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その34,ライド

本日2度目の更新です。

書き溜めが進まないですなぁ

と、言うわけで…。


まずはギルドに依頼を出すことになった。


ギルドには依頼書を出し、俺たちは寝ぐらへと戻ってきたんだが…狭くて全員は入れないな。

特にジェシー、お手、待て、伏せ、だぞ。

なんてな。



テーブルの周りに立ち、依頼や今後について話し合う。


さてその依頼内容といえば…


________________________________

牧場従業員募集! 急募!


健康で真面目な方



1日1金貨


6:00〜18:00

昼休憩あり


三食・寮付き


________________________________


我ながらブラック企業かしら、と思いつつ。

いや俺はすぐにでも牧場を作りたいんだ。

ゲームならすぐなんだけどなー


今後の展開としては、この我が寝ぐらの近くに牧場作って。

のんびりと牧場の物語的な…。


現実逃避になりそう。やめよう。


ま、それから倉庫も必要だな。


仕入れた商品を仕舞っとかねえとなんねえし。


全てを革袋にってわけにもいかないだろうし、何よりそれは不便だ。


少なくとも、買う側にはモノがあるという事実も見せなければならないからな。


倉庫と寮の見積もり、求人と農地についてはドライアドに任せておこう。



ギルド関連の依頼と金の管理は…シェロちゃんも雪風もアホだからダメだな、サキュバスに頼もう。


雪風には移動手段として、農作業の担当として動いてもらおう。


ジェシーには引き続き、服関係だ。


アホの子シェロちゃんには何をやらせれば??



と思ったけど、とりあえずついてきて貰って薬草の収集だな。これは群を抜いている。街一番の目利きだ。自信を持って言える。


薬草からポーションを作る知識もある。


それを売ることも視野に入れておこう。



まずは、街のドワーフ族から聞いた、山を越えたところにあるドワーフ族の街とやらに向かう。


初心者向けの、クソやっすい武器と防具をたくさん仕入れに行く。

おもちゃみたいなペラペラの剣と盾に革の胸当てくらいでいいな。


おまけ程度に俺が何かエンチャントしとけば良いんだ。

見た目おもちゃだけど火の玉が出るとか面白えよな。



ギルドからの支払いを待つ間、今後の担当や俺のやりたいこと、求めていることを紙に書き出す。


卸売、倉庫建造、ポーションや薬草に服の販売、肉の定期的な供給。そろそろ刺身や冷たいビールも恋しい。


あれだこれだと意見も出る。



シェロちゃんはポーションや薬草以外にも食べるものを売る店が欲しい。


ドライアドは道の整備をしてはどうか、と。


サキュバスは冒険者達の水浴びが出来る施設。


ジェシーと雪風は街の防衛。ジェシーはいまのように自由に出入り出来るのではなくて、関門を作るべきだ、と。

雪風としては、街が襲われないようにしてほしいらしい。



「現実的に全てを今すぐにというのは難しい。少しずつ、出来ることからやっていこう」


皆それぞれ、これからのことにワクワクしながら計画を立てていた。



「よし、ではシェロちゃんと雪風、仕入れに向かおう」


とドアノブに手をかけた時、


コンコン


誰かがノックする。



「こんにちはー!イナバですよー!」


うさ耳ギルドマスター、兎人族(ラビットぞく)のイナバだ。

ふわふわの真っ白な毛で出来たバニースーツに身を包んだうさ耳のお姉さん。


ギルドマスターが来たということは、依頼の精算に来たのかしら?



「無事、というか、わたくしの説得もあって1,000金貨の証文をお持ちしましたよ!ギルドにいらっしゃったらお支払い出来ますからね」


胸の谷間から出してきた、ちょっと暖かい小切手のようなものを手渡される。うさ耳の温もり。


匂いを嗅いだらいい匂いしそうだけどやめておこう。変態みたいじゃないか。


ま、これと金貨を交換、という事だな。



そりゃそうか、金貨1,000枚なんて持ち歩けるもんじゃない。


「それじゃあ後日貰いに行くよ。そんな大金、今は必要ないからな」


と言いながら革袋に証文をしまう。


「俺たちはちょっと用事があるもんでね、また後で、イナバさん」


ドアの前に立つイナバの肩をポンとタッチし、外に出る。

その時胸元を凝視したのは無論言うまでもない。




「それじゃ、雪風、山を越えたドワーフ族の街に頼む」


外に出た俺たちを、風の精霊が出迎える。

金色の光の粒子が身体の全てをセンシングしているように、風に乗りサアッと音を立てて撫でていく。


「雪風」


再度呼ぶ。雪風が瞳を閉じ手を合わせ、ムーンでプリズムなパワーでメイクアップする。


一瞬で白いワイバーンの姿になり、背中を頭で指す。

自ら鞍の留め具に首を通して咥え、セット。



雪風の背中によじ登り、鞍に跨り手綱を握る。



『エンチャント』

『ディフレクト』

『グラビティ』



雪風に魔法をエンチャントする。


再び、そしてすぐ目の前に現れたワイバーンに腰を抜かすうさ耳イナバちゃん。



「いざ、ドワーフ族の街へ!!」


腕を上げ、山の方を指差して命令。


グォォォォォォオオオオオ!


雪風が咆哮を上げる。


今度は白目を剥いてぶっ倒れるうさ耳イナバちゃん。

ジェシーが抱えて部屋の中へ。



急いで部屋に入っていくジェシー達を確認し『行くぞ』と声をかける。


翼を上下に羽ばたかせると、風が巻き起こり砂や草が舞い上がった。


思っていたより揺れはない。どんどんと地面が遠くなる。



風圧や重力加速度(G)も感じない。エンチャントは上手くいったようだ。






〈ドワーフ族の街はあっちなのだ〉


俺が示した方向とは、全然違う方向だった。

ここまで読んでいただきありがとうございます。拙い文章ではありますが、評価、感想など頂けたら励みになりますのでよろしくお願いします!


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異世界タクシー 〜行き先は異世界ですか?〜
こちらも連載中です。宜しくお願いします。
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