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魔法構築士  限界までLv上げないと帰れない!  作者: さきのえ
始まりの街 ファース編
19/32

19話 ファースは冒険の始まり

一週間眠っている間にアリスは戦闘と魔法の基礎を覚えたとの事で今はその話しを聞きながら『始まりの街』に向かっている、ちなみに何故始まりの街なのかと言うと、加護領域で引退した冒険者や魔法学校などで魔力の扱いを習った者が始めて冒険者登録するのが『ファース』だからだ。

理由は至ってシンプル、加護領域を抜けて出現する魔物がこの街周辺は弱い者が殆どでよっぽど森の奥や街より離れなければ強い魔物も盗賊団も出現しない為だ。


「ほーほー、なる程アリスの魔力強化は第一に魔法力、次に素早さのアサシンよりのマジシャンか……

弓とナイフ、を扱うとなると斥候タイプだな。」


「うん、私は速さと打撃力の方が良かったけどね、弓で走りながらや隠れて遠くを早く素早く正確に狙い撃つには力がいるから、それに魔力を矢に込めて技を放つ、魔弓術は難しいの……」


「それは俺もわかるぜ、武器に属性魔力を乗せるのは集中して時間掛ければ簡単だ、でも戦いながらはすっげー難しい、けど魔法よりは早く攻撃出来るからいいよな。」


「あー……それ厳密には一つのルーン文字がキーワードに成ってるぽいんだよな~、それも威力高いのはすっごく複雑の文字で……」


「へ~……あれ?じゃカエデに手伝って貰ったら早く取得できる?」


「まじか!?おいカエデ何で俺に早く言わなかったんだ?そうすれば早く取得できただろ。」


残念ながら世の中そんな甘くない……。


「いや、無理だ俺はルーン文字の形と意味までわからなと再現・魔法構築はできない……下手に教えると却って取得するの遅くなるぞ。レベルアップすれば解るかも知れないけどな……」


「それは、魔闘術全てか?」


「そう言うこと、普通のルーンとは、違うみたいだな。」


「ふーん、もしできるなら楽だったのにやっぱ甘くないか……ねぇカエデはバーサークタイプって聞いてるけど実際はどんな感じなの?」


バーサークね……それ狂戦士のイメージがあるから好きな呼び方では無いんだけどな。


「まぁ、肉体強化の調整は面倒だけど慣れれば自分より強い敵とも的もに戦えるのはいいな、集中して部分強化すると魔力の燃費が悪いのが難点かな……」


「カエデは面倒で片付けてるけどすっげー難しいらしいぜ、それでも単身一人で魔物の群れに突っ込んで暴れて全滅させたりS級の魔物を撃破できるって言うんだからいいよな!」


「まさに戦い狂う戦士ね、カエデは止めよね、そういうの。」


Sランク冒険者の殆どがバーサークタイプなんだよな……でも人外扱いで国から直々の依頼があるからSランクなんて例え成れても願い下げだ。


「攻撃魔法使えたら、是非一回は無双したいけど使えないなら安全第一で戦うから大丈夫だよ。」


「できたらやるんだ……私には解らないな~なんでしたいの?」


「「それは、男だからだ!」」


おーやっぱルークもそうか!やっぱ男なら気分爽快、無双乱舞に憧れるよな!


「男だからね……私には一生解らないだろうな……解りたくないけど。」


「まっ女性からすると男だからは、子供だからと言い換えても同じに思えるだろうからな。」


「あっ!なる程そう言われると解るかも、カエデって結構女性の気持ち解るだ、ちょっと意外。」

意外……か、だがこれは必然周りを女性で囲われオモチャにされた演劇部という黒歴史そうあの時は……。


「あれ?どうしちゃたのカエデ?!返事して!……もしかして私いけない事言った?」


「ああカエデはたまにそうなるだよな、過去に何か女性に纏わるトラウマがあるみたいでさ、普通に女性には接せれるのにな。」


「なにそれ、凄く気になる……でも聞いたらだめだよね……ううでも。」


おっとまたやってしまったか……。


「ごめんごめんちょっと黒歴史的な事を思い出してぼーとしてた。」


「黒歴史……カエデ今は話したくないだろうから話せるようになったら聞かせてくれる?」


「詳しくは話せないけどまとめると演劇部でヒロイン役だったという事だ。」


「「……………………」」


すいません、黙ってしまうと気まずいんだけど。


「カエデ……辛かったんだな、けどもう誰が視ても男だ!気にしなくて良いんだぜ!」


「そうルークの言う通り!カエデ男らしよ自信もって!」


「え?!あ、ありがとう?」


笑ってくれた方が励まされるより良かったんだけどな……。


「あっ見えてきたよ!あれが始まりの街?」


始まりの街ファースは加護領域の南側が掘りと低い城壁で加護領域外の北側が高い城壁で囲われた都市だ。

魔物対策の為城壁は高くするのが常識、逆に魔物が出なければ低くしても問題ないという事だ。


「うん?ああそうだよ、それにしても混んでるな……」


「だな、収穫期にはまだ早いし事件か?待つの面倒だな、師匠から貰った硬貨見せて早く入ろうぜ!」


ルークそれ、横暴貴族のやり方だ……絶対あとで面倒事が起きる。


「いや、それはダメだろ、師匠も無闇に使うなっていってたし……アリスも使わないって事でいいよな?」


「それはいいけど、どのくらい待たないといけないの?それにもよるけど。」


それもそうか特に食事の用意してる訳でもないし、トイレ行きたくなっても不味い、近くに遮る森がないからな……。


「一時間って所かな?それだと待ってもいいだろ?」


「それくらいならいいかな……そろそろローブとペンダント着けるね。」

「お!それマジックアイテムか!すげーな、アリスの存在が薄まった。」


これがミレーヌさんが言っていたのか。


「うん、すごいでしょ!これミレーヌさんが私は後衛から攻撃が主に成るから、狙われにくくするのも含めてくれたのよ。

それに薔薇と天使のデザインがいいよね♪」


「確かに凄いなでもこれってチャージ系のマジックアイテムだろ?アリス、魔力は1時間保つか?」


「大丈夫だよ、三分ごとに補給させないといけないけど私は普通の人より魔力保有量が多い勇者ですからね。」


三分ごとか……ミレーヌさんも奮発したな、1分保つだけでもこの手のマジックアイテムは金貨5枚程したはずだし大概は貴族や商人に独占されるから市場に出回らないんだよな。


馬車や冒険者が並ぶ列に加わり話し合いながら待つ毎、1時間ようやく順番が来た。


「そこの2人止まれ!いや、三人か……お前達はそちらで聴取する!

抵抗せずに誘導する衛兵についていけ!」


げっ、なんだこの展開?


「いや俺達は冒険者だ、こちらは知り合いで冒険者に成る為に来ただけだ、何か俺達が疑われる事したのですか?」


「そうだ!ちゃんとした理由があるんだろうな!」


「ちょっとルークそんな喧嘩ごしに言ったらだめでしょ、またブルーナさんに怒られるよ!」


「うっ……衛兵の方失礼した非礼を詫びる、すまないです。」


ルークその言い方はやり過ぎ、衛兵の人が驚いてる。


「ブルーナ?もしやあなた方は……これは失礼しました!」


俺達を停めた衛兵の人は凄い勢いで頭を下げて謝る。

その姿を視て周りはどよめき驚く。


(おい、あれ見ろよ衛兵が頭下げてるぞ。)


(ありゃーローブを着てフードで顔はみえないけどさぞかしなの有る貴族の令嬢だろーな)


(すげぇ良いスタイルしてんな、顔も凄くいいだろお近づきなりてー!)


(って事はあっちは護衛と侍女が1人ずつか、何だよ弱そうだな。)


流石に注目されるとペンダントの効果は薄くなるようだ、それより不味いだろこの状況……。

てか誰が侍女だ!くそ野郎出て来い!


「あの……すいませんがこれも規則ですので例え貴族でも調べるよう通達が合ったのでご同行下さい。

理由は後ほど説明しますので。」


「おっ、そ、そうだなよし、2人共周りを睨んでないで行こうぜ、このままだと、まじで師匠に怒られる!」


「ねぇ、こっちに下心丸出しの視線送ってくる猿共を討伐してもいいよね……」


「ああそうだ……じゃない!抑えてアリス!俺もしたい所だがこんな事はこれから沢山ある、そんなの相手してたらきりがない、無視だ無視!」


((俺っ娘だ))

「誰が俺っ娘だー!!俺は……」


「抑えろカエデ!お前自分で言ったばかりだろ?」


「ごめんカエデほら行こう」


俺の姿を視て落ち着いたのかアリスが行こうと促す。


「ごめん……そうだな早く行こう。」


そうして衛兵達に先導されて詰め所に入り事情説明を受ける事となった。

しかしやっぱりOKAMA騒動でストレスが溜まっているようだ感情的に成りすぎた。


「先ほどは、新人の部下が申し訳なかった、彼はブルーナ様に憧れててな……。

君達2人はこの街で有名、さらに他の弟子も国々で有名な方ばかり、未来の有名人にあって緊張しあのような事態を、きつい厳罰を与えるので許してやって欲しい。」


「いや、こちらもすぐ要請に応えてたら起きなかった事です彼には余りきつくはしないで下さい。」


「うん、私もそれでいいよ……それで隊長さんなんで私達を呼び停めたの?」


「実は、2日前に新人の冒険者や孤児の子を狙った誘拐事件があり、実行犯は捕縛したのだが誘拐された者も多くいた。

今は警戒令が出て街の出入りで馬車やマジックアイテムを発動して出入りする者を厳重に調べている。」


おいおい、凄い大事じゃないか!知り合いの人達は無事か確かめないと。


「それすげぇ無理がねえか?今は勇者の仲間、選考の最終段階だろ?加護領域側はいいけど反対側はやべえだろ。」


「ああ……ルーク殿の言う通りだ、今日一杯で捜索は打ち切りに成る……人攫い集団もこの事を見越した計画だったのだろう。もう人の往来を抑えれない。みすみす魔族に売られるのを見逃す事になるとは私は隊長失格だな。」


「魔族に売られる?待って!それって?!」


「そうだ……売られた者達は魔族にされ兵士になり我々と戦う事になる知り合いと家族と戦う事になるのだ!

だが、さらわれた多くが家を出た新人の冒険者、身よりのない子供20人……。その者達のために制限されるのは余りに経済的金銭的に被害がでか過ぎるのだ」


小を切って大を成す……かでも。


「そんなの変だろ!人の命よりも金なのか!絶対間違ってる!そうだ、カエデ、アリス、俺達で誘拐事件を解決しようぜ!」


「解決できるかは、解らないけどやらないよりはいいよね、やろうカエデ!」


「2人共本気か?関わって傷ついたり逆恨みされてもやる覚悟があるのか、下手したら人を殺さないといけないかも知れないぞ?」


これは大事な確認だ、その時になって躊躇したらこっちが殺される。


「……人殺しは騎士に成れば通る道だ覚悟してる。」


「……私は正直怖い、でも…さ、やらないと多分もっと人が死んじゃうし、それにいつかは経験しないといけないと思うの、そのいつかが早くなるだけよ、覚悟してるわ。」


「そうか……じゃあやるか、隊長さん俺達に冒険者ギルドを通して指名依頼してください、ルークはこれでもC級ですから依頼内容を弄って依頼だして下さい。」


「君達本気なのか?いくらブルーナ様の弟子とはいえまだ冒険者になってまだ一年だろ?ルーク殿のにしてもCランクに成り立てなのは知っている、責任は持てるのか?」


責任……持ちたくないけど2人共……いや、やらないほうが責任感じるだろうな。


「だからこその依頼です、依頼受けずにやれば隊長さんの責任問題になりかねない、俺達は冒険者として自分の意志で依頼を受ける。

冒険者は自己責任で依頼を受けるのですから。」


「君達は……解った、だが無理するな人攫い集団の居場所が見付かったら知らせてくれ、宜しく頼む!」


そのあとは詰め所をあとにしてまずは冒険者ギルドに言ってアリス、の登録だな……俺もそろそろ色々覚悟しないいけないな。


ちなみにルークの聖獣カムイはミレーヌからのプレゼントされたリュックの中でお休み中です。



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