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第六話:領主に会う

最近予定が多くて書く時間が取れなくて申し訳ありません。

26日から戻ると思いますのでお待ちください。


今回は誤字脱字等があるかもです。明日見直して修正、または内容変更するかもしれません。

 宿に入ると受付が驚いた目でエマを見る。

しばらく静止して仕事だということを思い出したようで、喋り出す。


「い、いらっしゃいませ、アスラへようこそ」


「この方が一週間宿泊しますので、代金だけ先払いできますかね?」

 そうエマが聞くと受付の人が冷や汗を流しながら言う


「だ、代金ですか?!とんでもない!受け取れません!!」


 やっぱ領主様ってすごいなぁ(他人事)


「さすがに払わないわけには行きません、」


「いやいや、…」




―――少し問答が続き、結局半額支払うことでで落ち着いたようだ。


「では、この宿の説明をしますね。二階の部屋には風呂、トイレが付いております。そしてお食事はこの奥にある食堂をご利用ください。食堂は夜遅くはやっておりませんのでご理解お願いいたします。」


「わかりました」


「私はフーリアと申します。他に何かございましたら気軽にお尋ねください。」


「ターシです。こちらこそ一週間お世話になります」


「部屋の鍵はこちらです。あとターシさんの食事代は無料ですので、こちらの札を食堂でお見せください。」


食事代無料は金無しの俺には最高なんだが!


 そしてエマが俺にいう。

「明日の朝、冒険者ギルド集合でお願いしますね。ニードおじさんの依頼の件もありますので」


「わかった」

 ニードおじさんって誰だ?

まあいいや、悪い人じゃなさそうだし。


「エマ、何から何まで本当にありがとう。助かったよ」


「いえいえ、こちらこそです。命を助けて貰い、しかもスタンピードの件まで分かったのですから。」


「じゃあ、明日の朝ギルドに向かうとするよ」


「はい、お願いいたします」

 そういい、エマが宿を出ていった。


 はぁ、腹へった。


「フーリアさん、食堂今空いてますか?」


「もちろんです。」


「いただいてきます」


「はい!」



 ◇◇◇◇



 今、俺は部屋にいる。部屋にある風呂は見た目は五右衛門風呂に近く、赤い石に手を触れるとお湯が温まり、すぐ入ることが出来た。


で、結論から言うんだが、、、


「飯が美味しくない、、、」


 野菜もゆでて塩をかけただけ、パンもあまり美味しいとは言えなかった。

この飯を何日も耐えるのはちと難しい。早急にお金を稼ぎたくなってきた。


 明日はエマとギルドで集まる予定以外ないから、、、、というかウルフ売れるくない?


 めっちゃ忘れてた。いくらになるかわからないけど一匹丸まるなんだから3食食べれるくらいは稼げるんじゃないかな、、


 まあとりあえず明日起きるためにも今日は寝ますか。



◇◇◇◇


 おはよう世界


 とりあえずお腹が減った。

 食堂へゴー!

 

......

 日本の食ってやっぱりよかったんだな、、、ここに来てまだ2日目なのにめっちゃ恋しい。

 まあ食べれないよりは100倍マシか、、手持ちのウルフ食えないかなあ、、


 なんて考えながら食べました。




 とりあえずもうギルドに行かなければ


 準備を、、、って手ぶらでした。


 なんか何も持ってないせいでめっちゃ順調に思えるけど順調では、、、いや順調だな。


 よーし行くか


 部屋を出て下に降り、フーリアさんにギルドに行くことを伝えた。



 ギルドに到着すると、すでにエマが待っていた


「あ、おはようございますターシさん。」


「おはよう。で、今日は何の用事があるの?」


「昨日の報酬と、あとお父様に会っていただきたく思いまして」


「領主様はわかるけど、、報酬?」


「忘れましたか?町に入るときにニードルおじさんから護衛の依頼をもらったじゃないですか」


ニードルおじさん、、?あっ!


「あのおっさんか!」

 思い出した。エマが町に入るためにお金を払ってくれた時のあのおじさんね!


「そうです。銀貨10枚の報酬が出てますよ。あと手紙も」


「手紙?」


「はい、読んでみてください」



『兄ちゃん護衛ありがとうな。そして護衛料が少なくて申し訳ない。本当は金貨1枚くらいなんだが俺には養わなきゃいけない家族がいるんだ。本当にすまん』



 なんか謝ってるんだがどういうことだ?護衛料ってそんなに高いの?

「相場が分からないんだが護衛って金貨1枚も払わなきゃいけないのか?」


「まあ私が特別なだけです、一応領主の娘ですから、、」

 納得。それはそうか、、というかこれ聞いておきたいな


「そういえばなんだが、金貨や銀貨とかお金のことについて知りたい。」

 正味わからなくても生活はできるが、知っていて損はない

 

「分かりました。説明しますね、まず初めに硬貨の種類は5種類あります。

下から順に、銅貨、銀貨、金貨、大金貨(だいきんか)白銀貨(はくぎんか)となっており、100枚あると1つ上に、例えば銅貨100枚は銀貨1枚に相当します」


「ありがとう。助かったよ。あと、ご飯は一食平均どれくらいなんだ?」


「まあ銀貨3から5枚が多いですね」

 うん、護衛料のおかしさが分かるね、こんな短い護衛で金貨1枚だぜ?払えなくて当然だ。


「ありがとう、助かった」


「いつでも何でも聞いてくださいね」

この世界はエマから教えてもらうことが多くなりそうだ。


「では、私の家に向かいましょう」

 あぁ、、これは避けられない運命なのか、、、


「この奥に馬車を準備しています。行きましょう」

 ガチのお嬢様じゃん、、、馬車に乗ることなんて一生無いと思っていたよ。


 そしてギルドの裏口を通してもらい、外に出る


「こちらです」


「馬車、、?」

 どうみても馬がいない、休んでいるかと思ったが、馬が持つ紐はなくただの車輪のついた籠にしか見えない。それが二つ連結されている


「これは魔力で動く馬車です。馬がなくて驚かれるのは初めてですよ」

 エマが笑顔でそう言う

馬車というより車だな、、、でもこんなもんもあるのか、すごいな、、


「魔力は誰が供給しているんだ?」

 疑問になったので聞いてみる。エマがそんな魔力があるようには見えない。


「こちらのゴブリンの魔石をつかいます。」


「ほえーそんなものがあるのか」


「魔石を知らないんですか、、ウルフにもありますよ」

 少し驚いたような目でこちらを見てくる

 やっべまずいか


「い、いや、魔石は知ってるよ?魔石って使えるんだなーって、、あはは、、」


「そっちですか。そうですね、魔石は基本何にでも使えますからね。」

 耐えたあ、、というか魔石意外と便利か?


《昨日のお風呂にも魔石が使われていました》

あ!あの赤いやつ?あれ魔石だったのか。なーるほどー。


「では乗ってください。」

 そう言われ、エマの正面に座る。


「出発しますよ~!」

前に連結されている執事さん的な方がこちらに声をかける。


「お願いします」

「では行きまーす」


 おお、動いた。ガタガタするけどまあ悪くないな。


「昨日お父様にお話したらビックリしていましたよ。小石でウルフを倒すなんて見たこともないって」

まあそうだろうな。俺でもビックリしたもん。


「そういえばウルフを売りたいんだけどどうすればいいんだ?」


「それについてですが、私たちのほうで買い取りさせていただこうかと。あんなに奇麗な状態のウルフは中々いませんから。」


「わかった。」

 とりあえずまともな食事を食べれそうだ。ご飯だけはこだわりますよ俺は!




◇◇◇◇

 20分は話していただろうか、、


 到着、、したんだが、、うん、えぐいね。

こんな広いんですかね。もうね、やばいよ?山丸々1つ家なんだもん

この町の領主ぶっ飛んでるよね。


「なんかすごいね、、」


「はい、お父様が自然好きなもので、山に住みたいと言ったそうです。」

 それが実現できるのがすごいよ。山の木がちゃんと切られて、敷地らしきところは全部芝生になっている。こういう場所、俺も好きだわ


「こういう場所いいなあ」


「住みます?」

 え、、?軽くないですか?

「さすがに遠慮しておく、、」

 もうこれ以上は怖すぎる。俺の危機感知レーダーが危険信号ビンビンに発してるもん。


「いつでも歓迎していますからね」


「はははは、、」


「ではまずはあちらに行きましょう」

 そう言って一つの建物を指す。

もう領主=王様みたいに感じるんですけど?


「こちらが兵士たちの練習場です。計15名が毎日練習に励んでおります。私の護衛になることが殆どですが、依頼に行くことも多いです。」



「「「お嬢様!おかえりなさいませ!」」」


「ただいまです!お父様はどちらにいらっしゃいますか?」


 一人の兵士が前に出てきてエマの前で跪く。

「執務室にいらっしゃるかと!」

 多分この人が一番強いのかな、年齢も一番上っぽいし


「わかりました。こちらの方はターシさんといってこの前話した通りの方です。」


「話は伺っております。ターシ様、先日はありがとうございました。」

そういって礼をする兵士達


「いえいえ、たまたまですので」


「では、行きましょうか」


「うっす」

城?というか学校みたいな感じかのかな。すごい良い造りだ。正面から入ると階段がどーんと。これが山の中、、か


「こちらになります。」


 階段登ってすぐに執務室と書いてある部屋が。遂にご対面かぁ…緊張するぜ。


コンコンコン、


「失礼します。お父様、ターシさんを連れて参りました」


すると扉が開いた


「なんだやっとか。」

 見た目はパッと見30代のイケメンさんだ。まあエマがかわいい顔なのも納得できるくらい整っている。


「そうか、あなたがターシさんかい。話は聞いているが、あなたには色々聞きたいことがある。エマ、少しばかり外で遊んでいてくれ。話終わったら呼ぶ。」


「わかりました」

 そういいエマが去っていく


え、まじかよ、どんなこと聞かれるんだ。もしかして転生者なのバレてる??


「立たせてすまない。座ってくれ。」

 そういい立派な椅子を勧めてくる。


「ありがとうございます」

 俺は45度の完璧な礼を決めた。


「そう硬くならなくていい。俺の名前はクリフ・ファーデルだ。この町の南側を統治させてもらっている。」


「僕の名前はターシです。元奴隷させてもらってます」

 

「はっはっは!面白いなお前は!」

 なんかウケたわ。第一印象はよくなりそうだ。



「まあいい。聞いた話なんだがお前さん。鑑定水晶を壊すほどの鑑定妨害があると聞いたんだが、」

 やっべ。やっぱこれやらかしてるよね。あとエマ、、、なんで話したんだよ、、


「ギルドから聞いたときはビックリしたよ。その後エマに聞いたら本当だっていうからなあ」

 あ、ギルドから聞いたのか。エマ、疑ってごめん


 というかどう説明すればいいの、、アナウンスさーん泣


《上位の奴隷だったため奴隷主の存在がばれないように鑑定遮断を持っていたと言えば誤魔化せるでしょう》

 やはり頼れるのはアナウンス先生。あなただけです!!


アナウンスさんの言う通りに話すと、納得するように頷いた。


「なるほどな、道理でお前さんの情報が一つもないわけだ。」


「奴隷の時はこのことを話すことすら出来ませんでしたから」

 現在、俺はアナウンスさんの台本通りに話してる。もう安心感しかない


「だろうな。そんな上位の奴隷使いなんてどこにいるんだか。少なくともAランク冒険者じゃ勝ち目は無いな、、困ったもんだ、、」


「奴隷主は死にました。神罰が下されたと聞いています。」

 え?ちょっと待って、アナウンスさん?この台本、本当に大丈夫でしょうね?


「し、神罰、、だと!?それは本当か?」


「そう聞いています。なにせ今他人に話せていることが証拠になるかと」


「そうか、、信じるしか、、ないな、、、分かった。ありがとうな。」


「いえいえ、こちらこそこの町に滞在する予定なのでよろしくお願いします」

 ふう。怖かった。でもあんまり深く聞いてこなかったな。


 というかアナウンスさんマジありがとう!!


《是》

なんかアナウンスさんが笑ったような気がしたけど気のせいか。


「よし、今日はもう帰っていいぞ。あんまり長くいてもお前も居心地悪いだろうからな。今後ともよろしく頼む。」


「以上、、ですか?」


「スタンピードのせいで忙しいんだ。聞きたい気持ちは山々なんだがな。また呼ぶさ」

なるほど、


「いつでも暇なんで声かけてくれれば飛んでいきますよ」


「それはありがたい。じゃあスタンピードが終わったらゆっくり話をするとしようじゃないか。」


「はい、ありがとうございました。」


「それはこっちのセリフだ。またな」


 いい人だったな




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