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ミレニアムの魔術師  作者: 日南田ウヲ
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12

 

「ビッグバンで生まれたこの宇宙。そう銀河にはその後沢山の惑星が生まれました。しかしそれらは幾度となく衝突や小さな爆発を繰り返し、やがて銀河には大きな恒星や惑星が出来ました。勿論地球もそうして生まれたのですが地球誕生と共に沢山の宇宙に散らばった星々の破片、それが地球に落ちてきて地球のコアに集まりそれが殻と地球の表面深くに埋まっています。そう、つまり地球のコアには遥か彼方、幾億光年の惑星の欠片が今でも眠っている訳です。そして地球に生命が生まれ、やがて人類が地球上に繁栄を始めました。

 さて話題をここで変えましょう。バベルの塔の聖書の話はご存知ですか?そう、そうです。あれは嘘ではない。人類は一つの言語を話していたが、神の怒りに触れて世界各地へバベルの塔から散らばった。そのとき実はある言葉を記載したものを僕達の先祖は持ち出そうとした。そう人間が持ち出そうとしたものというのは、それは神が私達に語った「真実の言葉」なんです。それはバベルの塔の中にあった・・・、つまりその言葉こそがルーン言語です。それは神の奇跡を起こす言葉で非常に大きな力を持ったものでした。人間達はその頃、実は神と同じ言葉を話していたんです、だからそのルーン言語の力を知っていた。ただ、どうすれば奇跡を起こせるかはまだ知らなかった。

 それを恐れた神は言葉を理解できなくする為、互いに言葉を複雑にさせ世界各地に散らばらせた。互いが何を話しているのか分からなくさせて・・

 何故そうしたのか?そうしなければ将来、人類が再びどこかに集まりこの世界に奇跡を起こす神の言葉を探り出し、使おうとしようとするかもしれなと考えたからです。

 では話を戻します、いいですか?いつの頃からでしょうか・・世界へ散らばった民族たちの言葉がある鉱石に輝くことを私達は分かったのです。それは全ての言葉ではありません、そう、バベルの塔から持ち出そうとしたある言葉が・・なんです」



 ほう、で、

 話しはいつまで続くの?



「その言葉が反応する鉱石を、学名が無いですが『ルーン鉱石』と僕等は言ってます。黒くて軽い、しかしながら何かじっと人間の水分を吸い取りそうな鉱石・・。

 人間はその後科学的に飛躍しました、いまでは生活の色んなところで地球にある鉱石を使用し始めていますね・・そしてそれらは現代のあらゆる製品に使われている。地球誕生によって引き寄せられた鉱石達、それは鉱石が様々に結合して君が使っているスマホにも使用されているのです」

 スマホを手にとった。

 するとそのスマホの画面に松本が何か指を動かして、僕に言う。

「こだま君、画面を上にしてフリックでもスワイプでもしてみてください。あの高速道路を支えている柱に向けて」

 僕は言われた通りにした。

「はやく!!」

 え、

 指が動いた。

 その瞬間、


 ビュゥゥうぅうううううううう!!!


 突然風が吹いて近くの草木が巻き込まれて小さな竜巻となって柱にぶつかった。

 風の音がコンクリートにあたり瞬時に消えた。

「え?・・何々!これっ!!」

 松本が僕の側で言う。

「魔術を発動させました。これは『かまいたち』」

「発動???ど、、どういうこと?」

 松本が言う。

「バベルの塔から持ち出そうとした神の言葉、それをルーン鉱石に書けばこのように『魔』を発動させることができるんです・・そしてこれこそが・・」

 間を置いて、言った

「魔術」


 つまり・・

 それは?

 結論は?

 どうなると言う訳??


「魔術は神の言葉なのです、そうルーン鉱石に書けば対象に対して発動することができるのです。現代までに分かり得たこと、それはルーン鉱石の役割は神の言葉を探すレーダで在り、そして魔術の発動機でもあるのです。現代ではルーン鉱石は広く色んな鉱石と結合しているので、このスマホにも使用されているから、今みたいに魔術を発動できるのです」

 松本が手にルーン鉱石を持って僕に言った。

「しかしながら私、松本の持つ、この100パーセント純粋なルーン鉱石程、力はないですがねぇ~」

 言うや否や、素早く鉱石にふれて、さっきと同じように手をどこか忍者が手裏剣を投げるように動かした。


 ビュゥゥうぅううううぅううううう!!

 ビュゥゥうぅううううぅううううう!!


 二重の竜巻が現れて今度は激しく柱にぶつかり、バチッと音を立てて、一瞬で消えた。

「ワンだふぅるぅ~じゃないですかぁ~」


 いや・・

 どちらかと言えば

 お前の語尾の伸ばし方がワンダーだけど


「さて、これからが本題です」



 でぇえええ?

 すか???


 話、長っ!!!


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