6話 熟練度
ネタ切れが
かなりの確率で
起こってるぅぅぅぅぅ…………(泣)
「ところで、2人の装備と
熟練度はどれくらいなんだ?」
唐突にコーネスが訪ねてきた。
「私は96くらいかしら。
あと、ストーンナイフとロングワンドね。
そう言えば、リョウさんの熟練度は?」
と、コニーは自分の名前付きの紙を見ながら
答え、またもや唐突に訪ねてきた。
……
…………
…………………
熟練度って何ぃぃぃぃ…!?
リョウは頭がこんがらがったまま
コニーに聞いた。
「熟練度って何?」
「「へ…………………??」」
リョウの衝撃的な発言にコニーとコーネスは
口が開いたままになっていた。
「まさかだけど、熟練度の事
何にもわからないの?」
コニーの質問にコクリと頷くリョウ。
「マジか…………………」
その答えを聞いて頭を抱えたコーネス。
「ったく、しょうがないわね…いい?
熟練度っていうのは、どれだけ攻略に貢献したか
で増えていくステータスみたいなものなの。
騎士とか魔法使いとか他の職に就くには、
それなりの熟練度が必要なのよ。
わかった?」
あー、なるほど。
要するに『熟練度至上主義』だと言いたいのね。
「まぁ、なんとなく。」
「なによー!せっかく親身になって
教えてあげたのにぃー!!」
返ってきたコメントが呆気なかった事に
ほおを膨らませるコニー。
そんなコニーを横目に、
コーネスがリョウに聞いた。
「ところでだ。リョウの熟練度は
どれくらいなんだ?仲間の熟練度は
把握しておきたいからな。」
そう言われてリョウは名前が書いてる所の下の欄にある数字を読んだ。
「えーと、283…?」
そう言った直後、空気が凍りついた気がした。
「……すまん、ちょっと見せてくれッ!!」
と、コーネスが焦った表情で紙を取り上げた。
(ちょっとちょっと!?何なのこのケタ!!)
(私に聞くな!リョウ本人に聞け!!)
何やらコソコソと紙を見ながら
言いあっているようだが…
「なぁ…そんなにヤバイのか?」
「「ヤバイに決まってんじゃない(だろ)!」」
まさかの間近に叫ばれたため、耳の鼓膜が
破れかけたかのように感じたリョウは、
「…で?284ってどんな職に就けるんだ⁇」
と、目を金貨のように輝かせて聞いた。
「そうだな…まずワオイグ町長は確実だろ…
あと、王都の参謀本部司令長、王都騎士団団長…
まぁ、ほとんどの上位職は就けるな。」
そうコーネスは指折りをしながら答えた。
それを聞いたコニーはリョウとコーネスに、
「いい?この件はこのパーティー内での
秘密にしてほしいの。だって、
この件を聞いた王都は私達を1つの脅威として
警戒するかもしれないし。警戒されたら、
数少ない職が無くなるかもしれないんだから。」
と、コニーの目が金貨みたいに輝いていた
…………………気がする。
「じゃ、熟練度は28と名乗ればいいんだろ⁇」
「ああ、その方が1番いいだろう。」
「いいんじゃない?」
…こうして、彼の熟練度は284という、
少々えげつないケタが、
後々物語を左右することを、
彼は気づきもしなかった…………………
俺も異世界転生してぇぇ…by作者