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「したくねーのかよ?」
「…いや…その…したくないかと言われればその…いやしかし、その理由というものが存在しないのでは…」
「川のベンチのとこで待ってるから来いよ。」
浜辺美里はそう言うと去っていった。
僕は頭がパニックになった。
これはどういう事なのか?
新種のイジメか?
にしてはチューなどと…。
浜辺は川で待っていると行った。
そう言ったからには待っているのだろう。
どうしようか迷ったが、行ってみる事にしよう。
どうせからかわれているんだ。
笑われて、さっさと帰ろう。
そうしよう。
「おせーよ!」
「ご、ごめんなさい。」
「どこ行く?」
「え?」
意外な展開にしどろもどろしていると、しびれを切らした浜辺は「しょうがねーな」と歩き出した。
僕はどうすればいいか分からなかったが、とりあえず彼女の後ろをついて行った。