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おっぱいと東京  作者: まんまるムーン
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髪は緩やかに巻いてあって、小さな手には毎回違う可愛いネイルを施していた。


自分と会うためにオシャレをしてきてくれる彼女に、僕は心底感動した。


映画に行って、オシャレなカフェでまったりする。


彼女の話す会話の内容は、ハッキリ言ってそんなにおもしろいとは思えなかったけど、毒のある会話でなかったので、それはそれで心地よかった。


窓から暖かい光が射しこむ。


彼女が僕を見て微笑む。


まさに僕が思い描いていたライフスタイルだ! 




 横浜の夜景が見えるレストランで食事をした後、僕は加奈にプロポーズした。


彼女は恥ずかしそうに目に涙を浮かべて喜んだ。


うん、順風満帆! 


可愛い妻との素敵な生活が僕を待っている! 


僕は彼女を抱きしめた。


「もう、離さないよ」などと、歯の浮くようなセリフを言って自分に酔いしれた。




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