閑話 エマ・ファーデル
お久しぶりです!第5話前編の話を少し訂正させて頂きました!
だいぶ間が空いた理由ですが、予定が立て込み優先順位が下がってしまった事が原因です。(ちょくちょく書いてはいたんですがね)
のんびり趣味程度で書くことにします、、
私の名前はエマ・ファーデル。領主の娘として暮らしています。
最近は勉強が忙しく、なかなか外に遊ぶ機会がありませんでした。
今日は久しぶりに森に遊びに行く予定なのです!お父様とお母様は忙しいため、一人ですがね。
今日は護衛はつけません。護衛をつけてしまうと気を使って楽しめませんからね。それに、ゴブリンの森の手前には結界があるので、護衛がなくても大丈夫なんです。
森までは兵士様に送ってもらうことにします。今日はお花で輪をつくったり、木にとまっている鳥と一緒に遊んだりしたいです!
◇ ◇ ◇ ◇
森の手前につきました。いつも遊んでる木があるのですが、今日はせっかくなので少し奥に行ってみたいと思います。
もちろんゴブリンの森には入りませんよ
しばらくすると3人の冒険者らしき人がこっちに近づいてきました。
3人はなにかを話しあった後、話しかけてきました。
「お、お嬢様、、、ですか?」
「はい。そうですが、、?」
「何をされてるんですか?」
「今日は一人で遊びに来ているのです」
「な、なるほど。」
「あなた達はどうしてここに?」
「薬草を取る依頼があってきたんですがぁ、、」
「俺たちどれ取ればいいのか分からなくて」
私も昔薬草が分からなくてお父様に教えてもらった記憶があります。
「一緒に探しましょうか?」
「い、いいんですか!いくらでもお支払いします!」
「いえいえ、いただけません。お花集めもしたいのでついでだと思っておいてください」
「で、でも....」
「大丈夫です。では行きましょう。」
「「「ありがとうございます」」」
◇ ◇ ◇ ◇
「このギザギザしているのがノギコリ草といって白い花をつけているのでわかりやすいと思います。」
「ふむふむ、、」
この冒険者たちもいつかは北のダンジョンに行ってしまうと思うと少し悲しいですね。
そんな事を思いながら薬草を教え、一緒に集めました。
「これで十分ですか?」
「はい。」 「「「ありがとうございました!」」」
あれ?奥にある花みたことないかもです。新しい花ならぜひ集めたいです!
そうしてお花を集めているうちに日が暮れてきました。そろそろ帰ろうと思います。
そう思ったその時、後ろから草をかき分ける音と共に、鳴き声が聞こえてきました。
「グルルル......」
「ウ、ウルフ!?」
この森は結界が張っていて、ウルフなど出ることは無いはずです!ゴブリンの森には入っていないし、どうしてですか!
「ど、どうすれば、、、」
こういう時は大きい声で助けを求めて、とお父さんが言っていました。
「た、た、助けて―!!!!!!」
助けがすぐ来るとは思っていません、でも、、、
に、逃げなきゃ
逃げようと思っても足がすくんで動けません、
「あ、ぁぁ、私は死ぬのでしょうか、、」
お父様、お母様、今まで迷惑おかけしました。最後まで迷惑をかけ続けてしまいましたね。ごめんなさい。
もうだめです。食べられる。そう思い、目を閉じた瞬間、
「 グルルル...!?....... 」 、、、、、、、ドサッ
ゆっくり目を開くとそこにはウルフが横たわっていました。
何が起きたかわかりません。でもこのウルフは死んでいます。そして、後ろを振り向くと1人の男性がいました
この方が助けてくれたのでしょうか?
でも、どうやって倒したのでしょうか。
ナイフは持っていないように見えます。魔法でもないです。気になってウルフを見てみると石が頭に刺さっています。
その方は、小石1つでウルフを倒したのです。
す、、すごい、、
とりあえずお礼をしなきゃいけません。だって命を救ってくれたのですから。
「えっと、助けてくださったんですよね。本当にありがとうございます。」
どんなお礼の品を渡せばいいのか、どんなことをすればいいのか考えているとその冒険者は帰ると言い出したのです。
さすがにそれは私としては申し訳なさすぎるため、慌てて止めてしまいました。
そう言うとその冒険者は町を案内してほしい。と言い出しました。
私にはわかります。こんな強くて、町の方向などわからないはずがないのですから。
そう聞くと彼は奴隷で何も持っていない。と言ってきました。奴隷というのはとても残酷なものだと聞いたことがあります。借金などでなる人もいるらしいです。
こんな強い人が奴隷になるのでしょうか、、?
何か話せないことがあるのでしょうか、、あまり聞かないように気を付けます。
まずはお名前を聞きました。
お名前はターシさんと言うらしいです。
私が名前を言うと、貴族かどうか確認してきました。
昔何かあったのでしょうか。たまに貴族で悪い話は聞きますし、、
私は絶対そんな事はしませんよ!
また、ターシさんは領主を知らなかったようです。
私のお父さんが領主だというと、とても驚いていました。
ウルフをどうするかという話になったとき、ターシさんの手が触れるとウルフが消えてビックリしました。聞く限りアイテム袋らしいですが、普通とは違うのですかね? ターシさんがなぜか焦っていたような気がします。
どこから来たのか聞いてみるとターシさんはゴブリンの森の方を指さしました。大丈夫だったか聞いてみると、森には一匹もモンスターがいなかったようでもしかしたらスタンピードが起きるかもしれません。
そしてこの森のことを話しながら、町まで案内しました。
まずはギルドカードを作らなきゃでしたね。
ギルドにつくと、ギルドに来るのは初めてだったのかなんで酒場なんてあるのかと聞いてきました。それに対して私が「冒険者達が宴などをするため、儲かる」と言うと納得したように頷いていました。
ここからが踏ん張りどころです。ターシさんを冒険者にしなければなりません。
無理やり手を引っ張って、なんとか冒険者ギルドに連れてくることが出来ました。
途中で、"ちきゅうのレシピが..."とかなんとか言っていましたが多分気のせいでしょう。
冒険者ギルドにつくと、すぐにゴリアさんが迎えてくれました。
ゴリアさんは私が一人で森に行ったことについてすごい心配してくれました。本当に申し訳ないです。
また、ギルドの発行の時、水晶がすっごく光って壊れてしまいました。何かの不具合でしょうか?鑑定偽装なんて言葉が聞こえましたが、私はよくわかりませんでした。
あとターシさんは念話の石を知らなかったようです。基本的にギルドにしかないのでターシさんは見たことなかったのですかね。
とりあえずなんとか冒険者になってもらうことが出来ました。
後は今日あったことをお父様にお話ししなければいけません!!
誤字脱字等の報告がありましたら是非お願いします!