その41,虫の処理
あたり一面に広がる、アリ、アリ、アリ。
中にはまだピクピクと動いているやつもいるが、そういうのから先に雪風が頭を切り落とす。
流石、デカい昆虫なだけあって硬いが、接続部は薄く、切りやすい場所を『読め』ばなんてことはない、容易い。
『リテラシー』を雪風に『エンチャント』。
ワイバーンの雪風だからこそ出来る魔法付与だ。
リテラシーは魔力消費が大きいからな。
雪風が頭を切り落とした先から、俺が腹を割き体液を収集する。
手のひらに『グラビティ』を発動、体液を凝縮させるのだ。
ドプンッと手のひらに受けた体液は一瞬で大きな重力を受け、丸く丸くなっていく。
腹を割いた巨大アリ、その数は120匹になった。
最初は気持ち悪すぎた結果、ゲロを吐いていちいち中断してたけど、最後の方は、ゲロを吐きながら黙々とやってたんだから俺すごい。
腹を割き頭を落としたアリには何の価値もないため処分。
『グラビティ』で圧縮、闇の加護ブラックホールでサヨナラバイバイ。
アリの死骸はすっかり無くなって、体液のシミと俺のゲロが残った。
養分だ養分。
☆☆☆
さて、問題がひとつ。
120匹分の体液を圧縮しているわけだが、これを使用するには『グラビティ』を解かなきゃならない。
解いた途端に、120匹分の体液がドバァ、だよ。
貯蔵するような、大きな容れ物が必要だな。
今度からは都度容れ物に入れた方がいいかしらん。
というか…次とか考えたくねえな…とは言えあんな作業をうら若き乙女達にやらせるわけにもいかない(若くは無いよな、少なくとも俺よりかなり年上なハズだし…)。
『グラビティ』を逆にかければ、浮かせたことで分割できそうだが、それはまた今度だな。
あとはウォーターマンティス。ミズカマキリ。
あれは山の中に行けば見つかるかもしれないけど、めっちゃ怖いやんけ。
カナブンもアリもめちゃくちゃデカかったし、カマキリもめちゃくちゃデカい可能性がある。
めちゃくちゃデカいカマキリってことはめちゃくちゃデカいカマ持ってるわ。
明日、めちゃくちゃデカいカマキリ探しに行こう。
今日はやることがあるのだ。
ギルドでの仕事。依頼を消化して資金を調達しなけりゃならない。
ここはひとつ、ドカンと大きな仕事をこなさないとな。
まずはギルドへ向かおう。
ここまで読んでいただきありがとうございます。拙い文章ではありますが、評価、感想など頂けたら励みになりますのでよろしくお願いします!




