第五話:冒険者になる 前編
今回は短めです。早めにもう1話書き上げますのでお待ちを!
「てかその前にこの魔物はどうすればいいんだ?」
さすがにそのままじゃまずいよな、、?
「そうでしたね、、本来ならアイテム袋にしまってギルドに売るのが一般的なんですが,今はありませんからね。残念ですが燃やしてしまいましょう」
「アイテム袋ならあるぞ?」
たしかこのグローブに効果があったはずだよな
「そうなんですか!?それは助かります!運ぶのはお願いさせていただきますね?」
「おう、」
えっと、どう使うんだ?
《収納したいものに手をかざし、『収納』と念じてください》
分かった。
死んだ狼の前に立ち、手をかざす。
うぅ、なんか生臭い、、、てか動物なんて初めて殺めたよ。
『収納!』
「うわっ、消えた、、」
収納されたのか?、まじで一瞬だったな。
「え?今何を、、、?」
「え、?アイテム袋使った、、」
「じゃ、じゃあ、アイテム袋はどこに、、????」
ん、どういうことだ?
《解:次元ボックスは次元魔術に含まれるため【アイテム:アイテム袋】とは異なります。次元魔術などSランクの冒険者などしか使用しないため、驚かれるのは当然でしょう》
え、先に言ってよ!!
「まあとりあえず町に行こうぜ、、、」
「そ、そうですね。私も結界のことについて報告が必要だし、、、行きましょう!」
「そういえばターシーさんはどっちの方角からお越しで?」
んーと確か、、、
「あっちだね」
「えっ?そっちは、ゴブリンの森、、良くご無事でしたね。ターシさんならなんてことないかもしれませんが。」
え?なんかヤバイ場所だった?そんなわけないか。
「ん?魔物なんて一匹も見なかったぞ?」
「本当ですか、、!?それはまずいですね…」
「どうして?」
「スタンピードが起きます。」
「ん、なんだそれは」
「ご存知ないですか?スタンピードは、魔物が3年に1回暴走を起こす災害の1つです。暴走前の1ヶ月は、なにもせず力を蓄える時期があるのです。」
「それってやばくない?」
「はい、かなり。」
その後、森の話をしながら歩いていると、町が見えてきた。
「あれです!」
「おお!!でけぇ!」
「王都に近いですからね。」
入り口にはおっちゃんが1人立っていた
「お嬢様!お帰りになったのか!良くご無事で」
「ただいまです」
「隣のお兄さんは見ない顔だな。どちらさんだい?」
「ターシさんといって、命の恩人です。ウルフに襲われたところを助けてもらいました。」
「ウルフだって!?だから遊ぶ時は護衛を着けろと言ったではないか!」
「ごめんなさい」
「兄ちゃん。助けてくれてありがとうな。恩に着る。」
「いえいえ、たまたま歩いてたら声がしたもんで…」
「というかなんでウルフが?結界があったはずだろう?」
「それが…」
そういってエマがスタンピードについて話し始めた。するとおっちゃんの顔色がどんどん曇っていく
「そうですか、お嬢様、私はここを離れることが出来ませんので報告はお願いいたします。
お兄ちゃんはお嬢様の護衛をお願い出来ないか?報酬は出すからよお」
「わかりました。ターシさんもそれでいいですか?」
「うん」
「では、2人ともギルドカードを」
「はい」
「兄ちゃんはないのか?」
「奴隷だったもんで…ははは」
「そうか、それじゃあ銀貨2枚だ。」
「私がお支払いたします。」
そういってエマが銀貨を2枚取り出す
「お嬢様が?」
「はい。命の恩人なので!」
「そうか。では、銀貨2枚、確かに受け取った。」
まじで助かってるんだよな、、いつかお礼しなきゃ。
「それじゃあまずはギルドにいきましょう!ついでにウルフも売れますし」
「おう!」