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魔法構築士  限界までLv上げないと帰れない!  作者: さきのえ
始まりの街 ファース編
31/32

31話 旅先は、

 昨日は、感慨深い事の連続だったが今日は師匠夫婦とルークの見送りだ。

 こっちに来てずっと一緒だったルークとしばらく会えないのは寂しいが、ルークはストリュを倒す目標を目指して頑張ってるのだから清々しく送りだそう。


「う~ん、頭痛て~……なんで大人は、あんな不味い物を美味しく飲んでんだ?舌がおかしくなりそうだ。」


「よ、おはよう昨日はヒエンさんに酒飲まされたんだってな、ほら水だ。」


 二日酔いか、ヒエンさんはルークにさんざん絡んでたからな、途中でクルルさんに説教されてだけど。


「お!サンキュ~気が利くな。

 ところで何か料理でもしてたのか?エプロンなんてしてよ。」


「あ~あれだ、お好み焼きだ。ちょっと頼まれてたし、ついでに朝ご飯にって思って作った。

 まあ、最後のソース使ってしまったけどさ。」


「ソースか、カエデの作ったソースはすげーよな!肉を更に上手くするんだからよ。

 あ~だめだ鼻がおかしいお酒の匂い(におい)しかしねえ。

 俺もう酒なんて進められても飲まねー!」


「ク~ン………」


 俺が以前お好み焼きを面倒だと言ったのはソース作りが2時間以上掛かるからだ、よほどヒマな時しか作ってられない。

 でも良かったルークの鼻は結構臭いを嗅ぎ分ける、”3時間も早く起きて作った”のがばれるところだった。


 まあそのせいでカムイはルークからだいぶ離れて寂しそうにルークをみてる、お酒の臭いがだめみたいだ。


 俺はお酒20歳からだと堅く誓う未成年飲酒はダメ絶対だ。


「ふぅわぁ~おはようルーク、カエデ。うわ~ルーク、あんたお酒臭いよ、昨日身体洗ってから寝てないでしょ!匂いが身体に染み付いてるのよ」

「おはようございます皆様、私昨日は楽しかったです、今度は私の家に招待しますからぜひお茶会をしましょう。」


「おはようアリス、サーナさん。サーナさんは確か迎えが来るんでしたね、それと昨日何か言い出そうな顔してたけどなんかあった?」


 自分の身体を嗅いでしかめっ面になってるルークを横目で見ながら聞く。


「ああ~そうでしたわね、あれは、」


「すまねーけど俺身体を洗って来る!3人で話してくれ!」


 どうやら臭いに耐えられなかったようだ、ルークが関わらない話しだろうからまあいいだろ。

 カムイはそんなルークに一緒についていった。


 立ち話もなんだからとテーブルに座り朝食を取りながらと思ったが

 サーナさんは食事中は喋りながらは話さないようだ、テーブルマナーですね、流石は公爵令嬢。

 あっ立食時は大丈夫みたいだ。


「とても美味しく頂きました、カエデ様はお料理が得意なんですね。ソースも黒く変わってましたが見た目パンケーキのようで小麦と野菜、干魚などを使われていてシンプルですがどれも食材本来の味を出していて良かったですよ。」


 食のリポーターかと想わされる言葉に少し驚く。


「いえ、お褒め頂きありがとうございます。それで話したい事は?」


「そうでしたね、実は私の妹がヴァンパイヤの忌み子で、最近魔力が暴走気味でしてすぐにどうこうではないですが、良ければ魔力の制御の仕方を教えて欲しいのです。本来はブルーナ様にお願いする事なんですが。」


 ああそうか、師匠は聖女の要る〖ヴァルハス〗に行くから、魔族との戦争が終わるまで戻らない、つまりはユニークマジシャンを育成する事が出来なくなるって事だ。


「ブルーナ様にお話しした所等、『カエデなら私より上手く教えれる』というので出来たらと思いまして。」


「と言われても、そもそもとても時間がかかりますから、俺としては鍛錬や魔物討伐、大陸を見て回る、予定だったので、流石に3ヶ月も足止めされるのは………。」


 ミツの時で、魔眼制御は、レベルアップに魔法修得、魔力制御による身体強化が、一番の近道だと分かってから最近、ようやく完全制御出来るようになった。


「ほ、本当にお出来になるんですか!魔法の権威ある方々に頼んでも無理だと言われてましたのに!」


「ほら、言ったでしょサーナ、カエデがいたから私は1日で魔力の制御出来るようになったって。」


「?何の話しだアリス、そんな事俺したっけ?」

アリスは俺言葉にビクリとして間違えたと小声でつぶやいた。


「ほ、ほらあの時よ!あの時!私にアドバイスして来れたじゃない初めて魔物との闘いを見せてくれた時。」


?師匠と記憶の魔王ガーブ時かな?アリスにしたことと言えば……

あっ”平穏の導き”か!。

俺が知らない事だらけだな、自分の事なのに。


「ああそうだった、思い出した。」

「では、カエデ様は足止めされるのがダメなんですね、なら何の問題はありません。」


「それは、どういう……」

「私の妹、リンはお父様と平民で冒険者だったレーシャから生まれた隠し子でレーシャが病で亡くなってからは別荘の館で暮らしてますから、リンは冒険者になるのが夢なのです。」


「それで今リンって子はどこに?」


「今は冒険者学校を卒業して、忘却のダンジョンのある絆の街〖チュイン〗にいます、そこで魔力制御出来なくなったのです。」


「はぁ、俺が一番行きたく無い所だ……」


俺は頭を抱えてしまった。

書物に書いてあった事を思いだす。


〖忘却のダンジョン〗

そのダンジョンでは死す事なく魔物は死すと霧となり魔石と素材を残す。

フロアーボスを倒せば、最高の宝が手に入れれるだろう。

だが忘れるな、己が誰で有るかを死す事を恐れよ。

死の恐怖を忘れれば死より恐ろしい災いが汝を襲うであろう。

警告だ、賢き者は立ち入るな!ダンジョンは知識欲を持って生きている。


師匠は言っていた、『絶対にダンジョンに入ってはいけない!異世界人は必ずダンジョンマスターに鉢合わせる、かつて入った勇者は命かながら逃げきったが仲間を失った』と。


それはリンって子がダンジョンにてトラブルが起き一度死んだ事による者だと思われる。


「駄目……でしょうか?」

「いや……まあアリスも良ければいいですよ。ただし!忘却のダンジョンには何があっても絶対入りません。それに仲間が増えるのは嬉しいですから。」


「うん私もいいよ。ダンジョンは私もそこだけは絶対入らないけど。」


ミレーヌさんから聞いたようようだなアリス。


それにしても師匠夫婦は遅いな、どうしたのだろう?。


次回は一週間ですが、最近忙しい為一週遅れるかも知れません。

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