24話 不穏な気配
どうぞお楽しみください!
ヒエンさん達の協力してもらい見事ファースに潜んでいた邪神教、盗賊団、誘拐犯、恐喝犯、指名手配された者達と捕まえた者達から白状?させて芋ずるしきに衛兵達に検挙された。
今では牢屋は満員御礼で急遽潰れた宿屋や倉庫を使わざるえなくなるほどの数、驚きの総勢300名!良くこんなに潜んで居たものだ。
「では、言い訳を聞きましょうか?何故こんな大事になって聖獣のカムイを囮に使ったかをね。」
はい………現在は合流した師匠にギルド長の執務室でヒエンさん、俺、ルーク、ギルド長、治安部隊隊長のギールさんが笑顔の(恐怖の)表情で説教されてます。
「ではまずはギルド長、何故こんな大事をカエデ達にやらせたのですか?才能が有り、強いと言ってもまだレベル20前後の経験の少ない冒険者ですがね………。」
「ふ、ふむ……実は3日前より誘拐事件や監視者、ギルドに侵入する盗賊、さらには今回の事件の主犯である邪神教による治安の悪化など頭を抱える事が続いてましてですな………いや、これは言い訳でしたな、ただ私の判断ミス、ブルーナ様のお弟子達を危険な目に合わせて申し訳なかった!」
「ギルド長、分かってるならそれでいいですよ、ただ……。」
「た……ただ何なのですか?」
ギルド長、恐怖で声が震えてる、見てるだけでもしんどいです、誰か助けて!!
「言い訳だけならギルドのトップに掛け合う実用が合ったとだけ言っておきます。」
師匠の威圧感にギルド長は失神寸前だ。
「あ……あ、もう二度とこのような事は起きぬよういたします、申し訳なかった……」
ギルド長は師匠に促されて部屋を出て行ったが……。
ドサ!!
(ギルド長どうしたんです?!大丈夫ですか!誰かーギルド長を運ぶの手伝って!………)
……………。
……………。
……………。
…………………………。
ニコリ。
「さて、次はギールさんでしたね。と言ってもあなたはちゃんと役目を果たしてましたし特に何も有りませんが、くれぐれもカエデが魔法契約の中でも最高位のソウルギアスを破ったのは内密にお願いしますよ。」
師匠は俺を一度チラリと見て確認を取っている、でも少し大袈裟かな~。だってちょっと最後の『違反したら死を持って償う』に『1000年後に』を付け加えただけなんだから。
子供の用な屁理屈で、馬鹿みたいな解決法だったとは思うけど……さ。
「分かってますよ、あれが決めてで試して死なない事が判った連中は感謝して自分たちから話し出したんだから、もちろん知っている者達は最小限にそこのヒエン殿が計らってくれたのが大きいですがね。」
「まあ、そうだがな……俺も作戦が上手くなければ断る所だったが、今回は面白いのと安全な事は確認しての事だったが、少し場の空気に流されたのは事実だ、済まなかったな。」
「今回は、それで何とかなったようですが、それは相手が弱かったからですよ。ヒエン……君はクラウンのリーダーだ、感情と思考は切り離して物事を判断しなさい!そして思い付かないなら仲間に聞き考えを取り込み決して誰か任せにしない事だ!……それが人々を束ねた経験のある私からの忠告です。」
「ブルーナさん、あんた噂道理のすげー奴だな、その忠告しかと心に留めて実戦して行く!俺は仲間達を死なせない責任あるリーダーだからな!」
「その活きですよ、ただし私が言った”誰か任せてにしない”は、あなたが把握しない事が起きない為だリーダーと言うのはクラウンの者が起こした事の責任を執るのですから。」
「分かってるよ、あんたが言いたいのは、要するに”責任は分かち合えだろ?”知らないだろと好き勝手動く奴もたまに出るからな。」
ヒエンさんはリーダーとしての心得を師匠から聞き反省しながらも新たにリーダーとして、覚悟を決めたようだ。
結果的に俺達は助けられたからな。
ギールさん、ヒエンさんは話し終わると部屋から出て行った、残るは俺とルーク………逃げたい。
「さ~て、これからたっぷりと説教ですよ、2人共。」
「師匠!結果的には大成功だったからいいだろ、それにあそこまで集まるなんて予想以上だった訳で……。」
「ルークの言うとおりですよ、だいたいヒエンさん達が参加しなければカムイを見せて誘いだすなんてしなかったですよ!」
「言い訳っというのは私が一番嫌いな事ですよ、結果は結果、自分達の力を過信せず護衛依頼していたのは感心しましたが、ヒエン達強者が要るからと作戦を変えたのは感心しませんね。」
見抜かれてる!まずいよこれは。
「あ、あれは、ルークが提案して来た事で……すみません納得して賛同したのは俺でした!!」
「俺も軽く言った事が大事になるなんて思わず止めなかったです、すんまんせん!!」
師匠の増して行く威圧に屈し本当の事を内明けるも、説教は気が遠くなる程永遠に続くのであった。
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──聖女の国=ヴァルハス──
─ユウナ─
私は今各地で起きた騒動の検討と対策についてギルドのトップに各国の代表者を交えた会談にジュリジュリ(聖女ジュリー)と出席している、ぶっちゃけ面倒くさい。
「では、主に邪神教が騒動の原因で今は鎮圧して、犠牲者は少ないのですね?」
「は!我々各地のギルドからの報告ではファースのギルドからの報告を最初に、そこから邪神教の隠れ家を一斉に衛兵と共に踏み込んで捉え今では邪神教は崩壊したと見て良いかと。」
「我々獣人の国は、邪神教が亜人共の子供を殺し晒した事でまだ戦闘が続いてるがな……だがそれも邪神教の実行犯を奴らを引き渡しと保証が終われば治まるだろう、奴らの上位主が知恵が有るだけ救いだったな。」
獣人の国が言ったようにたまにだが獣頭人にも人と変わらない知恵の有るのが要るようだね。
そいつらは獣人と仲良くして森の奥深くに村を作って住んでいるようだ知恵のない獣頭人の群れだったら殲滅戦だったという訳だ。
「我々エルフの国では自爆魔法による建物や城壁に損壊が目立つが後は獣人と同じですね。」
なるほど、なるほど魔族達にも確か”地球から呼ばれた犯罪者達”が要るそうだが自爆テロとはね。
概ね他の国々も同じようだが、まず間違えなく……。
「失礼、発言宜しかな?各国の方々にジュリー様。」
「良いでしょう、発言を許可します、勇者ユウナ。」
視線が私に集まるのを待ってさてと……肩こるし普通に話そう。
「気づいてないみたいだから、言うと邪神教は捨て駒で目的は別でしょ。
例えば国宝級のマジックアイテムを偽物とすり替える、建物の再建時に建物が崩壊する仕掛けを仕込む、大量殺戮の下準備などなど。
事件は去ってからが裏で好き勝手し易いんだよね意外と。」
私の話しを聞いてジュリジュリ意外は困惑顔でこちらを見てる、
ふふふ!偉そうな奴が驚くの視るのはやっぱりのいいね!
「それは、どういう事ですか?!勇者殿!」
「うむ……我がエルフの国は警備隊の増加と重要な場所は何重にも”魔法結界”で強化しているが、それでもですかな?」
「何か勘違いしてるね?では、強化する当たって各国に所属する者の人員移動に、新しく国に遣える者の増加をしただろ?
それがダメとは私も言わないが、身元の調査はしないで紙の上の情報で採用してたら、そこに紛れ込んでも誰も気付かない。」
”事件が起きたから急遽警備を強化しました!”なんてのは本当はやってはいけないタブーだけどね。慌てて人員増加しても警備してる人間を見てないのが大きな間違いだからね。
「ああそれから、これは私の感だけど、他にも魔族にとって重要な事を密かにあまり人が知らない場所で何かするかもね~。」
『な?!』
「そこまでで、もう良いでしょう勇者ユウナ……もう充分です会談どころではなくなりましたね、それでは終わりにしましょう、各国の方々いいですね?」
こくこくと頷き会談所を出た者達は足早に自分達の国に伝える為転移門に向かって行った。
「うふふ、ユウナあなたはやはり面白いですね、私も似た事忠告するつもりでしたが罠を仕掛けるのは予測しませんでした!」
「本当は最も悪い事が有るけどそこは、一緒に召喚された地球の各国から選ばれた方々がするでしょ、何でも教えたらまた教えて貰いに来て面倒くさいし。」
私の容姿、黒髪の背中まで流れる長髪に和風美人と評される顔立ち、身長は163センチ、胸は同性から羨ましがられる大きさと目立つのに加え、小さい時から周りより異常な程の記憶力と感から利用しようする奴らが面倒くさいくてしょうがなかった、でも私が唯一に予測できない人がいたが今は行方不明だ、好きだったのにね。
「そうですね、今も地球の戦闘技術を指導してもらってますし、さすがに武器の製造は許可しませんが……。」
「アンクレアだっけ?アリアリ(アリス)から手紙で忠告されたね彼女は無事に楽しく魔法を学んで要るようで何よりかな。」
「うふふ、そ、そうねブルーナの弟子の一人と一緒に旅するようね、実力は確認したから心配しなくて大丈夫よ。」
ジュリジュリが言うならそうなのだろう何か隠してるが……。
私は早く魔王が討伐され願いを叶えられないかと思う時が来ないかとたまにある、私の望みはただ一つ、”八神楓”を私の虜にして楽しい女装をさせ、舞台に立つ事、カエカエ待ってなさい!楽しん楽しい演劇を!!
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─とある遺跡最下層─
─ネヴィア─
「や、やめてくれ!お願いだ殺さないで……」
「ひひひひ……殺さないさお前達は俺の『魔剣サクリファイ』の大事な生贄だ、魔剣の中で永遠の苦しみで俺に力をもたらすんだからな!」
私の目の前では最古の魔王で有られるギィルフィス様の命令で技術者達が召喚した男の一人が魔剣の力が増のに酔いしれている。
「そろそろ始めますよ、魔法陣の中心に剣を突き立て待ちなさい。」
「ハ!偉そうに言いやがって俺は選ばれた勇者だぞ、この儀式が終わったら可愛がってやるよ!」
「………始めますよ。」
このグズがテメーは終わりだよ!
おっと素がでてしまったわね。
彼が剣を突き立てるのを確認して巨大な魔法陣に魔力を流して発動される。
「く、苦しい助けて止めくれー!!」
「嫌だ!死にたく無い!」
「お母さん助けて!!」
巨大な魔法陣の効果により村から攫って来た100名の人々が苦悶の表情で嘆き悲しみ勇者を名乗った男に増悪の念を送る、それが私の魔法、『マインドコントロール』とも知らずに……。
『殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す!!!』
人々の念が一つに重なり合った時、彼らの瞳は黒く染まり身体が石化し始めると黒い霧が生まれ魔剣サクリファイに吸収される。
「はははひひひひ!すげぇぞ!力がみなぎってくる!俺ならなんでも?!」
ズズズズ………。
「何だ!て、手が剥がれねぇ!」
「どうやら成功したみたいね、どう?魔神復活の人柱になる気持ちは?嬉しい、悲しい、怖い?」
「オイふざけるな!俺を助けろ!ひっ!やめろ剣に吸い込まれる!たっ、助けて!」
フフフようやく馬鹿から解放されるわね、コイツの子守はうんざりだったのよ。
「そうだ、今あなたの役目教えてあげる、魔神復活には異世界人の魔力と魂、それと呪われるのが必要なのよ、足りない魔力は私が補助したけどね!」
「そんな……テテメーも地球人だったのか!」
「今はサキュバスの身体だけどね、散々向こうでは色んな事したけど、つまらないからギルファス様の求めに答えた訳よ、もちろん”直接人殺し”なんてしたことなかったけど」
「ぎあゃゃゃ、やめろー助けてくれー、やだやだやだやだやだやだ
死にたく……」
ギュルン!!
ドクンドクンドクン……。
男は魔剣サクリファイに完全に吸い込まれて魔剣は黒く脈打つ。
「残念、あんたが最初言ったように魔剣サクリファイの中で有られるは永遠の苦しみを味わうのよ。
此処はサッサと封印と隠蔽して、ギルファス様に甘えようかしらね。」
これで4年後の戦争と合わせて魔神は復活する、そして加護の魔石を破壊すればギルファス様願いは叶う!
『 この世界の消滅と共に…… 』
魔族サイド、聖女サイドのお話を入れました!物語はこれから広がって行きます。
お楽しみに!!




