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封縛Ceal  作者: 千藤 光
4/9

#3‥爆誕!セイリュウカイザー(後編)

とある男性のブログ


__________________________


今日、青鳥中の薄汚い女子にキモいと罵られた。


おれはただ郵便局までの道を聞いただけなのに。


俺を生ゴミと同等に扱いがって…


復讐してやる…


皆殺しだ…



カテゴリ:日記


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__________________________さて…

「マジでヤバイよねー!」


「だよねチョーヤバイ!」


太陽が西の山の自宅へ帰る時刻。中学生達も楽しそうに話しながら自宅へと帰っていた。


「殺す…」


物影から帰宅中の女子中学生の一段を睨む影があった。先程輝とぶつかった男である。男の目は輝にぶつかった時よりさらに危険な光を放っていた。


「お、コイツ使えそうじゃん。」


さらにその後ろから男を見つめてる者がいた。きちんと着こなした学ランと片目と髪以外を覆った包帯が印象的な不気味な人間であった。


「行ってらっしゃい土蜘蛛くん。」


包帯の男は前方の男性に封縛札を投げた。


ヒュっと空気を切って投げ出されたそれは男の体に突き刺さった。すると男の体はみるみるうちに鬼の顔、寅柄の蜘蛛のボディの蜘蛛人間の姿へと変化した。


「う…がぁあああぁ…うああああああああああ!」


蜘蛛人間「アーススパイダー」は夕暮れ時の空ヶ丘で咆哮した。






♂♀


「で、ここは?」


輝は驚いてはみたものの、いきなり連れてこられたので何が何だか理解してないのは当然のことであった。


「う~ん、じゃあ、僕が説明するね。」


俊が代表して輝の前に立ち、説明を始めた。


「まず、ここは『スカイベース』。スカイっていっても輝ちゃんが来たバッティングセンターの地下にあるんだけどね。で、ここで活動してる僕らがこの空ヶ丘の街を謎の怪物『ポゼッシャー』の魔の手から守っている防衛組織『空ヶ丘ブルーバーズ』!。」


説明している間に全員が整列していた。


「じゃ、メンバーを紹介するね。あの猫みたいな娘が『相川 桜』。空ヶ丘第一高校の2年生。僕と一緒にバトルサポーターとして活動している。桜はデータ解析担当。ちなみに僕は戦闘アドバイス担当。」


「よろしくー!」



桜はにこりと猫のように笑った。


「で、横のOLさんは『霧島 夏美』。シセイカイザーシステムの概要アドバイザー。某一流企業で働いてるらしい。」


「よろしく。」


桜とは対照的に真美は上品にお辞儀した。


そして彼こそが『シセイカイザーシステム』適合者第一号、『スザクカイザー』こと『板東 一球』」


板東はえっへんと胸を張った。


「そして…」


俊は体を後ろに向けた。すると俊が向いた方の扉が開き、一人の男性が入ってきた。


「長官の古葉 慎司だ。一緒にこの街を守ろう!」


このメンバーの中で1番貫禄があった。


50代後半と思われる彫りの深い顔、茶色の革ジャン。彼の至る所から威厳と男らしさがあふれ出していた。


「あ、お願いします。」


輝は出された手を握り替えした。


その瞬間、彼の手から何かが入ってくる錯覚に陥った。まるで、握った手から心の何かを語りかけられたような、事情は分からないけどこの人と一緒なら大丈夫かも…そんな感じがした。



「で、メンバー紹介はいいんだけど、そもそもシセイカイザーシステムって?」


問いかけられた俊は、一つの小さいアタッシュケースを取り出した。


「これ。」


輝はアタッシュケースを受け取った。中には空色で、竜の横顔をモチーフとしたデザインのブレスと、金で竜の紋章の描かれた白地の名刺サイズのカードメモリが入っていた。


「これを装着するとシセイカイザーシステム第二号『セイリュウカイザー』に変身することができるのさ。」


「ってことはつまり…」


輝はぎこちない動作で俊を振り返った。


「そう、輝ちゃんこそがセイリュウカイザーの世界でただ一人の適合者さ!」



「なにいいいいいいいいいいいいいいい!」


輝の体内を衝撃という名の電撃が走った。



そして





「…………」



輝はその場にへたり込んだ。


「そんな…。やっと野球できると思ったのに…」


「…えっ?」


俊が輝の顔をのぞき込む。輝の目は赤くなっていた。


「あー!俊ちゃんが女の子泣かした-!」


急に桜が声をあげた。


「「なーかしたーなーかした!しゅーんくーんがなーかしたー!」」


そして一球と桜は俊の周りを回りながら彼をののしるようにバカみたいな声で歌い出した。


「え?え?え?」


俊は勿論狼狽している。女の子を泣かしたのである。どうすればいいか、どう声をかければいいかなんて分からなくなるのが当然である。


「あーもーうるさいわね!いいからだまんなさい!」


そんな事をしていると夏美の持ったスリッパが三人の頭に振り下ろされていい音をあげた。


「に”ゃっ」


「あだっ」


「痛っ。って何で僕まで。」


「女の子が泣いてるのに何やってんのあなた達は?」


真美は呆れていた。


「あたしだって女の子だもん」


頭を押さえながら猫娘は上目遣いでOLを見た。


「関係ないでしょ!」


もう一発スリッパが頭に振り下ろされた。


「もういいんです。」


俊達がワーギャー騒いでいると、輝が立ち上がった。


「私が勝手に盛り上がってここに来ちゃったんだから私が悪いんです。迷惑かけてごめんなさい。」


輝は申し訳なさそうな悲しい笑みを浮かべていた。


「え?ちょっとまって?」


俊は輝に駆け寄った。


「帰るって…こと?」


俊は額に冷や汗を滲ませていた。


「うん。ここ野球やらないんでしょ?私はこのチラシを見てここに来たわけだし。」


(う………うわあああああああああああああああどうしよおおおおおおおおおせっかく来たのに~…)


輝はくるりと回れ右をして彼女をここまで連れてきた一球のところまで来た。


「すみません。今日は帰るので、送っていってくれませんか」


そういってぺこりと頭を下げた。


だが、帰って来た返事は意外なものだった。








「このチラシ本物なのに帰ってええんか?野球やりたいんやろ?」


「へ?」


輝は鳩が豆鉄砲をくらったような顔になった。


「いやな、2年前にこのチラシこのチラシ作ったんはいいけどな、なかなかメンバーが集まらへんからそのまま放置しとったんねん。そしたらこないだスザクカイザーにスカウトされてな、その時長官がこのチラシ見て「この名前いいね。」って言うたもんだからこうなったわけやな。もっと言うとシュン坊が「この子はセイリュウカイザーの適合者だから見かけたら連れてきて。」言うたからあえてここに連れてきたわけやな。」


「といいうことは…」


「俺と一緒に野球やろ。」


「いやったあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


輝は全身でうれしさを表現した。


「その代わり…」


一球は輝を諭してから言った。


「俺と一緒にシセイカイザーとしてポゼッシャーと戦ってもらうで。」


「はい!」


意外なことに、一つ返事。


「はい、って…あなた何と戦うのか分かってるの?」


夏美が怪訝な顔で輝にそう言ったその時だった。



ビーッビーッ


室内に警報が鳴り響いた


桜が丸デスクに埋め込まれているモニターを覗き込んだ。


「青鳥商店街にポゼッシャー反応!」


俊、桜、夏美の三人はイヤホンマイクを付けてそれぞれ丸デスクのモニターの前に座った。


「おっし!輝に俺らが何しとるか教えるのにええタイミングやな。」


一球は朱雀の横顔を象ったブレスに触れて、姿を消した。


「え?え?」


輝は周りの状況についてこれなかった。


「これをご覧。」


古葉が部屋の中央にある大きな液晶モニターを指差した。


『ヴーーン』


モニタには赤いモトクロスバイクに乗った戦士が映っていた。


朱雀をモチーフとした仮面、尖ったデザインの肩アーマー、たなびく紅蓮の翼、黒のボディに赤のアーマー、腰のホルスターに収まった銃が印象的だった。


「あれがシセイカイザーシステム第一号、板東一球が変身する『スザクカイザー』だ。」


『よっしゃ。あいつだな!』


「キャアアアア」


「なんだコイツ!」


「うわあああああああ!」


「ヤバイって!」


「ギィシャアァァァアアァ…」


スザクカイザーの向かう先では、アーススパイダーが下校中の女子中高生を襲っていた。


「そしてあれが、空ヶ丘の平和を脅かす怪人、『ポゼッシャー』だ。」


画面の映像を見た輝は絶句した。


「詳しいことは分からないが、何かが人間の負のイメージに反応して憑依し、あんな風に怪人に変えてしまう。我々はその何かを封印して被害を食い止めてるんだ。」



「え…これ…何…」


この世の生き物でないという事より、自分の考えの甘さがすぐに分かった。


自分はただ野球がしたかった。中学の野球部に入部届けを持って行って断られてから必死になって探した念願の野球チーム。


現実は、生きるか死ぬかのチキチキレースのような空間だった。


(こんなのじゃない!)


輝はまだ13の女の子。戦おうという考えが浮かぶ訳が無い。逃げ出したかった。


だが、次の古葉の言葉を聞いて、輝はその場を離れる気を失った。


「逃げたくても無駄さ。君は僕らの前で戦うのに賛成したからな。」


「………」


輝は腹をくくった。


戦いの代償として野球をめいいっぱいやればいい。そう考えることにして、またモニター画面を見た。


「まずはその子達からポゼッシャーを遠ざけて。」


『OK』


指示を出したのは俊だった。


『はあっ』


スザクカイザーは腰のホルスターに装備していた銃、『グレンバスター』を引き抜きアーススパイダーの足下に向かって弾丸を放った。


バシュシュシュシュン


『シャァァァァ!」


アーススパイダーは攻撃に反応したのか、中高生から注意をそらした。


「早くにげろ!」


スザクカイザーはバイクから飛び降り背中の羽を展開させ滑空した。


「お前の相手は俺だ!」


そしてアーススパイダーをつかみ、空を舞った。


「はあああ!」





♂♀




「すごい…」


一連の戦闘シーンを見て輝は震えていた。


「怖いか?」


古葉は同じくモニタを見ながら言った。


「いや…」


輝は笑っていた。


「かっこいい…」


最初は怖かった。古葉の言葉で腹をくくってからはめんどくさいと感じた。だが、スザクカイザーのアクションを見た今は感動を覚えていた。自分も同じような事をしたい…。初めて生で野球を見た時と同じ感覚…それ以上のものが胸の中に渦巻いていた。


「ほぉ…」


古葉は輝の希望に溢れた笑顔を見ながら微笑んだ。



『はぁあっ!」


スザクカイザーは空ヶ丘市のとある競技場の横に降りた。その際にアーススパイダーを思いっきり地面に叩きつけた。


「ギィエエエ」


「スタジアムなら人もいないから戦うには丁度いいな!」


『ナイス判断!とりあえず最初は様子見で肉弾戦で』


「おっしゃあ!」


スザクカイザーはグレンマグナムをホルスターにしまい、アーススパイダーに殴りかかった。


「はっ!」


まずアーススパイダーの顔面にストレートを決め、仰け反らせる。


「ガビッ!」


「シュッシュッシュッシュシュっ!」


そしてがら空きになった上半身に連続でジャブを打ち込む。


「ギイイイイ!」


「はっ!」


そしてまたストレートをボディにぶち込んだ。


「ギュアェェエェエエェ!」


♂♀


桜はデスクに埋め込まれたPCのキーボードをめまぐるしい早さで叩いていた。


バタバタバタバタバタバタバタバタ


「鬼の顔…蜘蛛…寅柄…何で中高生なんて襲って…」


しばらくしないうちに桜の指の動きが止まった。


「たぶん憑依したのは『土蜘蛛』っていう妖怪。伝承だととっても危険な妖怪だけどこの状態ならそこまで心配はないかも。」


情報を俊とスザクカイザーに伝える


『弱点は!?』


一旦間合いを離したスザクカイザーからの通信が入る。


「たしか、足を切られて死んでいったっていうから…足を狙ってみて!」


「よし、グレンマグナムで右足を集中的に狙って!」


俊の指示が飛ぶ


『OK!』


スザクカイザーはホルスターから再びマグナムを引き抜いた。


「このカードを使ってみるか」


スザクカイザーは腰のカードホルダーから、1枚のカードメモリを取り出した。


カードには、複数の弾丸の紋章が描かれていた。


そのカードをスザクマグナムの後部にあるスロットに差し込んだ。


≪ガトリング≫


電子音が流れた後、スザクマグナムの先端が炎に包まれ、単発銃の形からガトリングマグナムの形に変わった。


「食らえ!」


ダダダダダダダダダダ


右足に向かって集中砲火



「ギイェェェェェ!」


辺りは爆煙に包まれた。


♀♂



「どうだ、戦い方は分かったか」


「はい…」


輝の顔は紅潮してた。


スザクカイザーの技に興奮してるからでもあるが、1番の要因は彼らの連帯プレイだろう。


桜がデータを引き出し、俊がデータを元に戦い方を組み立て、指示し、そしてスザクカイザーがそれをミスなく実行に移す。輝にはこれが野球とダブった。コーチ、マネージャー、スコアラーがデータを集め、監督がそれを元に作戦を組み立て指示を出す。選手は勝利の為にミスをしないように作戦を実行する。自分がやりたいことは野球ではなくこれだったのかもしれない。輝はそう感じた。


「うそ…?右に逃げて!」


真ん中の席のモニタに向かってた夏美がふいに叫んだ。


『へ?』


指示を聞いた時には遅かった。


ドドドドド


爆煙に紛れてミサイル針が飛んできた。



「ぐはぁっ!」


避けるのが遅れてスザクカイザーに直撃した。


ぴしゅ


今度は糸が飛んできてスザクカイザーに巻き付き体の自由を奪った。


「がああっ」



♀♂


「板東さん!」


輝は驚きの声をあげた。


「やばい…どうすれば…」


俊は焦りからか頭を激しくボリボリ掻いた。


「両手が使えないなら糸を切る方法はない…」


桜はモニタの前で固まってた…


『ぐぅおおおおんなろぉぉぉぉっ…』


スザクカイザーは力任せに糸を引きちぎろうとしたが、思っていた以上に糸の耐久性は高く、ビクともしなかった。


『ギュアアア!』


アーススパイダーは体の自由のきかないスザクカイザーを蹴飛ばした。


『がはぁ!』


「スザクカイザーシステム機能低下…危険Lv.4…このままだと…」


夏美はモニタを覗いたまま唇を噛んだ


「万策尽きたか…」


誰もが諦めたその時だった。


「私、行きます!!」


その場にいた全員は一斉に声の方を見た。


声の先にはブレスとカードメモリを持った輝が立っていた。


「…いいんだな。」


古葉は、輝にその言葉がファイナルアンサーか問うた。


「はい!」


輝は返事と同時に、左手首にブレスを装着した。


そしてブレスのオレンジになっている竜の目の部分を押した。


すると一瞬で輝の姿は消えた。


「行った…」


俊はツバをゴクリと飲んだ。


「頼んだぞ…セイリュウカイザー!」




「がはっ…ぐあぁっ」


スザクカイザーはサンドバッグ状態になってた。



輝はそのすぐ近くに転送されてきた。


「板東さん!」


輝がスザクカイザーに駆け寄ろうとしたその時だった。


≪おい!≫


ブレスから俊の声が聞こえてきた。


≪お前変身方法知らないだろ。≫


「あ…」


輝は一球がワープするところまでしか見てなかったので変身方法は全く知らない状態で飛び出してきてしまったのである。


≪はぁ…まあいい。まずはブレスの竜の口を開けろ。≫


輝は腕時計を見るように腕を動かし、口を開けた。


≪そこにカードスロットがあるだろ。そこにカードを差し込んでまた口を閉じるんだ。≫


輝は言われた通りカードを差し込み、体の前で口を閉じた。


≪STANDING≫


ブレスから電子音がなる。


輝は右腕を腰の部分まで沈めた。


「雷撃変身!」


叫ぶと同時に勢いよく左腕を高々と挙げた。


≪PUT ON≫


電子音と同時に輝に落雷が落ちる。


「ギィエァァ!」


「わっ!」


その衝撃はアーススパイダーを吹き飛ばし、スザクカイザーを縛っていた糸を焼き切った。


白のボディ、竜をモチーフとしたマスクと角張ったアーマー、腰に装備された日本刀とも清瀧剣とも言えない剣、セイリュウカイザーがその場に立っていた。


「はぁぁぁぁぁっ!だぁあ!おりゃあ!」


セイリュウカイザーは剣を引き抜き、3度アーススパイダーに斬り掛かった。


「ぎゃぁぁ!」


「どりゃぁ!」


そして思いっきり回し蹴りを食らわせる。


「ギョウィィ!」


「せいっ!」


最後に正拳突きで追い打ちをかける。



「ぐうぅぅ…びゃぁぁぁあ!」


アーススパイダーが口からミサイル針を撃った!


「ふん!!」


セイリュウカイザーは剣をバットのように振って峰で全ての針を打ち返した。


「ギャァァァ!」


打ち返された針は全てアーススパイダーに命中した…


「すごい…」


桜は目を見開いてモニタに釘付けになっていた。


「これが…セイリュウカイザー。」


俊も驚いた表情をしていた。


「ギェェェ…」


アーススパイダーは、かなりのダメージをうけてふらふらになっていた。


『今だ!お前のやりたいように決めろ!』


俊は全てをセイリュウカイザーに託した。


「よっし。」


セイリュウカイザーは腰のカードケースから雷の紋章が描かれた黄色のカードメモリを取り出し、武器『スカイブレード』の峰のカードスロットに差し込んだ


≪サンダー≫


電子音が鳴ると、剣は雷を纏った。


「はぁぁぁぁ…」


セイリュウカイザーは溜めの構えを取った。


「サンダースラッシュ!」


そして剣を一文字に振った。


剣から雷を纏ったソニックブームが放たれ、アーススパイダーを切り裂いた。



「ギャアアアアアアア!」


アーススパイダーは爆発した。


「いっちょあがり!」


セイリュウカイザーは軽く太ももを叩いた。


爆発の後には、さっき輝にぶつかった男性と、封縛札が落ちていた。


蜘蛛の妖怪『土蜘蛛』


『その人はさっきのJCに恨みがあったみったいだね。彼のブログにそのことについての書き込みがあったわ。たぶんそれを利用されてポゼッシャーにされたのかも。』


ブレスから桜の声が聞こえてきた。


「これ一枚で人が化け物になるなんて…一体誰が…」


セイリュウカイザーは封縛札を拾った。


「やったな。!」


変身を解いた板東が輝に駆け寄ってきた。


「はい!」


輝もブレスからカードを抜いて変身を解いた。


「今日からよろしく頼むで!」


板東は拳を差し出した。


「こちらこそ、びしびし鍛えて下さい!」


輝も拳を差し出し、グータッチをした。


ここに、空ヶ丘ブルーバーズ遊撃手『セイリュウカイザー』が誕生した。




つづく

さて、前編からどれくらい日が経ったか…マジでごめんなさい。いろいろ忙しかったんです。そして冬休みは二次創作を進めるつもりなのでまた更新が遅れると思います。そして冬の童話祭に出す作品も書かなきゃだし…ああ…。頑張ります。

感想、ダメ出し、お待ちしてます。

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