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梨沙子が引きつって言った。
雅彦の横には見たことも無い女性がいた。
二人はとても仲良さそうに話をしていた。
その様子から、初対面じゃなく、ずっと前からの知り合いのような気がした。
誰…?
「なんか…ちょっと…普通の人じゃないよね…?」
梨沙子がそう言うのも無理はない。
物凄く美人だったのだ。
ただ美人なだけじゃない。
垢抜け方が半端ない!
芸能人と言っても誰も疑わないだろう。
だけど、そんな人が何故雅彦なんかとあんなに仲良さそうに話をしているの?
相手の女性は馴れ馴れしく雅彦の肩に手をやったりしている。
雅彦の奴はそれをまんざらでもなさそうにしている。
おのれ…!




