その30,シルフィード
前話の補足みたいなもんなので短いですが、宜しくおねがい致します。
〈ネギま、ポンポチ、イカダ、新生姜巻に期間限定のラムタン塩でもいいのだ〉
俺で遊んでるだろ。何か大きな見えない力を感じるんだが?
〈アサヒでもキリンでも、いやキリンだとちょっと違うのだ。オリオンでもいいのだ〉
まだ言うか。
光り輝く白いワイバーン。
光の粒子が再び球状に包み込み、また少女の姿に戻る。
しかし…。
急に名前をつけるとかトラウマになりそう。
「わかったわかった、ポンポチで良いよもう」
「ポンポチは売り切れておりますなのだ」
「アラクネと知り合いだろオメー」
白い風の精霊。
妖精のような美しい風貌。
空翔ける妖精、か。
決して裏切らない強大な白竜、
天翔る妖精、シルフィード。
雪風。
「お前は今日から『雪風』だ。雪風」
俺がそう言うとワイバーン、『雪風』から割れるように光が漏れ、爆発する。
周囲に爆風と光の粒子が飛び散ると、ワイバーンの姿が少女の姿から少し大人びた、あの時の姿に戻っていた。
「我は、シルフィに戻った。戻ってこられたのだ」
微笑み、その瞳から涙が溢れ出る。
「お前は、我との約束を果たした」
走馬灯のように、シルフィの記憶がまた反芻される。
「雪風が生きた人生は、やり直すことは出来ない。だが、これから新しい人生を生きることができる。共に来い、雪風!」
「お前、いや、我が主人。シルフの祝福のもとに、ヤキトリ殿へ生涯をもって翼となり剣となり、守り抜くことを誓おう」
そう言いながら俺に向かって一直線に走り出し、少し手前で飛ぶ。
俺に宙で抱きつき、そのまま倒れこむ。
勢いで何度も転がり、雪風が俺に覆い被さった形になり止まった。
雪風がその白い頬を赤く染め、じっと見つめてくる。
フェンネルの甘い香り。
「ちょっと、私のヤキトリ様なんだから!」
シェロちゃんが制するが、その言葉も終わらぬうちに、雪風が抱きしめながら口づけをしたのだった。
「我はご主人と生涯を誓った伴侶なのだ!!」
「「「ゆるさーん!!」」」
シェロちゃん、サキュバス、ジェシーが走ってこちらに向かってくる。
なぜかドライアドも遥か遠くから鬼の形相で走ってくるのだった。
ここまで読んでいただきありがとうございます。拙い文章ではありますが、評価、感想など頂けたら励みになりますのでよろしくお願いします!




