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魔法構築士  限界までLv上げないと帰れない!  作者: さきのえ
始まりの街 ファース編
13/32

13話 魔王ガーブ

こんにちは(^_^)最近書く時間が減ってしまった、仕事しながら書くのって難しいそれはさておいて13話お楽しみくださいヾ(≧∇≦)

師匠と魔王ガーブの戦いが始まり、魔王ガーブが操るは、通常より長い片手剣、長いのは普通操るのが難しく刀身と柄のバランスが崩れる為よほどの理由がないと扱う者はいない……対して師匠の槍はリーチが長く懐に入れさえしなければ剣相手なら有利だが現状は違っていた……。


「どうした?この程度か?ほら次だ!」


魔王は次々に剣が霞む程の速さで振るい師匠を防戦一方に追いこんでいる、しかも普通なら”届かない間合い”からだ。


「く……!さすがに厄介ですねこれは!」


最初は剣を交えての戦闘だったがそれが徐々に魔王が次元魔法を合わせて攻撃するようになると押され始めた、何故なら剣を半ばから次元魔法で転移させて四方八方から斬りつけているからだ。

師匠は俺の魔法で事前にどこから転移された剣による斬撃がくるか空間にルーンが現れる為判るが、転移スピードが早過ぎて態様が後手に回っている。


「な……?!しまっ……!」


「つまらん……これで終わりだ!!」


魔王ガーブは攻撃を今まで頭部、心臓などを狙って攻撃していたため、急に足下を斬りつけられなんとか致命傷は避けたが浅く切り裂かれて、体制が崩れた瞬間師匠の背後に転移し首に斬撃を放つ。


バキッ


「む?」


「拘束せよ!アイス・ローズ!!」


師匠の首もとにいつの間にか現れた、太い棘が幹の中程で斬撃を止めることに成功し、師匠の言葉を機に槍より氷の棘が活きよいよく伸びて魔王ガーブを拘束しようとする。


「ちっ!甘いわ!!」


魔王ガーブは纏う魔力を爆発的に高め棘の拘束をなんと吹き飛ばしてしまった、しかしその隙を師匠は逃さす腰に帯びていた短剣を引き抜き心臓に向け一閃する。


「シッ!!」

「ぐっ!おのれ!!」


魔王ガーブは身体を反射的に逸らして槍が届かないとこまで転移したが胸元には致命傷ではないが深く斬られたあとが見て取れる。


「魔槍だったか……だがな俺は効かなっ……?!どういう事だ?何故傷が塞がらない?!」

師匠が持つ槍は、ただのミスチルの槍ではなく魔力を流せば特殊な魔法を発動する魔槍だった、それも槍の全体から相手を棘で絡めとりトゲを突き刺し拘束する、希な武器だ。

そして魔王なら直ぐ傷が塞がるはずが回復しない事で動揺している、さすがにそこは再現しないように師匠は操作していたようだ、じゃなきゃ勇者でもないのに魔王を倒せるはずもない……。


「……これは、早く決着付けないとまずいですね。」


「ふ……ふはははは!!そうか……そういう事か……俺は記憶の存在、貴様の魔法で再現された人形か!なるほどよくわかった……」


マジか?!普通気づくか?!


「カエデ、これまずいじゃないのか?師匠の魔法はちゃんと安全なんだよな?」

「ああ……でも物に宿る記憶を呼び出し倒して従わせる、この魔法は途中で中止するには相手が精神的な魔法をしようとするか、師匠の気絶した場合で、一番簡単な方法は負けを認める事だけど、そうすると二度と呼び出せなくなるからまずよほどの事がないとしないと思う。」


それ以上の効率化は、現在俺と師匠のルーンを操る事が出来るようにレベルを上げるか、特訓しか方法がない。


ブン!


何を思ったのか魔王ガーブは自分の持つ剣を師匠に向かって投擲した。


「……砕けろ」


バキッ!!


魔王ガーブが投擲した剣は途中で分解され刃の雨となって師匠に降り注いだが師匠は魔槍より伸びた棘で防いでやり過ごした、魔王ガーブはいったいどうして、追撃しないんだ。


「どうした?俺は貴様の魔法の産物であろうがそれが己について知ってしまった……何故消去しない?」


「簡単に使える魔法でもないので、途中で止める訳にはいかないのですよ。」


師匠は途中で止める事は出来るが再度魔法を使うのは条件がいると思わせて置きたいのだろう、本当の事がばれたら何するかわかったものじゃない。


「その答えだけで充分だ……」


ブォン

ブォン

ブォン


「なっ?!これは……!」


『ディメンション・リリース!』


「カエデ、ルーク!!」


師匠が声を上げて、こちらに向かって走ってくる……だが俺とルークは上を見て唖然としていた、空一面を歪んだ空間が広がりそこから無数の槍、剣、斧、が雨のように降り注いでいる光景だったからだ。


ズザザザザザザザ


「ふーなんとか間に合いましたね」


「あ、ありがとう師匠、でも何故俺達をかばったんですか?魔王ガーブの攻撃は俺達には届かないはずじゃ……」


「無差別の攻撃の場合は当たってしまいますからね、それでも普通の攻撃なら庇う必要はなかったのですが……」


「あのどす黒い靄がでてる武器のせいだろ師匠、なんかやな感じだ。」


師匠がなんとか氷の棘で攻撃を防いだあとを見れば歩く隙間もなく地面に突き刺さる武器が散乱してその中にどす黒いルーンを放つ武器が有る……初めて見るルーンだがあれが呪いのルーンか……魔力に負の感情を混ぜ邪気におとして禁忌の呪殺魔法を使用するためのルーン……。

師匠の魔法領域内では、死ぬ事はないが、呪われた武器に傷つけられたら身体に死んだ方がましだと

思わせる激痛が起きる呪いもある、精神に直接ダメージがある攻撃ではないため師匠の魔法が解ける対象外だ。


「なあ……やな感じがする武器が規則的に刺さっててる感じがするんだけどよ……俺の勘違いだよな?」


「いえ……これは、この配置はまさか……?!」


「くはははは!!貴様の魔法は確かに凄い!だがな強力な魔法には、必ずデメリットがある!俺が直接支配使用とするのは恐らく対策済みだろう……なら魔族にされる対策はどうだ?」


その言葉に驚愕する確かに精神支配の対策はした、けど魔族に落とす、通称、”穢れ堕ち”対策なんて、その魔法を視たことなかった俺はもちろん師匠も対策なんて考えてなかった……悪い事に魔族から元に戻せた事例はない、されたら最後、拘束するか、殺すしか魔族に対抗する手段が現在ないのだ。


「”善は朽ち、殺意は喜びに、魔族意外に死を、すべては邪に染まり……”」


マズイマズイマズイマズイ!!

どうする?!このまま受けても恐らく師匠の魔法が解ければなかった事になる……だが精神はどうだ?殺人衝動は恐らく肉体的なものだが間接的に精神に影響がないとは言い切れない、最厄、人殺しに快楽を求める、殺人者になる可能性がある。


「カエデ!!私に精神系統のルーンを流せますか!?」

「え?!それは……」


その間にも武器によって作られた魔法陣は明滅し赤黒い光を放ち初めている、ルークはなんとか魔法陣を壊そうと攻撃魔法をぶつけるがビクともしない……直接引き抜こうにも武器が散乱し移動は不可能だ。


「くそ!ビクともしねー!!」


「カエデ!!どうなんですか?!」


「で、できます!一通りのルーンは把握してます!」

「急ぎなさい!!」

「はい!!」


師匠の身体に精神系統のルーンを流しこむ……これでダメならもう手がない、後はうまくいくよう祈るだけだ。


『ゲファレナーッ……』


シュゥゥゥゥ


「「たっ、助かった!!」」


「すいませんでしたね……2人とも本当はこうなる予定ではなかっのですが……」


師匠に流したルーンを回収した時、申し訳なさそうにいったけど

師匠の伝えたかった事は何となくわかる。


「師匠が伝えいことは、何となくわかりましたよ。」

「俺もわかった、どんな奴も対処を間違えなければ逃げる事は出来ると思ってたけど、実際はそうじゃない奴もいる……魔王視たとき俺全然動けなかったしな……」


「そうそう、魔王の言葉に殺意と魔力が乗ったあの意圧は、堪えたな……あれを意図的にする奴なんていそうだし経験しといて良かった、本番じゃあやり直せないしな」

でも結構しんどかった魔力も先の戦闘から半分しか回復してなかったし、ルークも似たり寄ったりだったから、今日はもう休みたい。


「アナタ大丈夫?!最後、観ててヒヤヒヤしたわ……いくらジュリーから頼まれたからって無茶しないで!」


「すまない……ミレーヌに心配かけるなんて、私としたことが……もう二度としないよ。」


そうか……この魔法は聖女に頼まれてたものなのか、そりゃ中止しなかった訳だ、いざとなったらしたとだろうけど。


「カエデ、ルーク……大丈夫?」


「あー大丈夫だよ、ってアリスこそ大丈夫か?顔悪いよ!」


「やっぱアリスは見ない方が良かったかもな……あれは観てるだけでも怖ええだろ、武器の雨だからな。」


そうか観てる方は俺達が武器の雨に撃たれた瞬間視てるからな……


「うん……あれが魔王なんだって何となくわかったけど、あんなに怖いなんて知らなかったから、でも今の内に視てて良かったかな、あれより怖い存在なんていないだろうし。」


笑ってるがやっぱ顔色が悪い……戦う者は誰もが経験するとはいえ、アリスは今まで学生で普通は弱い魔物を倒し自信をつけるいくのに、いきなり魔王だもんな……師匠もそこんとこ配慮してくれても良かったのに……よし!


「アリス、両手だして。」

「え?うんいいけど?どうして?」


「いいから……そのまま動かないでいてくれ。」


俺は心を落ち着かせ優しい気持ちを魔力に込めるように”アリスの身体に薄い魔力の幕で包む。

前孤児院に勤める元僧侶の人が泣いてる子供にしてるのを見て覚えた、安心させて明るい気持ちさせる技術だ、やってみせたらぜひ孤児院で働いてくれて言われて戸惑ったっけ。


「あ……暖かい何だろうすごく落ち着く、ありがとうカエデ!」


「アリスに暗い顔なんて似合わないからな、うんやっぱ明るい笑顔がアリスらしいよ」


そういうと何故か生暖かい視線を感じ振り返ると、師匠夫婦とルークまでもニヤニヤして観てた、あれ?俺変なことしたか?


「カエデ……その……手」

「あっごめんごめん。」


アリスは頬を赤らめて両手を胸元で握り目を伏せる、そりゃそっか男性に手を握られたら恥ずかしよな、元世界では女性と接する事が多かったため(女性に近い扱いだった(泣))失念してた。


「今日はここまでにします、では戻りますよ。」


「「「は~い」」」


あー疲れた今日は早く寝たい、そうして戻った後、アリスはミレーヌさんと魔法の勉強、俺達は風呂に入り、夕食の準備して少し横になって休んだらそのまま深い眠りに落ちてった、夕食?うん食べ逃した。


次話は、2週間後の投稿です、それではまた会いましょう(・∀・)

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