第二話:異神界へ
ん?生き返えった?
俺の記憶によると死んだはずなんだが、なんか目が覚めた。
「 う わ あ あ !!」
まじでびびった。隣に俺がいるんだもん、ビビらないほうがおかしいって、、、、、って、え?
隣に俺???ん?なんだ夢か?
あきらかに実体がある感覚がない。とりあえず自分の体を確認してみたが、特に変化はないのだ
つまり…?
理解した気がする。
俺、幽霊になったってこと、、?
とりあえず受け入れるしかない、
すこし模索して分かったことだが、壁などの人工物は任意に通り抜けるが木とかの自然なものは通り抜けれないと。もちろん物は持てないし、触れる感触もない、と言いたかったが触れる感触はあったのだ。
ん?
ということはですよ、、、、?
はっはっはー!
もしかして勝ったかこれ
ひゃっほー!!最高じゃないか!!あんまり変化のない毎日に飽き飽きしていたこの人生。やることがなさ過ぎて料理くらいしか楽しみなかったくらいなのだから
もう料理なんて正直できなくてもいい。なぜかって?純粋な心をお持ちのようで...
とりあえずビルや家を通り抜けて進んでいく。一回マンホールに落ちたが痛くも痒くもなかった。所々木にもぶつかったが、そちらも同様痛くもなんともなかった。
さすがに昼なので家で風呂に入っている人は、、、って、危ない危ない。見てせんよ?さすがにね?
すいません、着替えているとこ見ました、、
そんなことより、ビルの鉄骨とかが詳しく見えるのが普通に面白い。
普段見ない部分が見れるのは新鮮だなあ。(意味深)
ゆっくり色々観察しながら、時には罪悪感や優越感に浸りながら進んでいるとしていると、突然目の前に白い光の玉が現れた。
「なんだ!?」
この世のものとは思えないほど光放ってるんですけど?
触っていいのかな?幽霊だしいいよね、、?
「失礼しますっと。」
感触は、、、、ないな、、……と思っていると
次の瞬間大量の光が俺を包み込んだ
眩しいぃぃ!!!!
光に触れた瞬間、視界が真っ白になった。
《異神界本部に接続しました》
え、、、、?
誰の声??そしてなんて?神界??神がいる世界ってこと?異神界とか言わなかった?え、もしかしてやばいことしたかも、、
流石に謝ったほうがいいよね??でも俺悪くなくない??いや、怖いから一応謝っておこう。
「すいません!ただ好奇心があっただけなんです。許してください!!」
すると神らしき声が頭に響く
『そなたは誰じゃ』
「え、?えっと、光に触れたら来たというか、、、えーっと、、、」
『名前を聞いておる』
「えっと、た、田代影です、、」
『そうか、妾の名はフェリン。炎の神じゃ。人族に会うのは、50、いや100年ぶりかのぉ!』
やっぱり神様だ!って待てよ、、炎の神、、、てことは水の神とかもいるのか、、、?その前に人族、、?何が起きてるのかさっぱりだ
『まあゆっくり状況を呑み込めばいい、神の種類に関してじゃが、鋭いのぉ、その通りじゃ』
「えぇ、心の声聞こえるんですかっ」
『がっはっは!馬鹿なやつめ、何を言っておるのじゃ、死んでおるお前は魂がむき出しなんじゃから誰でも見れるわい』
理解した。死んでるから体は飾り物か、魂だから心の声もクソもないのか、声出して言ってるつもりだったが実際には魂だから声なんて存在してないのか、、、
『その通りじゃ、基本的に神界に入るには肉体があってはいけないからのう』
そうなのか、、でもそれじゃあプライバシーもクソもないじゃないか
『そう言うでない、妾も見たくて見てるわけじゃないんじゃ』
まあしょうがないことか、
『それで単刀直入に聞くが、魔獣と勇者、どちらがいいのじゃ?』
「え、、、?魔獣、?勇者?」
なんだそれ、?え、やっぱり夢?これ
『なにをとぼけておるのじゃ、下神に聞いたじゃろ?』
え?なんの話?下神??あれ、そんな人いたっけ?
『ん、、?もしかして、、そんな馬鹿な、、?いや、あり得るかもしれぬ、、』
なんかボソボソ独り言を言い始めたぞ、、
『お主!もしかしてだが、ここのものではないのか、、?』』
「ここ?」
『この世界のことじゃ、』
ん?なんのこっちゃわからんぞ、、?
『お主、下神にあったことは?』
「ないですけど、、」
フェリン様ががなにか難しそうな様子で うーん、、と考え込んでいる。
『わかった、少し待っとれ、』
「は、はい」
やっぱりなんかやらかした?