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なぜかなぜにかアンタルチカ  作者: そとのなか
5/7

殴る

「あなたって思い込みのひと?」

ふとした帰り。通りがかりの関係に投げ捨てられた。たてなくなった。

わたしは動くことがない。ちまたではおじぞうさんということで供物もある。

わたしはなにをしているのだろう? わたしはなにもしていない。なにに対しても感じなかった。拾い上げられなかった。

つまり似合ってる。わたしはお地蔵さん。誰かの善意で生き耐える。

しかし。お地蔵さんはそうではない。これでは詐欺師。なんてことだ。

わたしは生きなくてはならない。だれよりも前へ。少しでも拾い上げられるように。成長を促さなければならない。爆裂なければならない。

餓死もするし殺される。当たり前。騙さなければ生きられんと思いこんでいた者の末路。当たり前の出来事。

それをなお力にせねばならん。吸収するのだ。なにがわたしでそうではないのか。それをはっきり知るために。





前を向いて歩いたことある? 余所見とかそんなことばかり。どうでもいいことなんて憶えてる? 憶えてないよね。あなたってつまりそういうひと。すみっこをただあなたって思ってそれっきり放ったらかし。それはないよね。

あなたを放っておいてなにも存在してないとこをまるであなたにするなんてお遊びだよね。そうだよね。なにかいって。

あなたを教えてよ。ただ普通のあなた教えてよ。わたしを殴ってよ。いやそうだとあなたなんてわたしと会ってなかったね。もっと別のところであほらしくほけっとしてむにゃむにゃ晩飯食っていただろうね。

なら帰り際に一発殴っていってよ。これはお願い。あなたならできるでしょ。それぐらい当たり前にして。



あなたっていつからあたしなの? わたしがりんご食っている時から? それは御体なこって。

なんであなたが主役。どうみても端っこじゃないの。馬鹿げてる。言ってあげなさい。あなたなんて全然大したことなんてないって。どうみてもわたしは端役です。なぜこんなところにいるのですかって。

全くもってスピンオフにもならないわ。あなたが主役なんだからね。脇役じゃないよ。主役。

もっと大きくなったらいいね。あなたが脇役になれたら。こんなのおかしいもん。わたしたち全然目立ってないもん。それってわたしたちのせいじゃないよ。実は絶対もう少し大きい劇団のはずよ。そこではわたしたちは端役。全然ただの通行人、だれも知らないだろうねわたしたちだなんて。

でもそれならわたしたち胸張れるよ。生きていると思う。

なんかいまって息してるつもりの呼吸不全を地でいっているじゃない。浅い解析度の低い水の中に沈んでいつまでもぶくぶくさせて。首に手を誤魔化しでかけながら。ない空気を求めていつまでも。

そうじゃないよね。わたしたちもっといい場所ある。わたしたちでも輝ける場所ある。わたしたちなんて誤魔化しの末の末だけど。そんなわたしたちでも生きられる場所がある。ただの通行人としてはっきりと輝けるんだ。

だからわたし気づいて。しっかり生きて。あなたは見えるはずわかるはず。あなたにはあなたがあるんだよ。だからねわたしたちに注視しなくても大丈夫。わたしたちはただわたしたち。あなたがいなくてもわたしたちしっかり生きているから。いってらっしゃい。

あなたのあなた、わたし少し知っているよ。確かにわたしにとっちゃいけすかんやつだけど。彼ならわたし任せられるよ。あれはあなただかんね。だから。

しっかりした劇団になったらそのときはわたしたちも呼んでね。それまでしっかりやっているからさ。通行人としても頑張るよ。だからね。

ありがとうそしてまた今度。頑張ってね応援してるよ。わたしたちも頑張るからだから。またね。



ただの一部をわたしなんていえるだろうか、いやない。あなたはただ一部。どうでもいい確かな一部。

育てなさい、そして気づきなさい。それはただの一部、あなたではない。

ただ傾注していただけ。わたしと勘違いして思い込んだだけ。

あなたではないね。わかっているよ。

いっぱいあるんだよ。そういう子。だからね一杯連れていってあげて。あなただった欠片、あなたにしてあげて。

わたしもまたそうかも知れません。わたしもいつか連れていってくれればそのときは。

まだまだあなたとはお話しなければなりませんね。わたしが本当にあなたかどうかわかる日まで。



どうしてあなたはわたしをみてるの、キモいわ。


気持ち悪い。主よ。なぜこっちをみてる。むかつくわ。ぶちかます。


わたしとなんか話したくないくせにそんなことするやつなんか滅々。


全くもってどうでもいい理由があなたなんて反吐がでる。殴れよ殺せよ嬲れよ。やりたいんじゃないの押し倒せよ。忘れた気? 殺すわよ。

あなたなんて全然わたしとなんか会えてなんかいないじゃない。全くどこみてるの。どうでもいいくせに。どうでもよくないものあっただろ。なんで見ない振りしやがったんだこの野郎。むかつくぶち殴る。

こんなとこにいるようじゃそうだよね。あなたの隅っこなんてまったくの無悪ね。当たり前よ。あるわけがない。

早くいきなさい。生きなさい。もっとやりまくれる場所に。死にまくる場所にいきなさい。

あなたなんてわたしにはどうでもいい。その場凌ぎの関係なんていらない。

邪魔邪魔。あんたなんて死んじまえ、もう顔も見たくない。早くいけいますぐ殺す。


ヤるし殴るしぶち殺す。


それこそくそ野郎の言い分でしょ



もっとあなたになりなさい。馬鹿みたいなあなた嫌だわ。早く消えろ。

なんかでたので残す。次はしらん

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