第八話タイマン上等じゃ
第八話タイマン上等じゃ
おはようございます最悪の目覚めです。理由は前世の彼女がジェノサイド(大量虐殺)をしている夢だからでした。30年式歩兵銃でかつての親友や先輩、教師、校長が皆殺しにされている夢ですよ。それも愛していた彼女が…そんな悪夢を思い返しつつ昨日の残り飯の包飯を食べる
少し固かったから水を少し入れて再度あっため直して食べる。今日のおかずは味噌汁ではなく焼きジャガイモです焼きじゃがが僕の人生に欠かせない物かもしれません。バターと醤油があればいいのですが戦時下(一人)なんで贅沢言ってられません。
(戦前風)食べ終わり天幕の解体をして歩き出す。89式小銃の被筒を持ちながら歩く。若干落ち込んでいるのはさっきも述べた様にジェノサイドの夢を見たからだ。
最後に彼女が振り返って30年式銃剣で自殺するところなんて一生のトラウマだ。
落ち込んで仕方がない時だった。
5体の生命体がこちらに接近してきたのだ。
俺はとっさに茂みに隠れる。
迷彩柄だしバレないだろうと腹を括っていたが89式の軋む音でバレてしまいゴブリンらしき生命体はこちらを包囲する。
「あら…ゴブリンのアニキチース」
こうなるのも無理はない。戦闘経験や訓練すら受けたことのないただのオタクが自分より5倍もあるデカさの生命体でかつ武装されてるんだからな。いくら89があっても5.56mmでは心に余計傷を作る許り。俺は第五匍匐前進をしてゴブリン包囲網を突破して逃げる。弓矢がGCCのバッチに刺さり悶えてる。ゴブリンたちを睨みつつ俺はとっさに89式の安全装置を解除して3点バーストに切り替える。バララランと放たれる弾道は俺を狙って撃ったゴブリンに命中する。GCCのバッチからは血が出ているがそんなのお構いなしに撃ち尽くせる限りの弾を乱射する。連射したところで不意打ちを狙った最後のゴブリンが後からテッパチに向け大剣を振り翳してくるがバク転をしてレッグホルスターから9mm拳銃を取り出して乱射する。痛む右腕を押さえつつ俺は前進しながら9mm拳銃を撃ち尽くすカタカタと言う音とポーンと言う音が鳴り響く。同時に谷村もハイライトが消えた目をしながら9mm拳銃を下ろす。