表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミレニアムの魔術師  作者: 日南田ウヲ
5/81

4

 ぎらつく太陽と熱帯夜、そして時々降りだすゲリラ豪雨。

 そんな日々が段々過ぎて行くうちに嫌々ながら通ったバイクの教習が終わった。

 意外や意外、最初は嫌がったものも最後の方は楽しくて、なんだかんだ言ってる内に全ての科目が終わり、免許を取ってしまった。


 早くも一つ目の目標をクリア。


 出来上がった免許証を空にかざして少し自慢げに自分の写真を見る。


 どっか誇らしげに見えるのは気のせい?


 さて、これから図書館通いをしないと。

 結局、最初一度訪れてから図書館へは行かずじまい。

 ま、正直いきなりだけど・・やめちゃおうかと思ったけどね。

 だけどさ、夏を有意義に過ごす為には大事なことなので、頑張ってみる。

 しかしちょっと面倒だよね、ラテン語って。

 そう思っているとLINEにメッセが届いた。

 誰だろう?

 スマホの画面を見る。


 なんだ、イズルじゃん。


 写真が一緒に送られていた。

 何処かのプールだろうか、同じ年頃の日焼けした男と水着姿で二人写っている。


 #やっぽ!!

 こだま

 夏楽しんでる?


 へー、プールかぁ、いいなぁ。

 で、誰なんだよ、横の奴。


 そう思って写真を良く見て驚いた。


 マウロやん!!

 えー・・・!!

 お前ら付き合ったの??


 棒立ちになって写真を見ているとメッセが来た。


 #今なーーー

 うちら、ブラジルおんねん!!

 だから

 ラテン語の辞書、

 宅急便でこだまに送るって

 byマウロ


 まじか?


 そういえば、今朝家を出る時宅急便の不在届けが来ていた。


 それか・・?


 イズルなら急に姿を消してそんな所に居てもおかしくはない。

 だって行動があまりにも素っ頓狂で、この前も朝あいさつしたその日の晩には韓国のどこかの店に居てそこからいきなり焼肉食べてる写真が送られて来た。

 なんでも美味しい焼肉が食べたくなったとからしくて。

 ほんと芸能人じゃないのにいきなりそんなことができるのかと思ったことは実は他にもたくさんある、だけどそれはきりがなく、思い出すのは面倒だから割愛する。

 二人の写真を画面から消すと、自宅へと向かって歩き出した。

 でも少し歩いて何故か急に写真が気になってLINEを覗いた。

 画面を指でなぞりながらゆっくり写真を拡大する。

 すると見知ったプールの側に文字が見えた。

 それを見て思わず吹き出しそうになった。


 なんだ・・ブラジルじゃないやん。


 これ

 ひらパーやんか・・



 まぁ、取り敢えず辞書はゲットした。(役に立つかどうか分かんないけど・・・)

 後はそれで翻訳に取りかかるだけだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ