〜ステータスもスキルも異人仕様〜
ギルマスとのお話は俺がGランク冒険者になるってことで話がついた、出来ればここのギルドでクエストを受けてほしいとの事だ。何故か聞いたところ
「将来有望な若者を見つけたんだから側に置いておきたいのさ!あとクエストをここで受けて貰えればギルドが儲かる!……そうだな、暮らす所はこっちで用意してやる!どうだ?」
現金な話だが乗っておいて損は無さそうな話だよな?
「本当ですか?お願いします!寝泊まりする所をどうしようか考えてたんですよ」
「そりゃあ良かった、じゃあとりあえずギルドカードを作ろうか。この箱の中に手を入れてくれ、そうすれば自分のランクと名前が書かれたカードが出てくる、それをチェーンと付けて首に掛ければ無くす事は無いだろう」
そう言われて機械の箱みたいなのに手を入れるとカチカチ鳴って30秒ぐらいしたらカードが、出てきた。言われた通りにランクと名前が書かれてるな。 ん?ランクがFって書いてあるんだけど?
「お?嬢ちゃんはFランクからだったか。ランクって言うのはな強さや倒したモンスター、スキルとかに比例して上がったりするもんなんなんだが…………嬢ちゃんカードの裏にスキルとステータスが書かれてると思う、スキルは何個表示されてる?ああ、心配しなくて良い、カードの裏は他人には見えなくなってるから」
カードの裏かどれどれ
レン・キサラギ 女 13歳
レベル1
体力60(+60)
攻撃50(+100)
防御20(+20)
俊敏60(+60)
魔力0
『剣不得意』剣が苦手な代わりにステータスに比例して上がる
『槍不得意』槍が苦手な代わりにステータスに比例して上がる
『弓不得意』弓が苦手な代わりにステータスに比例して上がる
『盾不得意』盾が苦手な代わりにステータスに比例して上がる
『我が拳に力を』拳を使って与えたダメージ50%アップ
『敵滅』敵意がある者が分かる・敵意がある者に近いほどダメージアップ
『自然回復』ダメージを受けた際にヒールが掛かる
脳筋じゃねーか!高校生時代の俺かよ!確かに喧嘩上等が売り文句で武器は拳だったけども!スキル7個付いてるな、各ステータス+100%されてるし攻撃に至っては200%アップか…これって良いのかな?聞くのが早いか
「えっとステータスも見て欲しいので何か書くものありますか?」
と言って紙とペンを貰いステータスとスキルを書いて見せるとギルマスが
「知らないスキルばっかだな、しかもステータスは少し高いが獣人だったら当たり前だがステータス上昇値がやばいことになってる、これは誰にも見せるんじゃねえぞ!速攻で連れて行かれるぞ…」
「獣人だったら当たり前って、自分ただの人間ですよ?」
「そうか、知らないのか!お前は獣人と人のハーフだと思うぞ、人と人の子供だったら大体髪は黒くなるが、獣人を親に持つと特有の髪色になる。耳も尻尾も多分出そうとすれば出てくるぞ?」
マジで?衝撃の事実が発覚!耳と尻尾か…………意識したら頭の上と腰辺りがむず痒くなってきた、痒さが収まるとそこには獣人特有の耳と尻尾があった。髪と一緒で白っぽいフサフサの耳と尻尾だ。オオカミかな?どうせだったらこっちのスタイルの方が獣人っぽくて好きだわ
「と、話すことはこんなとこか。今度はお前の住む所を探さないとな」
短いですがよしなに