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魔女っ子おじさん、日常を往く!  作者: 日浦あやせ
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05  鬼羅商会

05  鬼羅商会




 よく晴れた休日の早朝。俺はある場所を訪れていた。命会橋の商店街の外れにある、広い敷地に建てられた日本家屋。漆喰の立派な塀に囲まれ、出入りは唯一、美しい彫り物や金物で装飾された正門から行える。ここには鬼羅商会という、街の商店を束ねる組織が詰め寄っている。

 この鬼羅商会と話さなければならないことがある。無論、得南渡興行の事だ。奴らはこれからも俺に、そして命会橋に手を出してくるだろう。商店街の一帯にも迷惑をかけることになる。となれば、先に得南渡の蛮行について報告しなければならない。

 鬼羅商会正面の大きな門は開いており、見張りの男が二人立っていた。一人は完全な黒一色のスーツ。もう一人は若干紫がかった、ストライプ柄のスーツ。

「どないしました、用事で?」

 男の一人、ストライプ柄の方が俺に尋ねる。

「鎮治さんにお会いしたいんだが」

「組長に。何方さんで?」

「松山圭吾と伝えてくれ。報告したいことがある」

「お待ち下せえ」

 言って、男は持ち場を離れ、屋敷の中へと向かう。去り際には黒スーツの男の小脇を突き、「しゃんと見とけい」とだけ言い残す。黒スーツの男は頭を下げ、俺の方に向き直り、門と俺との間を塞ぐように立つ。

 やがて、数分の内にストライプ柄の男が戻ってくる。もう一人、グレーのスーツの男が共に寄ってくる。俺も見知った顔だ。

「お久しぶりです、圭吾さん」

「いえ、こちらこそご無沙汰しておりました」

 この人は鬼羅商会の最高顧問、狭間遼平さん。昔世話になった人の一人だ。

「随分、見た目が変わったようで」

「それも含めて、色々話があるんですよ」

 軽く言葉を交わしてから、俺は遼平さんの後に付いて屋敷の中へと向かう。玄関口を入ると、相も変わらず掃除の行き届いた綺麗な廊下。観葉植物や観賞用の壺、壁面に飾られた水墨画。これらはどれも、ある人が自分で用意し、廊下に飾ってある。

 長い廊下を進み、庭園に面したところも通り過ぎる。屋敷のかなり奥にある広い一室、集会場となる部屋に来て、止まった。

「組長! 圭吾さんです」

 遼平さんが襖戸の前で声を上げる。

「おう、入れてやれ」

 中から、張りのある声が返ってくる。遼平さんは襖戸を開き、中へ進むよう俺を促した。部屋は中に何本もの柱が立つ、広い場所だ。一番奥には達筆で『覇荒登』と描かれた大きな掛け軸と、一人の男性。頭髪は白く、年齢を思わせる。だが体躯は巨大で、二メートル近い身長と、余裕のある着物の上からでも分かるほど鍛え上げられた筋肉。背筋も真っ直ぐ伸びており、顔立ちも凛としている。

 この人こそ、鬼羅商会の組長であり俺の恩師、鬼道鎮治さん。御年七十五歳。腰を下ろし、俺を待っている。一つ用意された座布団の上に、俺も正座した。これでようやく話ができる。最初に切り出したのは鎮治さん。

「久しいの、圭吾。今日は何の用じゃ」

「はい。聞き及んでらっしゃるかもしれませんが、得南渡興行という輩が、最近命会橋に来ている、という件について話を」

「ほう。確かに、命会橋じゃあ見かけん、チャラチャラした都会モンがおるっちゅう話は聞いとるわ。エナンド、っちゅう奴らがそれかい?」

「はい、恐らく。何でも親組織がメキシコのマフィアグループということで、目的の為には手段を選ばないきらいがあります」

「目的は何や。余所者に美味い話なぞ、命会橋にゃあ何もありゃせんぞ」

 鎮治さんは顎と髭を触りながら訝しむ。当然のことだろう。俺は理由についても説明する。

「それが、この街の地下資源が目的らしくて。命会橋の地下には高純度メタンハイドレートが眠っているらしく、得南渡興行はそれを目当てにしているようです」

「メタンハイドレート、っちゅうのは何や」

「ええと、言ってしまえば燃料です。石油に代わる燃料として注目されていて、これから価値が高まっていく可能性の高い資源ですね。現在も、研究用や特殊な用途の燃料としては使われているんじゃないでしょうか。俺も、詳しくは知らないのですが」

 俺の説明を受けながら、鎮治さんはうんうん、と何度も頷く。

「なるほどな。つまり、メキシコの輩が命会橋にちょっかい出して、その資源の利権を持って行こうとしちょる、っちゅう話か」

「はい、そうなります」

 ここで話が一旦途切れる。鎮治さんは、何かを考えている様子。

「そんで、得南渡の話と、お前のその姿にゃあ関係あるんか?」

 言われて、ようやく気付く。そうだ、鎮治さんにも魔女っ子の話をしなければならない。

「はい。そもそも、俺が得南渡の事を知ったのは、この姿がきっかけでして」

「待て」

 鎮治さんは俺の話を手で制し、部屋の天井に視線を向ける。

「客が来とるようじゃ」

 言って、立ち上がる鎮治さん。部屋の奥に飾られた二本の刀のうち、長い方を手に取ると、鞘に納めたまま天井の板を小突く。板が外れ、そこに居た何かが落下してくる。ぼてん、と落ちたその物体は、他ならぬほんまぐろ。どうやら俺に付いてきて、こっそり屋敷へ侵入したらしい。

「うぐぐ、痛いのじゃ、なぜ某がこんな目に遭わんといかんのじゃ」

「妥当だろう。極道の本部に侵入して、殺されないだけありがたく思え」

「ごっ、極道じゃと!?」

 俺はほんまぐろを拾いに立ち上がる。鷲掴みにして持ち上げ、いつも通り頭の上に。

「圭吾よ、お主は極道の世話になるような輩じゃったのか!?」

「ほんまぐろよ、そう喧嘩腰になるな。鬼羅商会は極道だが、命会橋では多くの人が世話になっている。もちろん、良い意味でな。こんな田舎に病院や学校が来たのも、産業がしっかり栄えているのも、元は鬼羅商会が命会橋で興したものがきっかけだ。今でも鬼羅商会は命会橋の為に、命会橋が抱える山ほどの問題を肩代わりし、解決してくれている」

「ふん、それでもヤクザはヤクザじゃ」

「おいほんまぐろ!」

「よせい、圭吾」

 鎮治さんが俺の言葉を制止する。

「仕方なかろう。余所からみりゃあ鬼羅商会も単なるヤクザと変わらん。ワシらのような極道の方が少数派っちゅうモンじゃ。怒鳴っても仕方なかろう。それに、今はワシが鬼羅商会を左右しとるからええ。しかし次の代でどう転ぶかまでは保証できん。命会橋にとって悪いモンに変わることもある。そんなもんを頭から信じろちゅうのは無理な話や」

「そうですね、申し訳ないです」

 謝り、元の話題に戻る。まずは鎮治さんにほんまぐろの事を紹介する。

「鎮治さん、こいつはほんまぐろ。妖精です。俺がこの姿になった原因でもあります」

「ほう。やはりお前と関係あったか。鞘に入れとって正解やのう」

 言いながら、鎮治さんは刀を元の台座へ掛け、片付ける。抜き身の刀で突かれた場合を想像してしまったのか、俺の頭の上でほんまぐろが震え上がる。

「そんでこの毛玉が、得南渡の話とどう関係してくるんや?」

「はい。少し長い話になるのですが」

 俺と鎮治さんは共に腰を下ろし、座り直す。そして、俺が魔法少女になった経緯を話した。過程で得南渡から恨みを買い、現在は俺個人も得南渡に狙われている状況でもある、と。

「そりゃあ厄介な事になったのう」

「はい。俺が狙われる事に関しては、俺の責任ですから置いときます。しかし、得南渡の目的はメタンハイドレートです。これから街でどんな騒動を起こすかも分かりませんし、早めに対策を、と思い話に参った次第です」

「助かったぞ。向こうさんの名前と目的が知れたのはええわ。遼平!」

 鎮治さんが声を張る。すると、襖戸を開いて遼平さんが部屋に入る。こちらに寄ってきて、すぐに正座。両手を握って拳を畳の上に起き、頭を下げる格好をとる。

「得南渡興行っちゅうモンについて調べ上げてくれ。若人には普段よりしゃんと商店を見まわるように。得南渡らしい輩を見つけても、手を出すな。本部に連絡、そんで動向の監視や。見回りも何人かで群れてやれ。以上を通達頼む」

「承知致しました」

 応え、すぐに部屋を後にする。遼平さんは最高顧問であり、かつ鎮治さんの舎弟でもある。現在の鬼羅商会のナンバーツー、と言えるだろう。組織運営の多くを担い、鎮治さんの舵取りを適切に下へ通達する。

 話も終わったと判断した鎮治さんは、俺より先に立ち上がる。が、俺は慌ててもう一つ、肝心な話を持ちかける。

「待ってください、鎮治さん。もう一つ話が。お願いがあるんです」

「ほう、そりゃあ、珍しいな。お前がワシらを頼ってきたんは、最後が何年前じゃ」

「もう十年以上前ですよ。それも、会社の代理人としてです」

「そうか。で、何や。頼みごとっちゅうのは」

「稽古を付けて欲しいのです」

「なんじゃとぉ~!?」

 ほんまぐろが、頭の上から大声を上げる。

「圭吾、お主ヤクザと関わりがあるだけでなく、助力まで乞うというのか! 見損なったぞ!」

「そうは言ってもな。稽古を頼める相手は、俺の知る限り鎮治さんだけだ」

「何を言っとるんじゃ! 魔女っ子の能力があれば人間なんぞに稽古を付けてもらう必要などないわ!」

「いいから黙っててくれないか」

「じゃが」

「そんなら、一つ手合わせして見せりゃあ良かろう」

 俺とほんまぐろの言い合いに割って入る鎮治さん。笑いながら、しかし僅かに空気を硬く張る。場の雰囲気が一瞬で変わってしまう。

「そうですね、お願いします」

「そんなら、道場に行こうか」

 空気を感じ取ってのことか、ほんまぐろは文句を言わない。手合わせの為、道場へと向かう。



 屋敷から離れた場所に建つ道場。畳の香りがぼんやりと漂う空間。奥の壁には『覇荒登』と書かれた掛け軸。俺と鎮治さんは互いに向かい合い、それぞれのやり方で構えの姿勢をとっている。

「いつでも構わん。好きな時に仕掛けて来い」

 鎮治さんは穏やかに言った。だが、俺から動くことは無い。鎮治さんは両の掌を開き、僅かに腕を上げただけの構え。正面から仕掛けるにしても、素手同士では容易く捌かれてしまうだろう。かと言って、立ち回りで相手の不意を突こうにも、俺から仕掛けた場合は不利になってしまう。こちらが横に回り込む間に、鎮治さんは足捌きだけで対面の姿勢を維持できる。

 しかし、何もしないというわけにもいかず。ひとまず、様子見程度に手をだすことにする。比較的安全な間合いまで踏み込み、鎮治さんの構える手だけを払う。だが、鎮治さんはこれに容易く対応。俺との間合いを一瞬で詰め、掌打。俺は払いの動きで正面の守りが薄くなっているので、これを完全に防ぎきることが出来ない。片腕でどうにか衝撃を和らげるが、体勢が崩れてしまう。

 よろめいた俺の脚を狙い、蹴り払いを入れてくる鎮治さん。避けることが出来ず、俺はこれを黙って喰らう。畳へ倒れこむ。その上から抑えこむように鎮治さんが乗り掛かる。俺は腕を完全に取られ、身動きが取れなくなる。

「甘いぞ、圭吾。安全策っちゅうもんは、実の所危うい選択よ。選択を読まれたらば、勝負は決まる」

「はい」

 言葉の後、鎮治さんは俺を開放してくれる。つまり、俺の負けだ。ちらり、と道場の隅に目をやる。様子を見ていたほんまぐろは、どうやら心底驚いているらしい。表情から読み取れるほど、動揺していた。

「な、なんということじゃ! 人間が魔女っ子以上の身体能力を発揮するなど、ありえんのじゃ!」

 ほんまぐろは声を上げ、こちらの方へ飛んでくる。

「のう圭吾よ、このお爺ちゃんは一体何者なんじゃ!?」

「鬼道鎮治さん。鬼羅商会の組長で、昔から俺がお世話になっている方だ。そして、命会橋の古武術も嗜んでもいらっしゃる。いわゆる、武芸の達人だ」

「いや、それでも説明はつかんぞ! 人間と魔女っ子は体の組成から違うのじゃ。能力的に上回る、ということは根本的にありえんはずなのじゃ!」

「だが、これが現実だ。俺もかつては信じられなかったが、しかし実際に、鎮治さんの強さは破格的だ」

「むうう」

 ほんまぐろは納得がいかない、という様子。唸りながら、道場の隅へと引き返していく。

「話は付いたか」

 鎮治さんはにこにこと笑いながら問い掛ける。

「はい、お陰さまで」

「そんじゃあ、手合わせはここらで終わりとするか?」

「いえ、せめてもう一本お願いします」

「ええ判断や」

 俺と鎮治さんは一度礼をして仕切り直し、再び構えの姿勢を取る。互いに向かい合い、攻め入る切っ掛けを探る。

 今度も俺から仕掛ける。しっかりと距離を詰め、鎮治さんの構えの下を潜らせるように拳を突き込む。俺と鎮治さんの身長差故に、この一撃は見事に通った。鎮治さんは対応し、俺の拳を払い流そうとするが、一歩手遅れ。俺の拳は鎮治さんの胴にめり込む。

 鎮治さんは僅かに苦しそうな声を零し、すぐに攻めに転じる。俺の腕が引くよりも早く、掴み取ってそのまま投げの姿勢に。どう投げられるか、判断に失敗すれば投げの勢いは増してしまう。俺は畳へ叩き付けられることを警戒して踏ん張る。だが、鎮治さんは俺を横へ投げ飛ばす。踏ん張りの効かない方向への投げ。

 俺は道場の壁まで投げ飛ばされた。背を打ち付けられながらも、魔女っ子故にダメージは低い。すぐに鎮治さんへ向き直ろうとするが、既に遅い。鎮治さんは眼前まで間合いを詰め、掌打を鳩尾へ捩じ込むように打ち込んでくる。重い一発に、俺は呼吸が出来なくなる。間髪入れず、鎮治さんは再び俺を投げ飛ばし、道場の畳の上へ位置を戻す。呼吸困難と投げによる方向感覚の狂いで、視野も判断力も狭まっていく。畳に両手を付き、起き上がろうとする。

 だが、強い衝撃が俺の背を打つ。状況判断が出来ていなかった。鎮治さんは既に距離を詰め、俺の背後から手刀を振り下ろしたのだ。背中から重い一撃を受け、俺は畳に突っ伏す。

 またもや、俺の完全敗北。鎮治さんは余裕の表情で俺を見下ろしている。

「反省は活きとったな。まあ、今日はこんぐらいでやめとけ。お前も大人しい生活が長かったろう、感覚はそうすぐには戻らん」

「はい、ありがとうございます」

 痛みとダメージで息苦しさが残るものの、俺はなんとか返事をする。



 道場を離れ、今は客間に居る。それほど広くはないものの、室内に飾られた花や盆栽、陶芸品といったものは十分に立派なものだった。ほんまぐろはこれに興味を示したらしく、部屋の中をふらふらと飛び、見て回っている。

 俺と鎮治さんは机を挟んで向かい合い、茶を飲んで休んでいた。

「圭吾。お前は覚えとるか知らんが、ワシは昔、漢なら『覇荒登』を大事にせいっちゅうことを教えたはずや」

「はい、覚えています」

 覇荒登。それは、鎮治さんの座右の銘であり、現在の鬼羅商会のモットーでもある。この客間にも、『覇荒登』と書かれた掛け軸が飾られている。

「人の心、すなわちハート。これに覇者の覇、荒ぶる、登ると書いて、覇荒登と字を当てる。と、記憶しています」

「そうや。覇荒登っちゅうのは、つまり漢の心よ。ワシらみたいなモンは、心の在り方を一つ間違えれば、それだけで単なる厄介者になる。そやから、覇荒登を大事にするんや。しゃんとした覇荒登を持って事に臨む。これが大切な事なんや」

 鎮治さんの話の意図が読めず、つい俺は訝しげな表情を浮かべ、首を傾げてしまう。

「圭吾よ、お前に覇荒登はあるか?」

 そして、突然の問い掛け。俺は返答に困り、何も返せなかった。鎮治さんは、そのまま話を続ける。

「これはワシの想像やけどな。お前にゃあ、これから厄介事が山ほど待っとる。並の心意気じゃあやっていけん。せやから、お前も覇荒登をしっかりと持て」

 心意気。そう考えると、言いたいことが分かってくる。つまり、鎮治さんは心配してくれているのだろう。これからに控えた、得南渡の奴らとの戦い。家族や会社を守るための、異常な世界。俺はそこに踏み込んでしまったのだ。覚悟だけでは足りない。想像もしないような厄介事と相見える時、俺は心の全てを試されるだろう。

 その為の覇荒登だ。俺は、非日常を乗り越える為の武器として、覇荒登を知らなければならない。

「覇荒登とは、どんなものでしょうか」

 つい、訊いてしまう。鎮治さんは微笑みながら首を横に振る。

「そりゃあ知らん。お前の覇荒登の形までは、ワシにも分からん。己の覇荒登は、己で見つけにゃあならん。しかし良いか、圭吾。お前の覇荒登は、必ずある。己の覇荒登を知る為にも、日々研鑽を忘れるなよ。特に魔女っ子っちゅうもんは、過ぎた力や。単なる暴力と何も変わらん。ハジキを貰うてすぐの若人が調子付くように、お前は力に見合った心を持っとらん。心を磨け。覇荒登を探せ。そんでようやく、お前は一人前や」

「はい。精進します」

 言われて、ようやく俺は気付いた。確かに、俺は魔女っ子の力を使いこなせるほどの心を持ち合わせていない。鎮治さんは、先程の手合わせで感づいたのだろう。力を持て余す立ち回りから、俺の心が未だ未熟であると悟ったに違いない。実際に、俺は魔女っ子の力に振り回されているような感覚がある。自分で自分を律するのではなく、何者かに与えられた力に浮つく感覚。

 この歳にもなって、未熟者か。そう考えると、随分と気分が重い。しかし未熟は事実だ。魔女っ子の力にも劣らぬ心、覇荒登を知る。そして磨く。一つ新たな目標を抱えながら、俺は黙って茶を飲んだ。

お読み頂き、有難うございます。今回のお話、いかがでしたでしょうか。


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どうぞ宜しくおねがいします。

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