意味が分かるとゾクッとする話:幼女天気。
「雨、やまないね」
外を見ながら子供がつぶやいた。
「梅雨だからね…」
母親が宥めるように言った。
「いつやむの、この雨」
「わかんないなあ…」
「早く晴れないかな…向かいのマンションの人もてるてる坊主吊るしてるし…」
「晴れるといいね」
〈解説〉
「向かいのマンションに吊るされているてるてる坊主」。
そんな物を見つけられる子供…そんなに目がいいのでしょうか?
もしかしたら、それはてるてる坊主と見間違えた大きな『何か』だったのでは無いでしょうか…。