


「あのう……そろそろ……」


「あ!ごめんなさい、アリスちゃん」


「ごめんごめん、それで君が勇者ですか……てっきりカエデと同じニホンという国から召喚されたと思ってましたが……」


師匠が少し戸惑っているのも無理はないか、何故なら今まで召喚された勇者や《創造の賢者の末裔》は、“黒髪、黒眼“の者しか記録がないそうだからだ。

《創造の賢者》は俺のご先祖で

この世界に魔法を広め、加護の魔法石を作ったそうだ。でも何故契約してわざわざ違う世界に行ったのかが謎だ。


「私は一応日本からだよ、あっでも他の国の人も結構一緒に召喚されてたよ?はい、教皇さんと聖女様からの手紙、詳しい事はこれ見て」


師匠は、渡された手紙を見てむずかしい顔をしている……

前から勇者に多少興味があった、俺とルークは改めてアリスを見る。

髪は肩ほどで切られたショートカットの金髪、水色の瞳、容姿は整ってモデルのようだ、身長はルークと同じ位の165センチ……俺の身長は未だ伸びずの160センチ

この世界の16歳の平均身長(一部の種族を除く)は168センチほどで165センチは少し小さい方だそうだ……泣いていいですか?


そんな俺達に気づいて何故かルークを睨んでる、何も言わず見てたのはまずかったか。


「あっごめん、勇者ってどんな奴か前から気になってたんで……何も言わず見てたら変だよな、俺はルーク、火狐族だが土魔法も使えるぜ!好物は肉料理だ、よろしくな!」


「俺は八神楓やがみかえで)アリスさんとは別口で召喚された日本人だよ、一応、魔法構築士を名乗ってる、ごめん何も言わず見たら不快だったよな。」


俺とルークは和解の意味を込めて手を差し出した。


「大丈夫、そんな事気にしてないよ、あなたも日本から召喚されたのね、カエデって呼んでいい?私のことはアリスって呼んで、よろしく♪」


「なあ……俺は?」


何故かルークは完全無視して俺の手を両手で握り笑顔で言う。


「はい、そこまで続きは食事をしたあとでちゃんとしましょうね、せっかくの料理が冷めちゃうわ。」


ミレーヌさんの言葉に師匠は手紙から顔を上げる。


「そうですね、手紙の内容はたいしたものではないですから改めて自己紹介と今後については食事の後デザートでも食べながらしましょうか」

(まあアリスさんが言った説明が書かれない時点で、かなりまずい事なのは確かでしょうが……)


師匠は何か引っかかったてるようだけど、教皇から面倒な事でも頼まれたのだろうか?


「デザート!!ミレーヌさんが作ったのだよな師匠!」


「そうですよ、今日の為にあらかじめ作って、異次元の指輪に閉まって有りましたから、沢山食べれますよ」


ルークは肉料理の次にミレーヌさんの作ったお菓子が好きだから凄い喜びように夫婦はとても朗らかな表情だ。


「……ほんと、食い意地張ってみともないわ……」


そんな様子を見てアリスは、またルークを睨んで何か呟いている。


「それでは、『大いなる恵みを与えてくれたマナに感謝します』」


「「「「大いなる恵みを与えてくれたマナに感謝します」」」」


ミレーヌさんの言葉に続いて復唱する、これは日本で言うとこの『いただきます』だ、エルフや獣人の多くは食事の前に言う言葉だ。


「凄く美味しい……こんな美味しいの食べたの始めてかも……」


「師匠とカエデが料理したんだ当たり前だぜ、まっ俺もカエデと同じくらい料理できるぜ」


「料理の素材は新鮮な取り立てだしミレーヌさんが育てたハーブや香辛料が更に美味しくさせてるから、料理の基本を分かってれば、これくらいは出来るよ」


綺麗な水にとれたての野菜、異次元の指輪に閉まってあった新鮮な肉、現代日本では最高級と言っても過言ではないほどの物だ。


「ミレーヌが料理を作ればもっと美味しく成りますよ、私はもっぱら香辛料の調合くらいですがね」


師匠は謙遜しているが、香辛料の調合の仕方を教えもらって作って見たが、毎回味や風味が変わってしまう為とても難しい。



「ミレーヌさんから聞いてたとうりブルーナさんはいい夫なんですね」


「そうよ、私は夫に出会えてとても幸せなの」


ミレーヌさんは師匠に合う前は色恋には興味無かったと話していた。


「師匠は、訓練の時は厳しいけど、普段は優しいからなんか父親の中の父親って感じで、俺も師匠みたいになりたいと思うぜ」


ルークは訓練の時は師匠に怯えてるが“ワルキューレ騎士団”の将軍補佐までになった師匠を尊敬している。


「ルーク……君は本当素直に思ってるんですね……むず痒いですが、そう思ってくれて、ありがとう」


ルークのその言葉に師匠は少し涙ぐみならが笑っている。


「当たり前だろ、俺本当に師匠に出会えて良かったって思ってるからな。」


食事の最中なのにいつの間にか師弟の好い話になってる……


「へ~少し見直したかも……」


「アナタ……ルークくん……」


ミレーヌさんとアリスも話しに感動してるようだ……あれ?感動してない俺が変なのか?


「わーこれ美味しいなー、ほらしんみりしてないで食べよう」


「?……しんみり?」


ルークはもうちょっと空気を読んで欲しい。


「そうですね、食べましょうか」


師匠は俺の言葉に我に帰り少し恥ずかしそうに言った。

それからルークを無視していたアリスはルークとも話しをするようになり楽しい食事となった……と言っても主にミレーヌさんの作る服や小物の話しだったが。


─ 食事後 ─


師匠とミレーヌさんは、手早くデザートのフルーツタルトと紅茶を用意して食器はミレーヌさんが光と水の混合魔法『クリーンディッシ』であっという間に、綺麗にしてすませた(貴族の使用人が主に使う少し高度な魔法)。


「それでは改めて自己紹介しましょうか、私の名は、ブルーナ・フォレス、ユニーク魔法の『メモリー』を使います、普段はミレーヌの手伝いと魔法の研究、そして『ユニーク魔法使い』の教育なども偶に頼まれます」


師匠は俺を見て言う、ユニーク魔法とは、どの属性にも当てはまらない魔法のことだ、魔法の使い方が分からないことが稀にあるので、師匠はギルドや国から、教育を頼まれるそうだ。

師匠の魔法『メモリー』は、ドーム場の魔法領域を作り、記憶にある事柄を再現する、分かりやすく言うと漫画や小説に出てくるVRMMOバーチャルリアルティーと似た感じでの仮想実体を作りだす事が出来る。


「次は私ね、私はミレーヌ・メイプル、光と水の魔法が使えます、料理と服を作るのが好きで、仕立て屋をしてるわ、改めてよろしくね、アリスちゃん」


「あれ?名字がブルーナさんと一緒じゃないの?」


「それはね、エルフは生まれ育った場所ごとに名字が決まって結婚しても変えないのよ、アリスちゃん」


「そうなんだ」


例外で名字を変えるのは、エルフ以外の人と結婚した場合だ。


「次、次は俺だな!つっても俺の紹介はしたから……そうだな俺の目標話すか!俺の目標は騎士団に入って、獣人の敵、ストリュを倒す事だ!」


「あんた結構良い奴なのね、目標は子供ぽいけど、なんか応援したくなるわね、ごめんね最初エロ狐と思って無視して」


「?!なんで最初エロ狐って思ったんだ?」


「元いた世界でちょっとあって私って男の視線には敏感なの……だから胸を見てたルークが嫌だった……けどよく考えたら思春期の男の子だから普通なのかなって、ルーク自身は良い奴だから気づいたの」


まあ確かにアリスは、綺麗だからいろいろ嫌なことあったんだろうな……


「ごめん、俺、見てたつもり無かったけど嫌な思いさせて」


「もういいよ、ありがとう!改めてよろしく」


「よろしくな!」


仲直りして良かった、けどアリスは男が苦手、日本よりそういう嫌な奴多いけど大丈夫だろうか……


「でも、カエデも一緒に見てたのに、なんで無視しなかったんだ?」


「え?だってカエデは、女の子でしょ?」


「あははは……俺の名前と顔で勘違いされること多いけど男だから……」


「ご、ごめんなさい、その……最初私を見たとき自分と比べてる感じが自然だったから勘違いしちゃって……」


「気にしてなよ、よく間違えられるし、うん……大丈夫だ」


まあ同性なら自分と相手の容姿を比べることはあるだろう、俺が身長を比べてたのが勘違いさせたのだ……そうに決まってる!


「最後は俺だな、俺も紹介終わってるから、俺の魔法、魔法構築術について説明するよ」


「カエデ、ちょうど良い私が新しい魔法を完成させたので、それを使って魔法を見せて下さい」


「分かりました、それじゃ師匠と準備してくるから、みんな少し待っててくれ」


師匠と準備のため部屋をでる、よし!少しは男らしいとこ見せないとな。

少し張り切りながら師匠の部屋へ向かった。


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