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魔法構築士  限界までLv上げないと帰れない!  作者: さきのえ
始まりの街 ファース編
10/32

10話 師匠の試練

エラーが出たようで途中で文章が消えてるのに気づくのが遅れました、お読みいただいた方申し訳ありません。m(_ _)m


みなさんおはようございます、今日は師匠の力試しがあるが大丈夫、秘策はあるからなんとか成ると信じ、ルークと共に寝室をでる。

「あー良く眠れて体調も万全だぜ!よしカエデ今日は頑張ろうぜ!」

「そうだ、俺達の成長を師匠に見せよう!」


ルークと拳を軽くぶつけ合い気合いを入れる、しかしルークは単純でいいな……やれると言ったが本当に熟睡してるんだから、俺は熟睡できず何回か起きてしまったのに……。


「おはよう、ルーク、カエデ」

「おはようアリス」

「俺らより起きる早えなアリス」


「ミレーヌさんと一緒に朝食の準備してからね」


ほーアリスは料理出来るのか。


「カエデ、今失礼な事考えてない?」


何故分かった?!女の子の感、恐るべし……


「そんな事ないよ、アリスの手料理を食べるの楽しみだと思っただけだから。」


ニコッと笑い掛けるが、アリスは俺を見つめて唸っている。


「うーん、カエデは笑うと本当に女の子に見えるよね、昨日みたいに集中して真剣な時は、男らしいけど……」

「おーそういわれるとそうだなカエデが笑うと露店のおっちゃんがオマケしてたは、そう言う事だったのか。」


「えっそうなの?!」

俺、結構愛想笑いしてたけど逆効果だったのか……

オマケしてくれた露店には近づかないようにしよう。


「そこがカエデの良いとこだと思うけどね、だからガラの悪い人には愛想笑いしないほうがいいと思うよ、昨日のルークの話しで思ったけど、絡まれる事が多いのはそう言う事だと思うよ」


「あれな、祭りでカエデが売り子の手伝いした時、変な笑いしてカエデに話し掛けたと思ったら、何故か気まずい顔して、買って行く。珍事件」


ありましたね、そんなの……近づいてきたら、『へいいらしゃい!』と悪乗りして低い声で話し掛けると、何故か気まずい顔して買ってく人々が……


「そうそう、もうすぐで朝食の準備終わるから、早く顔洗って来てね」


「ほら早く行こうぜ、朝食が俺達を待っている!」

「待ち遠しいのはルークだろ、はいはい行こう。」


季節はもうすぐで春、元いた世界と同じ365日で一年、だからまだ朝は寒い。


「さすがにこの時期の井戸水は冷た過ぎだ、ルーク、『ヒート』使ってくれ。』


ヒートの魔法は対象を暖める初級の魔法だ。


「いいぞ、ほい!」


ルークはかけ声一つで冷水は温かいお湯に変わった。


「おー無詠唱で出来るようになったんだな。」

「カエデに何度も魔法を流し込んでもらったからだな、いつの間にか上達してた。」


俺の練習といちいち呪文を唱えるのが面倒というルークの意見の元、使用頻度が多い魔法は俺が魔法を流し込んで簡単に済ませていたが、そんな効果もあったのか……


「自分の魔法でも、まだ解らない効果があるんだな、これだとおいそれと信用した人以外に使うのまずいな」


「色々手遅れだと思うけどな、ギルドの人達は気づいてるんじゃねーかな?”自衛出来るようにって”孤児院や冒険者に成り立ての初心者に魔法教えてたからな、カエデは。」


魔法の上達が早いと思ったら、俺の影響もあったのかも知れないのか……


「まあ、知られていい事だからいいけど……表向きは魔法が発動できない『残念万能魔法構築士』だからな」


冒険者の下級~中級の下、依頼G~Eランクまでならなんとかやれると言う見方をされている。

自在、冒険者のEランクに上がるには、初級攻撃魔法を戦いながら使えないとランクアップできないのと、冒険者は初級魔法を魔法名だけで発動できて一人前だからだ。

俺は、誰かに代わりに発動してもらう者が使えないといけない事、そして魔法式を身体に触れて流し込まないといけない事(魔法式を魔力の塊にして設置出来ることは、秘密)、しかもこの方法は威力がおちる。中級の冒険者は戦いながら魔法を使えるのではっきり言ってお荷物扱いだ。


「仕方ない事は分かるけどよ、カエデがバカにされるのは俺は腹が立つな。」


「まだ、ギルドにいた酔っ払いの事気にしてるのか?大丈夫だってマジックアイテムさえ手に入れれば問題無くランクアップ出来るように成るからさ。」

「あれは理由が分かったから気にしてないけどな、けど攻撃魔法を発動するマジックアイテムなんて白銀貨1枚くらいするだろ?カエデどうするんだ?」


この世界通貨で一番価値のある貨幣が白銀貨でおよそ1000万円ほど日本でじゃ稼ぐなんて何十年かかるんだってお値段だ。


「今の手持ち資金は、金貨10枚(100万ほど)だけどちょっと考えがあってもしかするとただで手に入れれるかも知れないな。」


冒険者は稼ぎはいいが命がけなので装備やなんやで安全を確保するには、お金がかかるため、ほとんど貯金が無い者が多い。(金貨は前回の話し、魔法陣改造品の臨時収入、同じ事すると目を付けられるため無理)


「当てがあるならいっか」


ルークはそう言うと顔を洗うのを見て俺も顔を洗う。


「ふーすっきりしたぜ!飯だ!飯!」


ルークは、すぐそう言うと尻尾を振りながら嬉しそうに走っていった。

「おーい、朝食は逃げないぞ~」


そんじゃ俺も行くか。


「あ~美味しいそれにしても久々に食べたな、”フランスパン”」

「へーこれ歯ごたえがあって俺は好きだな」

「ほーこれは、良く具材と良く合いますね」

「これは、朝食に良いわね」

「美味しようで作って良かったです、カエデ、こっちの世界にはないの?フランスパンに似たの。」


「パン作るのこっちだと簡単だからわざわざ作る必要性がないか作ってる所はないと思うよ」


意外にもフランスパンに似た物はなかった、理由は簡単に魔法でパン酵母を安全に増やせて、発酵時間も魔法で5分で終わるのと、パン職人は酵母なしでも十分美味しくて柔らかいパンを作れるため、日持ちさせる意味がないうえに旅に持って行くにはかさばるため存在しない。


「この世界に召喚された勇者が広めた物もあるからけっこう馴染みのあるのもあるけど、まあ召喚されたのが日本人が多いみたいだから偏りがある」


「成るほどね」

勇者召喚は、最古の魔王が新たに魔王を作りだす為、侵攻してくる50年周期でされるそうだから食文化などが色々混ざっている。


「ごちそうさま、さてこれからですが、カエデとルークは私の魔法による擬似戦闘をしますが、アリス良かったら観ますか?」

「はい!私、戦う所観たこと無いから知って起きたいです。」


「そうね、その方がアリスちゃんの戦闘スタイルを決めるのには、役立つわね。」


「えっ!?」

「まじか……!?」

こりゃ無様な所は見せられないな


「それでは準備が終わりしだい”スール草原”に行きますよ」


スール草原は、加護領域外との境に接する草原で、夜には弱い魔物が希にでる位の何もない所だから誰も来ない、訓練には最適な場所だ。

ちなみに加護領域は、魔物や魔族が入るのは、激しい苦痛が伴う。


─スール草原─


師匠の家から徒歩20分、森から出たらすぐスール草原がある、準備が終わった俺達は草原の中ほどまで着いた。

「この辺りで良いでしょ、ルーク、カエデ、準備はいいですか?」


「大丈夫です」

「何時でもいけるぜ、師匠!」


師匠はそう言うと一枚の紙を俺とルークに渡す。


「では、”魔法契約書”に魔力を流して下さい。」

「良かったら俺が前みたいに、魔法契約、代わりするけど、いいんですか?」


魔法契約に使う紙は高価だから、訓練の時は俺が魔法契約書代わりをしていたんだけどな、(魔法の発動自体は出来ないが、魔法の構成はよほど上位のルーン文字でなければほとんどの魔法は構築可能だ。)


「魔法契約てなんですか?ミレーヌさん?」

「魔法契約は、契約した者に強制的な効果を現す、とても強力な魔法だけど、相手と自分の双方が納得して魔力を契約書に流して発動しないといけないから信頼感がないと使わない契約魔法よ。普通は専用の媒体がないと使えないけどカエデさんは無しでやっちゃえるのよね……」

「……ミレーヌさんが心配した訳が分かりました。」


む……失礼だな!まだ人間の範囲だろ。


「一度、通しでやってみたいので大丈夫ですよ、それに最後は新しい魔法の実験もしますから。」


「分かりました。」


俺とルークは契約書に魔力を流して準備が完了する。


「では新ためて説明します、契約により私が作りだす空間では契約者が行動する事で傷、または死亡する事は有りませんが、痛みといった感覚はそのままです。そして契約した者以外は干渉する事はできませんいいですね?」


俺達はコクリと頷く。


「では定位置へ離れて下さい、『メモリーズワールド』!」


師匠が唱えると共に薄いまくが広範囲に広がってドーム場になる。


「では最初は小手調べ、我が記憶よりいでよ」


師匠が言葉と共にゴブリン20体、ゴブリンアーチャー6体、オーク4体が現れる。


「ギィ、ギャギャ!」

「ブギギギ!」


この数、いきなり難易度Eクラスかよ!

スライムが来ると思ってたら違った、ということは無難に実力を見ようとしてるのか。


「カエデ!」

「分かってる!師匠は真面目に俺達の実力を試してる!ならいつもどうりに殺るぞ!」


俺達に向かってゴブリンが襲いかかってくる。

「ルークはアーチャーを魔法で潰せ、俺はルークに近づけないよう援護する!」

「了解!!」


ゴブリンやオークは、一体なら弱いが、群れると多少の知性があるのか、連結して攻撃してくる為、中級者の冒険者でも油断すれば死にかねない。


「ギギギ!!」

ゴブリンが一気に襲いかかって来るが、移動しながルークの援護する、囲まれたら、なぶり殺しにされかねない。

俺は追いついてきたゴブリンの斬激を剣を抜き放ち、弾き返して、魔力で強化した蹴りで後方にいるゴブリンにぶつかるよう蹴り飛ばす。


「クゲェェェ……!!」

何匹かは巻き込まれ動けなく成った。

「ロックブラスト!」

「グベッ?!」

ルークの放った岩の弾丸に打ち抜かれ、アーチャーの一匹を仕留めた。

それを視たゴブリン達は怒り狂い攻撃してくる、ここで俺は走りながら次々に”同じ魔法”を設置しながらオークがアーチャーを守る周りを走りルークも準備を始める。

ゴブリンアーチャーは矢を撃って

俺達の足を止めようするがもう遅い、ゴブリンを走る速度を上げ振り切り設置した魔法の円より出る。


「やれルーク!」

「おお!!ファイヤーボール!」


そう俺が設置した魔法は火属初級魔法だが、それがゴブリン達を囲むように設置した魔法が一気に発動して打ち込まれたら、どうなるかお分かりだろう。


「ギィギャーーー!」

「ブヒィーー!!」


同時発動したファイヤーボールは繋がり炎の壁と成って逃げ場をなくし、ゴブリン共を焼き尽くす。


「ギィ……ブベッ……」


生き残った者は重傷を負い動けないとこで留めをさすと粒子と成って消えていく、師匠の魔法のお陰で死体も血が吹き出すところを視なくて済むのはアリスが視てるので良かった。


「ほー腕を上げましたね、まさか、ファイヤーボールであのような事をするとは、思いませんでしたよ。」


「前とは違うぜ師匠」

「どうですか師匠、俺達の成長ぶりは?」


「想像以上ですよ、ですが、次はどうですか……」


次に師匠が呼び出した、正体を知り嫌な汗がでる……何故なら俺達にトラウマを与えた原拠、が現れたのだ。


「ヤバい!?」

「嘘だろ……」


討伐難易度Bランク、大蛇ナーガが現れたのだ、大蛇ナーガは牛を丸呑みしてしまうぐらいデカく、体表は並大抵では歯が立たないぐらい固い。パーティー6人での討伐推奨の魔物だ。

「くそ、やっぱそう来たか……」

「丸呑みはもう嫌だそ!」

そう……師匠を怒らせてしまい、戦わされたのがこの魔物、何回呑み込まれ溶かされ気絶した事か……


「さー次はどうしますか?」


失礼だけど、師匠が魔王に見える……

「カエデ、予定通りでいいよな……」

「ああ……ダメで元々だ、全力で出し惜しみなしだ!」


こっからが本番、集中切らしたら終わりの戦いの始まりだ!


次話日曜日、投稿予定です。またお会いしましょう(^_^)V

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