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おっぱいと東京  作者: まんまるムーン
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 僕は山口県の山間の村に生まれ育った。


周りを山に囲まれた風光明媚なところで、日本の原風景を残している、と言えばよく聞こえるけど、ハッキリ言ってド田舎だ。


子供の頃は家の裏の川に入って泳いだり魚を取ったりして遊んだ。


6月にはホタルが大量に飛んでいた。


その時期になると、村の自治体は川に船を出してホタル船と称し、観光客を呼んでいたものだ。


しかしその蛍も河川工事で川が整備されるといなくなってしまった。


ホタルはいなくなったというのに、ホタル祭りという祭りだけは今でも盛大に行われている。


最近になって移り住んだ人は、何故ほたる祭りなんだ、と首を傾げるに違いない。


そんなカントリーライフも楽しかったのは幼いころだけで、中学高校ともなると、退屈でたまらなくなった。


テレビで学生が学校帰りにファーストフード店に寄ったり、カフェでお茶したりする映像を見るにつけて、自分だけが世界から取り残されているような気がしていた。


羨ましくて、妬ましくて、都会の人間を呪った。


だから僕は誓ったんだ。田舎を脱出してやると!



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