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おっぱいと東京  作者: まんまるムーン
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「え? …まあ、行きたいとは思ってる。」


本当は絶対にこの村を脱出して、這ってでも東京に行くつもりだ。


「楽しいの? 東京って。」


「どうだろう…。僕は研究したい事があって、それが出来るのが東京の大学だから行きたいだけなんだけど…。」



カッコつけてしまった…。


本当は都会のオシャレ大学生になって、学校の帰りにいい女と話題のカフェに行き、パンケーキなどに舌鼓を打ちつつ、さして面白くも無い都会の女の話を適当に右から左へ垂れ流して聞きながら、あー、俺、生まれも育ちも東京、首都圏です! と、擬態したいだけなんだけどね…。



「私がおっぱい触らせてやるっつったら東京行くの止める?」


「はぁ~?」


「だから、おっぱいと東京だよ! どっち?」


「ちょ、ちょ、ちょっと、何なの、その二択!」


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