朝の会話 in the mornig
短くてすみません。
ある日の続き。
「おはよう、いい朝だね」
「そうだな」
「さあ!この朝日に輝く勇者の剣でボクのハートを突き通すがいい!」
「朝っぱらから言う台詞かーっ!!」
「おや、そんな大声出すと血圧あがっちゃうよ?ほら早く!」
「お前さ…」
「ん?何だい?」
「なんでそんなふざけてんの」
「…ふざけてなんかないさ。だって、ボクには時間がない」
「え」
「君、忘れてるのかい」
「何を」
「『感染』してから『発症』までの時間のことだよ」
「………」
「およそ半年」
「でも個人差があるって」
「その『個人差』で、ボクの発症は早まるかもしれない」
「そう、だけど…」
「君にはボクの気持ちは分からないだろうね。いつ『魔王』になってしまうか分からない毎日を過ごすボクの気持ちなんて」
「…ごめん」
「いや、責めるつもりはないんだ。君だって『勇者』に選ばれて苦労もあるだろうし」
「…お前がそれを言うか」
「でもね、それでもボクは君にボクを殺してほしい」
「おいっ。無理だそんな」
「ボクは君に殺されたいんだ。『人間』として。君だから頼んでいるんだよ」
「ネル…」
「アーティー、頼むよ」
「…分かった。お前は俺がちゃんと看取ってやる。但し!条件がある」
「条件?」
「俺がお前を助ける方法を見つけられずに、お前が魔王になったときは、お前の言うとおりにしてやる」
「えっ、だめだよそれじゃあ」
「大丈夫だ。お前が完全に魔王になる前に引導を渡してやるから」
「…何そのどっかのRPGみたいな」
「うるせぇ」
「でも…ありがとうアーティー。大好きだ」
ネルが抱き着いてきた。
「っっ馬鹿恥ずかしいからやめろって!!」
「…ボクを抱きしめながら言う台詞じゃないと思うね」
「冷静にツッコむな!!」
「いやぁ、顔がリンゴのように真っ赤だよ。本当、君って面白いなあ」
「俺はお前のおもちゃか」
「うん?君はボクの『勇者サマ』さ」
「っっ!!!」
アーティーは恥ずかしさのあまり悶絶した。
To be continued…?




