第七話:初めての依頼
よーし。帰宅!
いやあそれにしても領主様の家はすごかったなあ、、、
というか何か忘れてる気が、、、、
あ、、、、、
ウルフ売り忘れてた。まあいっかぁ。
というかまずは美味しい飯を食べてみたいということでお金を稼ごうではないか。
「ギルド行くかあ」
とりあえずギルドに来てみた。
依頼はどこだ?、、あったあった。掲示板になってたよ。
ふむふむ、右に行くほどランクが高くなっていくわけね。
今俺はFだからこれか。
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Fランク
薬草集め・・・銀貨3
ゴブリンの討伐・・・銀貨5
農作物の運搬・・・銀貨1
家のお手伝い・・・銅貨50
.......
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なるほどね、、飯を食うならゴブリンかあ、でも怖いし薬草集めでもしようかな。
よし、まずは受付に言わなきゃだったはず。
「こんにちはー。依頼を受けにきたのですが。」
「こんにちは!、、ってターシさんですか?」
え?誰?
「昨日エマ様とギルマスとご一緒になっているのを拝見しました。ギルド職員の中では少し噂になっていたんですよ。」
あーちゃー。エマの影響力やばいな。森で出会ったから頻繁に外に出ているかと思っていたけどどうやら違うらしい。話によると、エマが一人でギルドに来るのは珍しく噂になったのだとか。
「あ、あの今日は依頼を受けたくてですね。薬草の依頼なんですが、なんせ依頼を受けたことがなくやり方などを教えていただければと。」
「わかりました!取り方について説明します。薬草なら基本何でもいいんですが、ノギコリ草が見つけやすいと思います。葉っぱがギザギザしていて、白い花が特徴ですね。」
「なるほどありがとうございます。」
「ではギルドカードをお願いできますか?」
「はい」
「ありがとうございます。依頼の引き受けは承認されました!また依頼が完了いたしましたらギルドカードとともに持参ください!」
「分かりました!」
よーし行くか。と思ったら引き留められた
「忘れてました!Fランクの依頼は3日が期限となっておりますのでお気を付けください!」
「はい。分かりました」
この話が一番重要だったかもしれないな。
まずは森に行かなくてはならない。えーっとこっちだっけ。相変わらずの方向音痴すぎて自分でもビックリだよ。
なんとかアナウンスさんの力も借りながら森に着くことが出来た。
えーっと、ギザギザしてる白い花は、、っと。
《【スキル:鑑定】を使用しますか? YES・NO 》
あー。そうだった忘れてた忘れてた。それがあったじゃん。
鑑定を使うと、すべての葉っぱの上に文字が浮かんできた。
基本的には"雑草"と表記されているため、ノギコリ草は簡単に見つけることが出来た。
「てかどんくらい集めればいいんだ?」
集める依頼とはいえどのくらい集めるかは言われてなかったことに気付くも、あればあるだけいい理論を展開しながら集め続けるターシであった。
「こんくらいでいいだろ、、」
30分くらい集めただろうか。
「キリがないしもう帰るか」
足りない、と言われないことを願いながらギルドに向かう。
そしてギルドの受付に着いた。
「どうされました?何か分からないことでもありましたか?」
「集め終わったんですけどこの量でいいんですかね。」
そう言いながらアイテムボックスから200gくらいの花の固まりを受付に出す。
「えっ、、、、?」
ん、なになになに何か悪いことした?
「こんな短い時間でこんな量どこで、、、?」
あっす、、、そのパターンですか〜そうですよね〜
今回に関してはマジで言い逃れ出来なさそうだぞ
「えーっと、、なんか沢山生えていたので、、あっそうだ。じゃなくて、、す、スタンピードの影響ですかねぇ、、(遠目)」
「スタンピード、、確かにそうでしたね!薬草の群生があってもおかしくない、、なるほど。」
え、なんで乗り切れてるの?俺って天才?やっぱそうだよね
《そんなことはありません》
アナウンスさん泣。少しくらいは褒めていいんだよ、、
「なにはともあれ運が良かったですね!初めての薬草探しは見つからないって人も結構いますから。」
「えっそうなんですか?」
「はい。そういう方は他の冒険者さんに教えて貰ったり、暇なギルド職員に教えて貰ったりされてますね。」
いやぁ鑑定ってチートかも、、、
「では、依頼は完了となりましたのでギルドカードを出して頂けますか?」
「はーい」
カードを渡すと何かにカードを置き水晶板で何か操作し始めた。
「何してるんですか?」
「あ、そうですよね初めてでしたもんね。これは依頼を記録しています。依頼を記録すれば、他の街でも信頼度が取れるって訳ですよ。まあ逆も然り、よく依頼を破棄や失敗する人はあまり依頼を受けられ無くなってしまいますね。」
「なるほど、、、」
やっぱり依頼をキャンセルってしちゃいけないんだな。肝に銘じます。
「では、カードをお返しします。それと、銀貨5枚です。」
あれ?
「銀貨3枚じゃないんですか?」
「流石にこの量となると銀貨3枚だと安いのでおまけだと思ってください。」
「ありがとうございます!」
きたこれ!!やっと美味い飯にありつける!!
今日は帰って寝ますかぁ。そして明日飯を食いに行く!待ってろ胃袋!今助けるからな!!