連哀歌
平気でルールを破る世界
正直な奴ほどバカをみる
そんな常識こそ非常識
つぶやくだけなら変わらない
顔や夢がそんなに大事か
明日には正しさも変わる時代
間違い探しのゲームに明け暮れ
野に咲く花を見落としてしまう
感情を焼かれた人形たちに
工場のらく印が容赦なく押されていく
スプーン一杯の幸せのため
つり合う命がつり合わない
延長コードをつないでみても
心の闇は照らせない
階段をあがったところで
苦しみが終わるとは限らない
誰かのベールにつつまれてたら
血まみれの太陽はのぞめない
誰かのルールにしたがってたら
明日へは一生たどり着けない
フリーパスを手にしながら
疲れた今日を乗り継ぐばかり
ポケットに入れた明日のカギが
涙でサビていく
汚れた昨日を着ていたら
悪臭がしみついてしまう
チャンスを生かせないまま
今日がまた、紙くずになっていく
恵まれないものたちの哀しみは
鳥になって空へ消え
美しくない世界の中で
ひとしれずまたたき続ける