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ミレニアムの魔術師  作者: 日南田ウヲ
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3

 スマホの翻訳アプリで開いたページのラテン語を読み込む。

 そしたら

 数秒して、自動的に、日本語に・・・・・。


 あれ?

 あれ?

 日本語にならない・・・


 どういう事?


 僕はスマホの画面に目を遣り、もう一度開いたページの所に画面がきちんと映る様にセットして、再び読み込む。


 しかし


 あれ?

 あれ?・・読み込めない。


 壊れてるのかなこのアプリ?

 僕は隣の書棚にある英語の辞典を開いて同じように英語を読み込む。


 数秒して

 Century ―――― 

 世紀


 ちゃんと

 正しく読み込めてる。

 じゃ

 別にアプリが悪い訳じゃない。


 僕はLINEに切り替えてラテン語のページを写真に送り、友人にメッセを送った。


 #ケイタ、翻訳アプリでラテン語訳そうとしたら駄目だったけど、理由わかる?



 するとすぐに返事。


 #こだま、おはっす!!


 #ラテン語?

 駄目、駄目。

 それって難しい。

 ラテン語って俗とか古とかあるから、多分アプリじゃ無理だよ。



 何だよ、俗とか古とかって。

 僕は友人からのLINEを見て渋面になった。なんか・・・面倒くさいことを夏の目標にしちゃったかな。


 辞典はちゃんと一年前と同じ書棚の奥に在った。もしかしたら僕が置いてから一度もこの場所から動かされていなかったのではないだろうか。


 ここの図書館の職員って、あんまり仕事しないんだな。


 そう思ったら、ケイタからメッセが来た。


 #こだま。

 辞書借りてきたら?ブラジル人のマウロに。あいつなら持ってるかもよ。


 マウロ?

 日系人の?


 僕は首を傾げた。


 ブラジルって、ポルトガル語じゃない?


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