第五話到着と説明1
第五話到着と説明1
暖かい風が俺の頬を撫でる様に吹き荒れる中俺は目覚める。
久しぶりにいい目覚めをした俺の心身はとても軽い。装備品を確認すると迷彩服3型、半長靴、戦闘弾帯、G-SHOCKだった。武器を何一つ持たずに森にいるとか自殺志願者かなんかすかねぇと現実逃避しているとピコーンとまるで昔のミリタリーアニメのピンガーを表現する時に使われる様な音が俺の脳内に木霊する。
左右に顔を振り回してどこから音がきたかを特定しようとと動くが音源を見つけられずにいたが木の下に明らかに人工物が落ちていた。
それは戦闘背嚢だった。中を開けてよく調べるとそこには一段目に食料の紙製の袋が入っていた。中を開けると米2週間分(2kg)と飯盒型の木箱に入っている味噌とじゃがいもさらにウインナー缶がそれぞれ米と同じ分の量が入っていた。普通この背嚢のサイズを考えたらこれだけで満タンにはなりそうな気もするが…まぁ神様の慈悲と言うことにしておこう。弾薬を確認すると9mmパラペラム弾マガジン装填済みで8個9mm拳銃の弾倉だから9×8=72初分か。
よくよく見ると背嚢の横にはレッグホルスターに入っている9mm拳銃を見つける。俺は即座に弾帯を外して9mm拳銃が入ったホルスターを弾帯につける。その時気がついたのだが応急処置用の包帯などの医療セットに水筒、ダンプポーチなど各種装備が後ろのみについていた。さらに背嚢の裏を漁るとダブル用のマガジンポーチが4個あった。
俺は弾薬箱から8個の装填済みのマガジンを取り出して入れる。ぎゅうぎゅう感のない取りやすい感じがして良い。
大日本帝国の実銃を何度か撃ったついでにP220を撃った時の感覚がマガジンを触っても思い出す。懐かしい。とつい口に出してしまう。そんな中で俺はある疑問を思い出す。
「そう言えば、スキルどう使うんや…」
よくわからんがまぁとりあえず9mm拳銃ことP220を取り出す。マガジンは装填されてはおらずスライドをそっと開けると未使用の9mmパラペラム弾が顔を出した。発火式モデルガンとは違う配色をした弾道を確認し実物であると言う高揚感が湧き出る。
俺はマガジンを銃に差し込んでデコッキングレバーを下げてホルスターに入れて腰を伸ばしていると思わぬ現象を目の当たりにする。