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彼女が去って、しばらくしたら長谷川がやってきた。
長谷川は僕に相談したいことがあったようで、それは彼の事務所に事務員を雇うか雇わないかという、はっきりいってどうでもいいような話で、聞いてみるとその子は可愛くて働きもののようだった。
おまけに面白くて、一緒にいたら場が明るくなりそうな感じだ。
悩むも何も無いだろ!
即決採用だ!
すると、当の本人も偶然この店に来ていた。
めっちゃスタイル良くていい女じゃん!
僕は長谷川に怒りしか湧いてこなかった!
僕は家で鬼嫁にイビられているというのに、この男はあんな可愛い子と事務所でイチャイチャしてんのかっ!
もう酔うしかない!
世の中不公平だ!




