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再起
雨がすでに上がったあくる朝。
海から出てきたノウがいるのは、ウェスタンブールの城壁の向うだった。
びしょ濡れで大量に血を流して、今にも気を失ってしまいそうだ。
しかし、気を失う訳にはいかない。
「まだ、私の命は続いています」
命を使う書いて使命。命が続く限り、ノウの使命は続く。
「はぁ、はぁ、雨は上がってくれましたか……くくく。これでやっと本領を発揮できそうです……」
エンブにも裏切られた。
それでも、使命は果たさなければならない。いいや、それだからこそ、使命を果たせる最後の一人として、自分の命を使うべき方法で費やさねばならない。
次こそは必ず、呪われし大剣エンシェントを使うミコを、殺してみせる。
ノウはそう思いながら、ミコ、トヨがいるであろう壁の向こうに目をやった。
しかし、今はとにかく体力を回復させなければならない。
どこか、休める場所を探し、ノウは歩き始めた。
体力が回復し次第、闘いを始めよう。
ノウは手に持つ妖刀の柄を、ぎゅっと握りしめた。
ども、作者です。
来週の更新ができるかどうかの瀬戸際に立たされましたね、ははは。




